巻機山〜機織りの神さまも微笑んでくれました。
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,433m
- 下り
- 1,425m
コースタイム
天候 | ☀ 山頂気温15℃程度 風爽やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
井戸尾根/5合目先〜7合目手前まで残雪(夏道登山道一部不明)。 残雪の樹林帯順路はテープが目印。軽アイゼン持参がベター(登下降時滑る)。 |
写真
感想
久し振りの巻機山。以前の秋に、この山を歩いた時は、斜面が一面キツネ色に染まって美しかった。次回は芽吹きの残雪の頃に歩きたいと思っていましたが、今回それが叶いました。
前日夕刻に登山口の清水集落に入り、前泊。
当日は、午前6時に桜坂駐車場。車は数台ほどで、人影もなし。今日は晴れ予報ですが、上空に薄雲が広がっています。そのうち、晴れるだろう、ということで登山届を出して出発。まだ陽の届かぬ樹林の中に、早速、白いタムシバが咲いています。天ぷらにすると美味いと聞いたことがありますが、雪深い山域の春を感じます。カラダが温まる頃に5合目着でひと息き入れ、先へ進みます。
ほどなく残雪のブナの森に入りました。夏道は残雪に消えて、赤テープを拾いながら6合目を目指します。が、このポイントがなかなか出てこない。残雪斜面は徐々に急になり、時折、足元が滑る。滑り落ちると、深いツリーホールに転落しそうで、軽アイゼンを出そうか思案していると、年配ハイカーの方が登ってきました。お話すると、以前のこの時季に谷側へ迷い込んだ体験があるらしい。「もう6合目は過ぎていますよ」と云われた。夏道より、やや東側の斜面を登っている様子です。
森を抜けると、尾根の雪原斜面にでて視界も開け、後方に谷川馬蹄形が一望です。その先、残雪が切れると7合目。やっと残雪から解放されました。残雪の登りでパワーロス、早やお疲れ気味です。7合目からは無雪の急坂で、これを凌ぐと植生保護地帯の土止め階段。頭上はもう前巻機です。稜線にでると、谷を挟んで残雪輝く巻機本峰。只々、美しい。前巻機は目鼻で、周囲にはシャクナゲの紅い蕾がポツポツ。前巻機(標識はニセ巻機山)で小休止します。
雪上を避難小屋まで下り、御機屋まで登り返し。雪も緩んで登りづらい。やっと、御機屋のハゲ地にでました。ここには巻機山山頂の標柱がありますが、いつから山頂標示になったのでしょうか。傍らからは越後三山の眺めが素晴らしい。ここでノンビリとお昼にします。ペアの方が1組おられましたが、ほどなく下山され、御機屋貸切です。このままではお昼寝モードになりそう。やおら腰を上げて牛ケ岳へ向かいます。
途上には池塘。畔で静かに佇むと、機織りのトンカラリン、トンカラリンの音(ね)が聞こえてくるような趣きです。巻機本峰の最高点、本来の山頂を越えると、ササ原の木道を辿りますが、風が爽やかで気持ち良い。順路を北進すると、こんもりした牛ケ岳山頂です。先端からは越後三山がことのほか近い。中年の方がひとり静かに佇んでおられました。「今日は最高のお天気ですね〜」と二言三言、言葉を交わし牛ケ岳を後に、往路を戻ります。
山頂標示のある御機屋まで戻り、ひと息いれます。割引岳まで往復したい気持ちで悩みますが、下山時間も長く残雪もあるので、今回は見送りとし、次回の楽しみにします。前巻機、7合目を過ぎて、残雪帯を下ります。下り途上で谷側に夏道が見えたので、夏道に入りますが、折からの融雪で水浸し、小川さながらです。ジャブジャブ下ると、往路不明だった6合目の標識にでました。目の前に巨大な天狗岩を望んで満足します。その先から、また残雪の樹林帯に入りました。
赤テープの間隔が長いので、時折立ち止まって、方角を確認。ガスっている時はルートファインディングに注意かな、と思います。だ〜れもいない、静かなブナの森をさまよう感じがとても良い。残雪が消えて5合目、あとはゆらゆら下って駐車場に帰還でした。駐車場はすでに閑散とし、料金を集金するおじいちゃんに500円を支払い、下山届をポストに入れて山を後にしました。
今日の入山者は10人ほどでしょうか。喧騒無縁の静かなハイクを満喫できました。機織りの神さまが微笑んでくれたようで、良き想い出の1ページになりました。
御機屋・・・高貴な方の注文で縮(ちぢみ)を織る時は、御機屋というスペースを家の中に作る。煙の入らない一間を清め、新しいムシロを敷き、四方にシメナワをつける。そして、部屋の中央に機具を置く。(はじめての北越雪譜)
こんにちはnksanさん
巻機山お疲れさまでした
やはりこの地域は豪雪地帯なのですね。。まだまだ雪が多いです
残雪期のブナ樹林帯はツリーホールが目立ちますね
落葉樹なのでとても明るい樹林で歩くのが楽しくなりませんか
芽吹きの残雪期、眩しい新芽の緑に癒されます
静かな山歩きが堪能できて思い出のページが増えたようですね
巻機山は『前巻機』や『ニセ巻機山』とかあるのでややっこしいです
おまけに山頂標識と本来の最高点がかなりずれていたり
ニセ○○山はチョット可哀そうなネーミングですね
wazaoさん、ご訪問ありがとうございます。
巻機の残雪期、とても良かったです。
今年のこのエリアは雪が多かったそうです。
6合目あたりの樹林帯は融雪が進まず、まだ1m近くの残雪でした。
ツリーホールが深く、滑り落ちるとホールの大木に激突しそうで、慎重に登りました。
「ニセ巻機山」の名称は気の毒ですね。あれほど展望が良いのに・・・
新緑のブナの森も良かったです。喧騒を忘れ、癒されました!
nksanさん、はじめまして。
どの写真も素晴らしい眺望
残雪の中、笹のなだらかな尾根歩きもとっても雰囲気がありますね!
お疲れ様でした。
doritosさん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
この時季の巻機は残雪のせいでしょうか、ハイカーも少なく静かなハイクが楽しめますね。
稜線まではやや時間がかかりますが、稜線上は無雪で爽やかです。
ぜひ歩いてみてください。良い想い出になると思います。
これからもよろしくお願いします。
nksanさん。こんばんは。
いつも佳い時期に佳い山を選ばれますね。
残雪たっぷりの巻機山!本当に素晴らしい景色です。
平日に山行できるのが、とても羨ましいです。
私は、土曜日も仕事が多く入るので、晴れた日曜日のみがチャンスです。
今回は、梅雨前線から遠い安達太良山に行ってきました。
智恵子が見た「ほんとの空」に出会うことができました。
ahiru-papaさん、ずっとご無沙汰ですね。
お仕事も忙しそうですが、山歩きに行けば気分転換になりますね。
安達太良もイイですね。東北、新潟方面の山は人混みがなく、やはり落ち着いて歩けます。
カメラ担いで、ゆらゆらと・・・そんな心境になってきました。
来し方を振り返ると、仕事もお山を忙しすぎでした。
また、楽しいレコお待ちしていますね!
こんにちは
巻機山は私も行きたい山の上位です
地元の山は今年は開花が早いですが、流石に豪雪地帯ですネ
まだ、花のシーズンには入っていないみたいです
花の時期に行きたい山なんですが・・・
残雪のある山岳景観はとっても魅力的です
谷川や、越後三山や苗場の姿が感動的でした
BOKUTYANNさん、こんにちは。
巻機や越後三山周辺、今年は多雪だったようすです。
7合目〜9合目(前巻機)の無雪登路に、ちょっとショウジョウバカマが気持ちあったくらいでした。イワウチワを見たのは写真の1回だけ。樹林帯はまだまだ残雪でしたので・・・
初夏の花の様子は私もわかりません。前回は秋でした。
ぜひお花の様子を探りに行ってみてください。
ところで、那須はこれからイワカガミなんかの季節なんですね。6月上旬くらいでしょうか。当分、花まみれ レコ連発になりそうですね!期待しちゃいます
nksanさん、おじゃまします
残雪の巻機山、存分に楽しまれたんですね。
越後の残雪の山々、イワウチワやシャクナゲ、雄大な稜線、やはり素晴らしいですね。
カメラのほう、Nikonを選んでいただき嬉しいです。
(Nikonの回し者ではありませんよw)
これからその新しい相棒に、たくさんの素晴らしい風景を見せてあげてください。
gaiaさん、昨年の谷川岳ではありがとうございました。
あの時のgaiaさんからのコメントの最後に、「一眼をはじめてみては・・・」とのひと言がありましたが、機器操作の不得手な私も、その言葉に刺激されて、やっとこの春に一眼の入口に至りました。あのひと言がなければ、たぶん従前と同じだったと思います。
楽しみのある世界に、背中を押していただき感謝しています。
私はカメラのド素人なので、正直なところ機種に悩みましたね。フルサイズが欲しかったですが、懐具合もあり、とりあえず今の機種にひとまず落ち着きました。Nikon、私の性格と違い素直な感じがしますが・・・思い違いかな〜
ここ数回、山で使用してみましたが、操作方法忘れたり、ピンボケ、露出メチャクチャなど失敗につぐ失敗に見舞われています。なので、まずまず思いに近い写真を撮れるのはいつのことやらです。時折、gaiaさんの過去レコを拝見しながら、昨非を悟っています。また、カメラを持つことで、山歩きのスタイルも少し変わりました。ゆったり歩くようになりましたね。
そんな訳で、今後、もし私のレコ写真を見ましたら笑わないでくださいね。できれば、ご叱責とご指導をお願いしておきます。今後ともよろしくです!
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