十勝岳〜美瑛岳
- GPS
- 09:14
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,507m
- 下り
- 1,494m
コースタイム
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 9:09
天候 | 晴れ 気温 入山時 望岳台たぶん2度 風 望岳台→ほぼ無風 十勝岳頂上直下→強風 昭和火口以上は着雪状態 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
望岳台〜避難小屋 →夏道と状況変わらず 避難小屋〜昭和火口 →霜が立っている状態(滑るほどではない) 昭和火口〜頂上 →積雪状態 積雪2-3センチでフィルム状にクラストしている。吹き溜まっているところ以外はしまっていてチェンソアイゼンがよく噛む。 岩の上は氷のフィルムが張っている 吹き溜まりはアイゼンが噛まない。 頂上〜美瑛岳 鋸岳東側は同じく積雪状態だが、日光で緩んで春雪のよう。チェーンアイゼンにくっついてがゲタになる。 縦走路分岐点から美瑛岳まではうってかわって締まり雪だが、風向き上吹き溜まりが多い 美瑛岳〜美瑛岳分岐 積雪状態が続くが、ハイマツへの着氷の方が厄介で、強固に氷結したハイマツは押し除けることもできず、屈んでくぐるしかない状態。かなりストレス 分岐〜避難小屋 積雪の痕跡はあるも、ほぼ夏道 避難小屋〜望岳台 夏道 |
その他周辺情報 | 防災シェルターの駐車場は6時前でほぼ満車 トイレは相変わらずメッチャキレイ 自販機にモンスターエナジーがあるのはアガる笑 けど赤コーラがないのがちょっと不満 |
写真
感想
さて今年3回目の十勝連峰
今回目指すは美瑛岳
しかし先週には旭岳初冠雪の知らせもあったので、もしやと思いつつ、やっぱり十勝連峰もしっかり冠雪状態にあり、目指すとは言いつつ、先回のガスガスびしょ濡れ十勝岳の記憶も新しいので、ダメ元での挑戦です。
今回はクールな同行者もいるので、行く気にはやることもないのは安心材料
この早い時期での雪山山行は初めてで、正直装備に相当悩んだ。
厳冬期装備には早い気がするけど、夏季登山の防寒装備では足りないだろうと。
結果、秋冬季登山重防寒着携行で入山したが、まぁまぁ正解だったと思う。
天候悪化即撤退を決めていたのと、風は強かったものの降雪や濃霧がなかったのは幸運だった故の正解ってところです。
この時期の北海道2000m級登頂を目指して万全を期すのであれば、やはりしっかり冬装備がベストでしょう。
状況は昭和火口の1700mあたりから完全に積雪状態です。
まだ積雪量は多くなく3〜5センチで風で叩かれてしっかりしまっているので、軽アイゼンやチェーンスパイクがあればガッチリグリップします。ガッチリグリップとは言え、そこはやはり雪と氷なので慎重に足を運ばないと簡単にズルッと行きます。
10爪や12爪はまだ少し早いというか、雪が浅いので、岩は普通に見えてるから不意に岩に乗っかったりしないか心配
まあじきに十分な積雪量になるとは思います。
ビッグスケールな火口群を見ながら淡々と歩を進めます。この辺はほぼ無風で少し汗ばむくらい快適。
十勝岳ピークは予想通り強風下ではあったけど、天候も良く、全然滞在できる状況でめちゃくちゃラッキーだった。先回の雪辱を晴らすことができました。
十勝岳から美瑛岳は稜線歩きというか、平ヶ岳・鋸岳の東の山腹をトラバースする感じ。
夏道を歩いてないからハッキリとは言えないけど、ガイドと思われる杭沿いにコースをとったので、たぶん正解だと思うし、先行者の12本爪アイゼンのトレースもそうだった。
縦走路分岐までは風向きの関係で、強風にさらされることもなく晴天の元快適に歩けたけど、故に雪は春の雪みたいで、チェーンアイゼンにくっつくくっつく。岩を蹴って排雪しながら歩くのは少し疲れる。
美瑛岳の外輪に直下くらいには風当たりも強くなり、吹き溜まりとクラストした堅雪となり、そのスロープをトラバースするのは足場に気を使う。
チェーンアイゼンでは靴のエッジのグリップが効かないので、かなり慎重に歩く。
美瑛岳ピークは遠目通りやはり狭く、風当たりもキツいので、岩陰に隠れてカップラーメンを掻っ込み、コーヒーをすすってそそくさと下山準備に入る。
山頂でのコーヒーはいつもやっていることだけど、雪山の山頂でコーヒーを淹れると、平常心に戻れるというかすごく落ち着くことに気がついた。
特殊な環境で日常的なことをすることの効果なのかな。
美瑛岳からの美瑛岳分岐までの下山路にはかなり難儀した。
途中の夏季にはハイマツ帯を掻き分けて進む場所で、着氷したハイマツが強固な壁となり、もはや屈んでくぐるしかない状況だった。
さらに運悪く程よく溶け始めていて触れる側から松葉についた、うまい棒サイズの氷の棒を頭から盛大に被ることに。もうウエアもザックもビショビショですよ。
冬用のソフトシェルパンツを履いてきたので浸透せずに済んだけど、パートナーはズボンびしょ濡れでめちゃくちゃ凹んでた。
ハイマツ帯が雪の下に埋まらないうちは、ハードシェルかレインウェアを着用することをオススメします。
ポンピ沢に着く頃には積雪ゼロで、上部の雪と下部の紅葉を交互に眺めながら快適に歩ける。ピークからの景色も素晴らしいけど、こういう景色も今ならではだし、十勝岳の魅力と思う。
望岳台まで快適な散歩で歩き、望岳台ではいつも通り外国人観光客に紛れて、岩看板と山並みをパシャリ笑
無事下山です。
ところどころ強風下ではあったけど、天候に恵まれたラッキーな山行だったと思う。
正直今シーズンの美瑛岳は諦めてたので、誘ってくれた同行者に感謝。
赤コーラでシメたいところだったけど、コカコーラの自販機がないので、贅沢にも230円で売っていたモンスターエナジーでシメました笑
こんなに早く雪上を歩けると思わなかったから、一気に雪山登山の意欲は湧いてきたよ。
札幌50峰の冬山も控えてるから、とてもいいトレーニングになった。
ありがとうございました。
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