払沢の滝/浅間嶺/浅間尾根縦走（払沢の滝入口BS〜浅間尾根〜笹平BS）

2015年02月14日(土) [日帰り]

• GPS: 06:44
• 距離: 13.5km
• 登り: 1,003m
• 下り: 950m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:31
• 休憩: 1:11
• 合計: 6:42

7:03 払沢の滝入口バス停
7:16 7:22 払沢の滝
7:33 7:33 払沢の滝駐車場
8:03 8:12 時坂路傍施設便所
8:21 8:25 時坂峠
9:58 9:58 浅間嶺展望台
10:03 10:47 浅間尾根休憩所
10:53 10:53 浅間嶺展望台
11:09 11:12 入沢山
11:20 11:21 天領山
11:31 11:34 松生山
11:44 11:45 松生峠
12:07 12:07 払沢ノ峰
12:24 12:24 又ド沢ノ峰
12:29 12:29 内蔵ノ助山
13:45 笹平バス停

天候

快晴！ 弱風！ 適温！

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：JR五日市線 武蔵五日市駅−(西東京バス)→払沢の滝入口バス停
帰り：笹平バス停−(西東京バス)→JR五日市線 武蔵五日市駅

コース状況／危険箇所等

基本的によく整備された登山道で、道標も設けられています。
しかしながら、松生山から笹平へ至るマイナールートは、落ち葉が堆積した滑りやすい急坂ポイントが複数あり、慎重に通過する必要があると思います。
また、尾根が分岐しているポイント(道標なし)をいくつか通過するので、自分のルートを見極めて進む必要が有ります。※自分は予めルートを入れたGarminを使って随時確認しながら進みました。（ちなみに転倒などでGarminが故障した時のことも考えて、地図＆コンパスも準備して携行しています。）

[凍結/積雪]
・全体的に積雪は少ない印象で、トレースを外れなければ踏み抜きどころか、足が沈み込むことすら少なかったです。と言うか、踏み固められたところが凍結することによってできるアイスバーンになっているポイントが多かったです。
・登山口から時坂峠までの集落内を進む日の当たらないショートカット道には、例年のように積雪や凍結が見られました。
・登山道の凍結や積雪が頻出するのは、沢沿いの登山道から尾根道に向かって登り始めるポイントからでした。

[水場]
峠の茶屋（今日は豊富に出てました。）
※浅間嶺からの浅間尾根縦走は、日当たりが良く暑いのと 小ピークのアップダウンを繰り返すルートであるため、水の消費量が増えますので、注意してください。

[トイレ]
払沢の滝入口バス停、払沢の滝駐車場、時坂路傍施設便所、浅間尾根休憩所

[登山ポスト]
武蔵五日市駅の駅舎内にあります。
※今回はここに準備してきた登山者カードを投函しました。

その他周辺情報

温泉施設：秋川渓谷 瀬音の湯（山行帰りは十里木バス停で下車）
http://www.seotonoyu.jp/

写真

2/14 6:19

おはようございます！今回は JR青梅線の奥多摩駅と並んで奥多摩山域の山行拠点となっているJR五日市線の武蔵五日市駅へやって来ました。駅前のバス停で西東京バスに乗り換えて、まずは日本滝百選の”払沢の滝”に向かいます。

2/14 6:20

駅構内に登山ポストが設置されているので、今回はここに用意してきた登山者カードを投函しました。

2/14 6:22

駅出口のNEW DAYS(コンビニ)の開店は6:30です。その他、駅の斜め向かいにはセブン-イレブンが有ります。

2/14 6:23

JR武蔵五日市駅
お隣には西東京バスの営業所と車庫があり、ハイシーズンには沢山のハイカーさんで賑わいますが、今回同じ電車で降りたハイカーさんは6名ほどでした。

2/14 6:25

”払沢の滝入口BS”に向うバスは「1番のりば」になります。自分以外のハイカーさんは、みんな1つ前の数馬方面行きのバスに乗られました。

2/14 7:05

なので、フルサイズのバス1台を自分だけの貸切り状態で「払沢の滝入口BS」までやって来ました。バス停に隣接したトイレをお借りし、屋根付きベンチで山行の準備を整え、いざ山行スタートです。

2/14 7:17

払沢の滝に向う途中、人為的に作られた氷爆を見つけました〜。

2/14 7:17

その人工氷瀑をアップで、結構楽しめました。

2/14 7:20

そして、お目当ての払沢の滝です。これが予想外に凍結していて、寒い中（-5℃くらい）朝一で訪れた甲斐が充分にありました！

2/14 7:21

接近します。

2/14 7:21

ちょっと寒々さいいですが、滝壺も凍っています。

2/14 7:22

きれいでしたよ〜
今回の山行ルートに含めて正解でした。

2/14 7:24

アップで、
先客のカメラマンさんと「思っていたより凍ってて良かったですね〜」と意見が合いました。

2/14 7:25

さすがに滝の周辺は凍結しているので、オガ屑？などの滑り止めが路上に撒かれていました。それでは、またいつかお会いしましょう。まあ、ここは駐車場から近い観光地なので、しょっちゅう来てますけどね。

2/14 7:32

馬頭刈尾根方面を眺めながら引返します。

2/14 7:37

払沢の滝の駐車場から登山口に向う舗装路は、こんな感じに 凍結が有ったり無かったりでした。

2/14 7:40

登山口の階段です。

2/14 7:50

集落内を通る日の当たらない道には、例年のように積雪/凍結がありました。

2/14 8:05

稜線の肩からお日様の登場です。

2/14 8:11

今年も典型的なスプリング・エフェメラルである福寿草（キンポウゲ科）に会えました！

2/14 8:11

・・・

2/14 8:12

・・・

2/14 8:13

お日様に向かって花が開くので、みんな同じような構図の写真になってしまいました。

2/14 8:13

・・・

2/14 8:12

足元に気をつけていないと、枯れ葉に隠れた株を踏んでしまいそうでした。

2/14 8:25

時坂峠にある

2/14 8:23

小さな鳥居をくぐり、奥の...

2/14 8:26

お地蔵さんとお社に今回の山行の安全を祈願しました。

2/14 8:38

パッと開けて、帰りに歩く浅間尾根の稜線の様ですね。

2/14 8:40

立春を過ぎ、お日様パワーが増加中です。

2/14 8:45

時間が早いので？まだ峠の茶屋は閉まっていました。

2/14 8:45

周囲は厚く凍結してましたが、水場は豊富に出てました。

2/14 8:46

峠の茶屋の前からは、奥多摩三山の御前山(1405m)と

2/14 8:46

大岳山(1267m)を大きく望めます。

2/14 8:47

左に御前山、右に大岳山、中央のトンガリは 鋸山(1109m)の先っぽが見えているようです。

2/14 8:59

峠のお蕎麦屋さんは冬季休業中でした。
4/4(土)、4/5(日)からの営業との張り紙がありました。

2/14 9:13

沢沿いを離れて尾根に向けて登っていく所から、登山道の積雪/凍結が多くなりました。

2/14 9:16

サワラ？と言えば最初にお魚が頭に浮かびますが、帰宅後に調べたらヒノキ科ヒノキ属の常緑高木のことで、ヒノキに比べて、さわらか(さっぱり軽軟)な木の意とのことでした。

2/14 9:23

樹林帯を抜けて斜面のトラバース路に入りました。ルートはよく踏まれていて道幅も確保されていました。

2/14 9:29

日陰では固いアイスバーンが続き、足にきます。

2/14 9:38

冬山の風景その1

2/14 9:40

分岐から尾根道(左)へ向かって登ります。トレースは有りました。

2/14 9:46

冬山の風景その2

2/14 9:49

冬山の風景その3
気持ち良くザクザク進めました。

2/14 10:01

浅間嶺の展望台ピーク(890m)に到着しました！

2/14 9:58

きょうはクッキリですね〜

2/14 9:59

御前山、いつもどっしり

2/14 10:00

大岳山、この角度はかっこいい

2/14 10:00

三頭山(1531m)、他の二座より奥地にあるので白いですね。奥多摩三山の揃い踏みです。

2/14 9:59

飛竜山(2077m)と石尾根オールスターズ

2/14 10:01

快晴のもと、展望台でしばし展望を満喫してから、

2/14 10:05

今回も浅間嶺のコルに有る浅間尾根休憩所で山ごはんしました。

2/14 10:08

ダブルストック、アイゼン、ヘルメット、ピッケル ...と、今回は自分にとってのフル装備で歩いてみました。ちなみに三代目になるチェーンアイゼンはザックの中で待機中です。

2/14 10:21

今回の山ごはんは、ラーメンとカレーパンにしてみましたが、カレーパンは寒風で冷えてしまいいまいちでしたので、温かいラーメンのスープと合わせて食べました。

2/14 10:30

食後の”しょうが入りミルクティー”は、大岳山を眺めながらのんびりといただきました。

2/14 10:59

山ごはんを終え、再び展望台ピークに登り返して、浅間尾根の縦走スタートです。まずは眼前の入沢山(930m)をコルから登り返します。

2/14 10:59

展望台ピークを振り返って、気持ちの良い青空が広がっていました。

2/14 11:07

コルに有る分岐の道標から、松生山方面(右側)へ向かいます。トレースはありました。

2/14 11:15

入沢山(930m)を通過
ふぅ〜、この日一番の急坂だったかも。

2/14 11:21

日の当たらない北側斜面には積雪が残っていましたが、尾根道の登山ルートには積雪/凍結はほとんど有りませんでした。

2/14 11:24

天領山(936m)を通過
今回のルート上の最高峰になります。

2/14 11:34

ソーラーパネルとアンテナ施設が見えてきました。
と言うことは、

2/14 11:35

松生山(933.7m)に到着です！
ここの山頂からは、期待通りに

2/14 11:35

素敵な富士山が眺望できました！

2/14 11:36

ちょっとアップで

2/14 11:49

自分にとって未踏のマイナールートなので、ルートを外さないよう慎重に進んでいますが、立派な道標を見つけると少しホッとしますね。

2/14 11:54

見上げると、冬の青空に白い雲が良いアクセントになっていました。

2/14 12:08

爽快な尾根道ですね〜。
でも、数十メートルの小ピークを幾つも越えながら進むのです。

2/14 12:10

払沢ノ峰(858m)を通過
これは達筆ですね。

2/14 12:12

正面に見える双耳峰は、戸倉三山の一座 臼杵山(842m)のようです。

2/14 12:17

木々が葉を落としているので、このようにずーと富士山を見ながら歩くことが出来ました。富士山の見える尾根を意味する「浅間尾根」の面目躍如です。

2/14 12:23

終盤に入り、断続的ですが滑りやすい急坂で一気に高度を下げて行きます。

2/14 12:35

転ばないように樹木も利用しながら、ゆっくり＆慎重に進みました。

2/14 13:44

奥多摩らしい急坂の森を抜けて、ようやく檜原街道が見えました。

2/14 13:46

特に登山口の表示のない中央のスロープを下り、檜原街道に合流しました。ここまで来れば、笹平バス停までは数分で着きます。

2/14 13:48

お疲れさまでした！今回のゴールである笹平バス停に無事到着することが出来ました。登山道を整備されている方々と山の神様に感謝いたします。バスが来る約10分前だったので更に感謝。
(^^)v

2/14 13:48

（おまけ）
笹平バス停の時刻表を載せておきます。自分は今回13:52のバスに乗ることが出来ましたが、次のバスは15:27と一時間半後になるところでした。

2/14 14:05

（おまけ）
西東京バスのマスコットキャラクター『にしちゅん』は、ゆるキャラグランプリ2014にて、全国バス会社部門？で第1位に輝いたそうです。

撮影機器：

FinePix F1000EXR 富士フイルム

感想

gutenmrgen

今回の山行は、この時期 毎年恒例の『浅間嶺＆浅間尾根で雪山ハイク』を決め込み、日本滝百選の払沢の滝（ほっさわのたき）の氷爆見物を含めて歩いて来ました。

具体的には、まず払沢の滝入口バス停から払沢の滝をピストンしてから、沢沿いを歩くメジャールートで浅間嶺（展望台ピーク）に登頂し、浅間嶺からは松生山などのピークを経由して尾根伝いに笹平へ下山する浅間尾根のマイナールートを歩く計画を立てました。

『浅間嶺から尾根伝いに笹平へ至る浅間尾根のマイナールート』については自分にとって未踏であり、以前から気になっていたのですが、最近ヤマレコに山行記録がアップされ（ありがとうございます！）、ちゃんと道があって 道標も整備されているようでした。

とは言え、この時期（厳冬期）の未踏ルートですので、現地で雪深かったりトレースが無かったりしたら引き返してくる心積りでしたが、幸いなことに尾根伝いの登山道は日当たりが良くほとんど積雪は有りませんでしたので、計画通りに歩き通すことが出来ました。
※このルートは、”山と高原地図”では破線ルート、檜原村ガイドマップでは登山道として記載があります。

マイナールートですので、予想通り今回は他のハイカーには遭いませんでしたが、富士山が眺望できる場所に名付けられると言われている「浅間」を冠する尾根の面目躍如で、きれいな富士山を右手に眺めながら爽快な尾根道歩きが出来ました。ただし、落ち葉が堆積した滑りやすい急坂には注意が必要です。

話は変わって、早朝に訪れた日本滝百選の『払沢の滝』ですが、暖冬のおり今回はあまり氷爆を期待せずに訪れたのですが、運良く予想していたより凍結している姿を見ることができて良かったです。また、滝の近くには人為的に氷瀑？が作られていて「条件が揃えばこんなふうになるんだね〜」と楽しませてもらいました。

という訳で、晴天で穏やかな陽気のもと、氷爆は見れたし、福寿草にも会えたし、雪道も歩けたし、富士山は綺麗だったし、未踏の尾根道歩きも楽しめたので、とても充実した一日となりました。(^^)v