【背振山系】金山(三瀬峠から往復)
- GPS
- 05:12
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 736m
- 下り
- 718m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:08
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
三瀬峠の駐車スペースに駐車(5台ほどのスペースあり) |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線歩きなので、道迷いの心配は、少ないと思います。 迷った場所は、城の山から少し下った展望岩(金山が見える唯一の展望台)で、岩、手前を左に下りる箇所と、アゴ坂峠を過ぎて、佐賀の山中分岐までの間にある湿地で、テープが分からず、迷いました。 危険箇所はなく、樹林帯の中をずっと歩くので、夏でも気持ちよいと思われます! 下山は、山頂〜北西ルートで、アゴ坂分岐を経てアゴ坂峠に至るルートを歩きましたが、目印テープもほとんどなく、倒木等があり、危険でした。沢沿いに下るのですが、このルートは、私の様な初心者が安直に通る道ではないと深く反省しました。 下山も、来た道を通るルートが安全です! |
その他周辺情報 | 千石の郷で、汗を流しました。入浴料650円。(西山の展望が良いです) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
福岡のマリーナシティに行く予定ができたので、福岡の山に登る事にしました。
天気もよいので、最初は、「可也山」にしようかな?って思ったのですが、福岡の都市高速から見える背振山系の山々がとても美しく、悩んだ挙げ句、「金山」に登る事にしました。3月に歩いた背振山系の「井原山〜雷山」の稜線歩きが、楽しかったし、季刊誌「のぼろ」で紹介されていた背振山系の事を知って、長い稜線歩きを、部分的に繋いで歩いてみようかな?って気になったので、完歩できるのは、いつになるか分かりませんが、これからコツコツ頑張ってみようと思います。
ヤマレコのmap機能は、自分の足跡を記せるので、繋げてみたくなるので、なかなか励みになる機能だと思います。きっと私の様に思う方も沢山、いらっしゃるでしょうね。
という事で、今回は、金山には、三瀬峠からスタートします!
運良く、晴天に恵まれました。
スタートは、午前8時前。平日という事もあってか、峠の路肩スペースには、一台も停まっていませんでした。
ここからは、井原山にも登れる様です。井原山への稜線ルート歩きは、次の機会にここから登ろうと思います。
縦走路は、稜線歩きらしく、緩やかな傾斜で、樹林帯の中を登って行きます。
朝の木漏れ日の中、また、昨日までの雨の名残もあってか、とても瑞々しい森林トレッキングを堪能できました。ただ、虫が多かったです。クモの巣も結構ありました。
ですが、道は、そんなに悪路でもなく、道迷いの心配も無く、軽快に歩けました。
登り続けていくと、あたりに、大きな石が露出しはじめました。すると、『三瀬山』の標識がありました。よく見ると、ピークに達していました。樹林帯の縦走路のピークなので、山頂らしさは、ありません。山頂を過ぎると、急坂を下ります。下り切ったところから、樹林帯を抜け、草が多い繁る鞍部に出ました。前方には、次のピークである「城の山」が目の前に聳えています。なかなかの高さです。
ここの雰囲気は、雷山からの縦走路で、井原山の山頂直下の鞍部に、良く似ているなと思いました。井原山では、そこから福岡側に水無尾根ルートの分岐がありますが、ここでは、ありません。
「城の山」への上りは、結構な急坂でした。
また樹林帯の中を登って行きます。途中、白い花が散って、辺りを絨毯のように白く広がっているところがあり、なかなかの光景でした。
喘ぎながら登り終えると「あそこが山頂かな?」というところに出ました。ですが山頂ではなく、そこからは、平坦な樹林帯の中を歩いて行きます。単独の登山だとこういった道はあまりないので、まさに、縦走路の醍醐味の一つです!
やがて、「城の山」の山頂標識に到達です。ここも三瀬山と同様で、樹林帯に囲まれ、展望は全く有りません。
そこから、また、急に下ります。こちらの方が、三瀬山を越えたところよりも傾斜がきつかったし、長くも感じました。進む稜線も段々、細くなり、痩せ尾根になります。進行方向の左側が福岡県。右側は佐賀県です。そう思うと、県境の上を歩いているので、気分がとても良いです!
やがて、石灰岩が露出し始め、左右両方ともに、切れ落ちて、狭い岩を越えると、目の前が明るく開けているところに出ます。出てみると、そこは、大きな岩の上に立ったカタチとなっています。
そこで、本日、初めての展望が開けました。(よく考えたら、展望は、金山山頂とここだけでした)
目の前に、見事な三角錐の頂きを持った、山がそびえています。まさに、威風堂々といった感じです。その山こそが「金山」でした!!
眼下には、金山からの北西に落ちる谷が新緑の衣装をまとったが如く、とても美しいです!!素晴らしい絶景でした!!
こんな風に、山頂から谷への美しい光景は、くじゅうの沓掛山から、眺めた光景や福智山系の焼立山から福智山を眺めた光景に、並ぶくらいの感動ものでした!
特に、この日は天気が良く空気も澄んでいたので、新緑が本当に美しかったです!!
絶景を眺めながら小休止して、先へ進もうと思います。が、ここで、はて?どちらに進むのだろう?と悩んでしまいました。GPS上は、直進です。ですが、展望所から先は、木が覆い茂り道はありません。
あっちこっち探すうちに、ようやく気づきました。
展望所手前の切れ落ちた岩の下を左側にくだるところに、踏み跡を発見しました!
せめて、ここに標識があったら、いいのになと思いました。
慎重に下りて行くと、展望所になっていたのは、かなりの大きさの岩で、その岩の下に左から巻いて出ました。そこからは、今まで以上に傾斜の強い坂を延々と下って行く道になっていました。
前回の企救自然歩道の縦走で下り坂で3度も転倒したので、いろいろと歩き方を勉強したら、どうも「両足の親指にチカラをいれる事を意識して下ると、足の裏全面を接地するカタチになりやすく、ヒザも曲がり、重心がお尻方向に下がるので、結果、滑りにくくなる」という事らしいので、試してみたのですが、その通りでした。意外と滑らなく下る事が出来ました。まだ慣れないので、疲れましたが…これから、意識して歩いてみようと思いました。
やがて、下り切ると鞍部に出ます。標識があり、「アゴ坂峠」となっています。
ガーミンのGPSには、山と高原地図のルートマップが入っており、福岡県の山として、この金山のルートマップも入っていたので、山頂までのナビゲーションを入れてここまで歩いてきました。また紙の山と高原地図も持参してきました。
で、GPSによると、このアゴ坂峠から、左折して下り、アゴ坂峠分岐から、金山北西斜面を直登するルートをナビしてきます。紙の地図でも、そちらの方がコースタイムも早い様になっています。
ですが、アゴ坂峠の標識では、金山は、このまま直進して山頂の南側を巻いて、東側から登るコース(紙面と照らし合わせるとそんなイメージ)で、進む様に促しています。
悩みましたが、ここは、GPSを持たないでここまで来たならば、間違いなく、直進するしかないので、直進が正しいだろう!と思い直進する事にしました。
少しづつ傾斜が増して行く感じで、登って行きます。樹林帯に覆われているので、薄暗く、地面に、ギンリョウソウの白い花を見ることもできました。
やがて、沢の上流らしき場所が現れます。この辺りを源流として、南側の佐賀県側に向かって流れるようです。(勉強不足で金山から佐賀県を経て、有明海に注ぐ川の名称を知りません)そんな小さな源流らしき沢をいくつか徒渉し、湿地っぽい場所に出ます。ここで、どちらに行けば良いのか、またわからなくなりました。
結果、東の沢伝いに向かって進んだら、先に、標識が見えたので、助かりましたが、標識がなかったら、しばらく迷ったかもしれません。
ですが、迷った湿地帯は、なかなか良い雰囲気でした。
なんか、ちょっとした高層湿原みたいな感じで、樹林帯に頭上は覆われていますが、屋久島みたいにも感じました。
湿地帯を抜け、標識に出たところが、佐賀県からの登山道との分岐点「山中分岐」でした。で、ここから山頂へは、左折して、斜面を登っていくようになっていました。
ただ、手元のGPSで確認したら、山中分岐は、まだかなり先になっています。なので、ここを左折して登ると、GPSのルート上にはない道を登って行く感じになります。
どうも、GPSのルートを鵜呑みにしてはいけないな。とつくづく感じました。
さて、ここから山頂に向かって斜面を登ります。標高差にして100メートル以上はある感じです。案の定、傾斜がきつくなりました。また、地面も荒れて来て、あきらかにこれまでとは違う土(赤土みたいに崩れやすい)に変わっています。溝も深い感じです。登りながら、雨の日は、ここは、歩きにくいだろうなと思いました。水の通り道になるような道でした。
喘ぎながら急登を越えると、稜線上の標識が見えて来ました!
ここが番所跡のようで、金山と背振山地の説明板がありました。
木々の隙間から、福岡市方面の景色が見えました!
金山山頂へは、ここを左折して200mとなっています!
トボトボ歩いて行くと、後ろから一人登って来られました。トレイルランニングの格好をして、颯爽と登って来られてます。先を行く私のせいで、ペースが落ちて申し訳ないなと思った頃に、山頂に着きました!!
金山山頂〜は、南側(佐賀県)の展望が素晴らしかったです!!
登って来られた方は、佐賀の方で、私と同じ三瀬峠から登られたとの事でした。驚いたのは、ここまで1時間で登られた(走られた?)との事です。私のかかった時間の半分以下です。凄いですね!!!
その方とお話をさせて頂きました。
トレイルランニングで山を走られているようで、先日の平尾台の大会にも出場されたそうです。話を伺えば伺う程、自分はまだまだだな。と思いました。
その方も、今日は、景色が素晴らしいですよ!と仰ってたほど、空気が澄んで絶景でした!!そして、見える佐賀の山々の名称を教えて頂きました!!
本日は、誰ともお会いしなかったので、山頂で親切に色々と教えてくださる方に出会えて本当に幸運でした!ありがとうございました!!
山頂〜は、「天山」や「経ヶ岳」そして有明海の向こうに高くそびえる「雲仙岳」の景色が綺麗でした!!今度は、見えた佐賀の山々にも是非登ってみたいです!
その方が、先に下山し(おそらく、背振山方面へ縦走されたのでは?)私は、それから山頂でお弁当を食べました!
それから、下山です。GPSで三瀬峠まで、目的地を設定すると、行きと同様に、北西ルートで下山する様に促して来ます!
まだ時間も早いし、なかなか福岡の山まで来る事も少ないので、それならば…という事で、GPSに従い北西ルートで下山する事にしました。
山頂標識の左から下って行き、しばらく急坂を下ると、分岐に出ました。
直進すれば、坊主ヶ滝ルートの様です。標識もGPSもここを左折するようになっています。(標識では、花乱の滝となっていました)
で、結論から書くと、この道は、土砂も崩れやすく踏み跡も少ない、目印も少ないし、おまけに倒木も結構有る荒れたルートで、とても私の様な初心者が単独で通る様な道ではないと思いました。
何度も道に迷いました。その度、GPSで確認しましたが、GPS上では、基本合っています。ですが、行きの山中分岐からの直登ルートもかなり離れた位置にあったし、どうなんだろう?と不安は隠せませんでした。
ただ地形的には、谷なので、基本、まっすぐ下れば、花乱の滝のルートに出るはずです。紙の地形図でもGPSでもルートは、谷から尾根へ登る様にはなっていないので、基本、踏み跡を探しながら、まっすぐ下るように心がけました。
何度も滑りそうになりましたが、両足親指にチカラを入れてストックを刺しながら慎重に下ります。同時に道を探す訳ですから、結構緊張しました。
倒木で塞がった場所では、下った先を確認して、左右どちらから行けばいいのか、慎重に進みました。
やがて、谷は、沢になり、沢下りの様相に変わりました。何度も徒渉し、道を探します。
そうやって進むと、標識がひょっこり現れるので、一応、道は合ってんだな。と安心はしました。
やがて、5〜6メートルはありそうな滝上部の左側に出ました。
下を覗くと結構な傾斜の崖です。右側に目をやると、大きな岩で、その向こう側から行けるのかも草木で隠れて見えませんし、徒渉するならば、もう少し戻らないと危険でした。
仕方なく、慎重に下る事にしました。
ここが、今までの山行で一番危険な場所でした。
ずるずると滑るし、全身泥まみれになりながら、必死で下りました。
なんとか下り終えて良かったです。滝ツボになった箇所で顔を洗って、休憩しました。この先どうなる事やら…と不安にもなりましたが、とりあえずは、落ち着くまで休憩しました。
よくよく見回すと、道は、私が下った斜面ではなく、右岸から下るのが正解の様でした。
沢に沿って、下ると、すぐに、花乱の滝〜アゴ坂峠コースの分岐の標識に出ました。
そんなこんなで、大変な道でした。
地図では、山頂〜ここまで、30分となっていますが、1時間近くかかりました。ヘトヘトです。手元の時計での標高は660mだったので、300メートルくらい一気に谷を下るコースでした。大した怪我もせず本当にラッキーでした。(崖を下る際に、腕に擦り傷は被いましたが)もうこんな無謀なコースに挑戦するのは、やめようと自身を戒めます。
分岐から、左折して登ります。アゴ坂峠に向かいます。
結構な急登でしたが、今下って来た道の危険度から比べたら天国みたいに歩きやすく感じ、キツさはなかったです。
やがて、アゴ坂峠に到着です。
よーく考えたら、来た道をそのまま引き返し来たら、間違いなく30分は、早くついたと思います。
そこから、城の山へ向かい登ります。
ここの上りは、キツかったです。さすがに、ノンストップでは登り切る事はできませんでした。途中、岩の展望台で、休憩しました。
金山を眺め、目の前に、苦労して下った北西の谷が広がっています。
「あのど真ん中をまっすぐに下ったんだな」
そう思うと、我ながら、すごいな。と思いました。
ここで、山と高原地図を広げ、赤線で示されているコースをもう一度眺めました。どう考えたって、ここは、赤線じゃないだろう?と改めて思いました。
時刻はお昼を過ぎて、朝よりも霞みが少しかかっている感じで、雲仙の見え方も少し薄くなっていました。
休憩を終えて、のんびりと三瀬峠まで稜線を歩きます。
行きに辿った道を戻るコースなので、見覚えがあるし、思った以上に早く歩けた気がしました。
駐車場には、私の隣に佐賀ナンバーのクルマが一台停まっていました。
山頂でお会いした方でしょうか?やはり、背振山まで走っているのでしょうか。
彼が無事に、歩き通せますように!と願いながら、三瀬峠を後にしました。
そのあと、千石の郷で汗を流し、マリノアシティのアウトレットで買い物をして、夕方ラッシュが始まる前に、福岡市を後にする事が出来ました。
なかなか充実した一日を過ごす事が出来ました。
コメント
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josephさん、金山の山頂でお世話になりました。
レポート楽しみに待ってました。
この前は最高の天気の中、お会いできて僕らツイてますね。
あの日に休めた強運。
また楽しみを共有できる山仲間が出来ました。
あの後、背振まで行けるかなーと思いつつ、水の補給もしないといけないので、意地で脊振山のコーラ目指してピストンしてきました。
途中、鬼ヶ鼻岩とか言う岩など良かったです。椎原峠から登ってこられた、おじさまおばさまグループがいらっしゃいました。
また、あのルート初めてでしたが、なかなか良いですね。広い所は確かに迷うかもしれませんが。
お互い無事に家につけてほんと良かったです。
またお会いしましょう。
zinchangさん
コメント下さりありがとうございます!!
こちらこそ、金山山頂では、色々とお話をさせて頂いてありがとうございました!!
zinchangさんのおかげで、とても有意義な一日となりました。
本当に、いい天気に恵まれて良かったですよね。
私も早起きして、金山まで行った甲斐がありました。
それにしても、あれから、背振山まで、走られたんですね。
凄いです!!私も少しずつでも、足腰を鍛えて(教えて頂いたスクワットをかかさずにして)いつの日か、三瀬峠から背振山まで往復出来る様に…頑張ろうと思ってます!!
平尾台に来られるときは、お知らせ下さい!
道案内出来るレベルにはありませんが、地元なので、コース提案くらいのお力になれたら…と思っています!!
これからも、よろしくお願い致します!!
フォローもくださりありがとうございました!!
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