両神山(八丁尾根)
- GPS
- 05:16
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 700m
- 下り
- 712m
コースタイム
天候 | 快晴だが風強し |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:上落合橋→西武秩父→池袋 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八丁尾根コースは危険箇所なし。まだチェーンスパイクは不要。下山に用いた作業道については後述。 |
その他周辺情報 | 祭の湯:西武秩父駅直結。週末は入館料1,380円とやや高いが、西武秩父漫遊きっぷを利用するとかなりお得に利用できる。(池袋発着の場合2230円。池袋〜西武秩父間の乗車券が往復1600円なので、入館料は630円と半額以下になる計算。)館内は広くて清潔でサウナも併設。休憩室のリクライニングチェアにはテレビまで備え付けられており、いくらでも体を休められる。 |
装備
備考 | ・かなり風が強くて気温も低い日だった。今シーズン購入した、モンベルのサーマラップジャケットが活躍した。一方、今持っているアウターはミズノのベルグテックEXの1着だけなのだが、これだとさすがにこの季節に着るには防寒性が弱いなあという印象。 ・ベースレイヤーも夏用の薄手のジオラインしか持っていないのだが、こちらもこれからの季節用に厚手のものを購入しても良いなと思った。 ・凍結を警戒してチェーンスパイクを一応持参したが、使用せず。 ・水はアルパインサーモボトル0.5(紅茶) + 0.9(お湯) + ペットボトル 500mL * 2。結局飲んだのは1L程度だったのでちょっと過剰だった(が、コース上に途中で補給できる場所もないので難しい)。もっと飲んでも良かった。 |
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感想
去年から計画していた両神山八丁尾根へ。公共交通機関でのアクセスに難がある・平日は林道が通行止め・暑いから夏には登りたくないが紅葉シーズンの週末は混みそう...とずっと見送っていたのだが、降雪・凍結前に行くことができた。
まずは西武特急で西武秩父駅へ。特急は座席が広くて快適で、これに+800円とかで乗れていいのか心配になる。西武秩父からは予約しておいたカーシェアで登山口へ。
完全にペーパードライバーなので、久々の運転で車体感覚がつかめずに運転に苦労した(ここが本日の核心部だった)。国道140号はすごく道幅が広いわけではなくカーブも多い割にみんな飛ばしていて、かなりストレスだった。旧道を分岐してバイパス道に入った道幅が広くなりループ橋が登場したりして面白い。県道210号に入ると交通量もぐっと減る。ところどころに片側交互通行箇所があるが、基本的に対向車とはすれ違わなかった。制限速度は30km/hとの表示があったが、誰もそんな速度では走らないんじゃないか?という程度には快適な道。さらに林道に入るとさすがに舗装は荒れ気味だが、普通に車一台走る分にはさして問題ない(ただ、あまりなさそうだが、万が一すれ違うときはかなり神経を使いそう...)。林道沿いには元は秩父鉱山の作業員の宿舎や学校跡と思しき建物がたくさん見つかる。どれがどの建物なのか確認して回る余裕はなかったが、比較的最近まで鉱山が(ほそぼそと)営業していたこともありまだ現役に近いような外観の建物もおおかった。廃墟マニアの入門編としても人気のあるエリアらしい。概して、ドライブを目的に走っても楽しそうなエリアだなという印象だった。
1時間ちょっとで上落合橋の駐車場に到着。おそらく自分が最後の到着だったが、紅葉シーズンも終わっており駐車場はあと1−2台は停められそうだった(全部で10台程度?)。
登山口から八丁峠までは急登で一気に登る。1ヶ月ぶりの登山に体を慣らすにはちょうどよいウォームアップ。ここまでは樹林帯の中であまり風も強くない。分岐から少しだけ上がった展望台にはテーブルと椅子があり、ここからは荷物をおろして休憩できる場所も少ないことが予想されるので少しだけ温かい紅茶と行動食を食べて休む。
八丁峠から西岳まではさしたる危険箇所もなく、鎖場も一応鎖がついてるな、程度の稜線歩きが続く。西岳〜東岳間はアップダウンも多く、そこそこ急な鎖場が登場する。ただ、なんだかんだ1時間弱で通過してしまう程度の距離なので、意外とすぐ終わるな、という印象。途中両側とも切り立った痩せ尾根を通過する箇所があり、少し緊張感がある。それを過ぎて一旦下ってからの東岳直下の登り返しが一番きつかった記憶がある。とはいえ、比較的ホールドが豊富な岩場で鎖もしっかりしているので、どこに足をおいたら良いか分からず上り下りに難渋する、ということはないと思った。
東岳にはテーブルと椅子があるので、昼食にする。カップヌードルとメープルパンケーキ。腰を下ろせるのはいいのだが、あまり風を遮るものがなく、防寒着を着込んでもやや汗冷えしてしまった。
東岳をすぎると山頂直下に少し鎖場があるほかは割りと傾斜の緩やかな道が続き、両神山頂に到着。奥多摩・奥秩父の山々はもちろん、遠くは富士山・八ヶ岳・浅間山・北アルプス・南アルプスなどがよく見える。槍ヶ岳の穂先は雲で覆われてよく見えなかった。
八丁尾根コースは確かに体力は消耗するが、八丁峠〜西岳、西岳〜東岳、東岳〜両神山頂がどれも1時間ほどの所要時間なので疲れた頃にランドマークが登場して気持ち的にありがたい。また、稜線上なので景色が良い。紅葉やアカヤシオの季節にまた来たい。
山頂到着時点で13時過ぎ、来たルートを引き返してもよいのだが登り返しがたくさんあることを思うとやや気が重い。通行禁止であることは承知の上で作業道で下山する方針とした。
他の方の山行記録でも確認できる通り、基本的には踏み跡は明瞭でピンクリボンもこまめについている。もし歩くのに苦労するようならばおそらくルートを間違えているので引返すべき。ただ、特に山頂から1389mピークまでの箇所はところどころザレていて足を取られやすい箇所もあり、どう降りたらいいかぱっと見にはよくわからない斜面もあり、一般登山道よりは歩いていて疲れることには間違いない。また、2,3箇所ほど一枚岩の上をトラバースする箇所があり、秋で落ち葉に覆われて足元が全く見えない上に岩が濡れていて滑りやすくて、最悪な気持ちになった(岩のホールドが全くなかったので、仕方なく腹ばいになって落ち葉のクッションを利用してなるべく下に滑り落ちないようにしながら進行方向に這いずるようにして通過した)。事前にそういう箇所があると確認していなかったらここは危なかったかもしれない。1389mピークまでくればあとは一般登山道なみに明瞭な尾根沿いのルートが続く。突然上落合橋が視界に入ったと思うと10分ほどで駐車場に到着した。
すこし休憩して、西武秩父駅へ戻る。帰りは運転にも慣れており、秩父鉱山の廃墟の様子を眺める余裕もあった。秩父駅直結の「祭の湯」で入浴し、食事・お土産を物色して帰宅。ちなみに食事はフードコートでわらじカツを食べたのだが、不味いわけではないにせよ取り立てて感心しない味だった。まあ、この立地でこだわりの料理を提供しろというほうが間違っているのだろう。わらじカツを食べたいなら近くの評判の良さそうな店を訪れた方が良いかもしれない。一方、お土産どころは日本酒・お菓子・地元の野菜・味噌や漬物などなど、かなり秩父の名産品が色々並べられており面白い。もう少し時間をとって物色してもよかったのだが、特急の時間もあり手短に済ませて帰宅。
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