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Yamareco

記録ID: 6559266
全員に公開
アルパインクライミング
奥秩父

両神山【大キギ北東稜】

2024年03月16日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
12:00
距離
9.5km
登り
1,463m
下り
1,470m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:26
休憩
0:29
合計
11:55
7:09
31
7:41
7:41
425
14:46
14:47
19
15:06
15:12
10
15:22
15:38
91
17:09
17:10
30
17:40
17:46
79
19:05
19:05
1
19:07
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾ノ内渓谷駐車場に駐める。
コース状況/
危険箇所等
反時計回りに周回です。

○アプローチ 尾ノ内登山道
崩落など多数、廃道化しつつあります。

○取り付きまで
急登、木登り、藪などがあります。

○大キギ
1P:痩せた岩稜 Ⅱ(25m)モ
2P:藪の直登 Ⅲ(30m)iwa
3P:藪岩クライミング Ⅲ(25m)モ

○下山 天武将尾根
急なVRです。
その他周辺情報 中華料理 春雷
尾ノ内渓谷スタート
モ)本日の相棒は、二子山で鍛えあった12クライマーiwaさん。よろしくお願いします。
2024年03月16日 07:09撮影 by  iPhone 15, Apple
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尾ノ内渓谷スタート
モ)本日の相棒は、二子山で鍛えあった12クライマーiwaさん。よろしくお願いします。
山の神手前の難所
モ)年々崩落が進んでいて、写真では伝わりにくいですがヒヤッとする箇所です。
2024年03月16日 07:32撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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3/16 7:32
山の神手前の難所
モ)年々崩落が進んでいて、写真では伝わりにくいですがヒヤッとする箇所です。
山の神
モ)明治期に栃木県の有力者と滋賀県の職人が尾ノ内渓谷の伐採に関わっていたことが分かる、貴重な石祠です。
2024年03月16日 07:34撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 7:34
山の神
モ)明治期に栃木県の有力者と滋賀県の職人が尾ノ内渓谷の伐採に関わっていたことが分かる、貴重な石祠です。
キギノ沢出合 モチトリ小屋跡
モ)昭和初期にトリモチを作る山師が住んでいたところ。ここからコースを外れ、キギノ沢左岸尾根に取り付きます。
2024年03月16日 08:43撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 8:43
キギノ沢出合 モチトリ小屋跡
モ)昭和初期にトリモチを作る山師が住んでいたところ。ここからコースを外れ、キギノ沢左岸尾根に取り付きます。
キギノ沢左岸尾根
モ)この辺りから残雪があって、チェンスパを装備しました。以後最後まで装着。
2024年03月16日 08:52撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 8:52
キギノ沢左岸尾根
モ)この辺りから残雪があって、チェンスパを装備しました。以後最後まで装着。
第二岩壁
モ)懸案だった箇所は20mくらいの垂壁になっていました。ここは左巻きへ。
2024年03月16日 09:17撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 9:17
第二岩壁
モ)懸案だった箇所は20mくらいの垂壁になっていました。ここは左巻きへ。
モ)ここはフリークライミングのゲレンデになりそうな規模の岩壁です。
2024年03月16日 09:22撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 9:22
モ)ここはフリークライミングのゲレンデになりそうな規模の岩壁です。
第二岩壁左ルンゼ
モ)ここを詰めて稜線に這い上がります。
2024年03月16日 09:27撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 9:27
第二岩壁左ルンゼ
モ)ここを詰めて稜線に這い上がります。
モ)以後、こういった斜度の急坂を木を掴みながら這い上がります。
2024年03月16日 09:55撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 9:55
モ)以後、こういった斜度の急坂を木を掴みながら這い上がります。
モ)シャクナゲの藪漕ぎもあります。
2024年03月16日 10:00撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 10:00
モ)シャクナゲの藪漕ぎもあります。
モ)植林ぽい空間も。
2024年03月16日 10:08撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 10:08
モ)植林ぽい空間も。
モ)徐々に雪深くなる尾根。
2024年03月16日 10:17撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 10:17
モ)徐々に雪深くなる尾根。
モ)木がないと無理な斜度。
2024年03月16日 10:37撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 10:37
モ)木がないと無理な斜度。
大キギ基部取り付き
モ)等高線が密で懸案だったところは、木登りでした。
2024年03月16日 10:41撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 10:41
大キギ基部取り付き
モ)等高線が密で懸案だったところは、木登りでした。
モ)想定外のラッセル気味で這い上がります。
2024年03月16日 11:08撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 11:08
モ)想定外のラッセル気味で這い上がります。
モ)藪岩も。
2024年03月16日 11:16撮影 by  iPhone 15, Apple
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モ)藪岩も。
モ)斜度がきつすぎるので、休み休み進みます。
2024年03月16日 11:46撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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3/16 11:46
モ)斜度がきつすぎるので、休み休み進みます。
モ)全体を通して八割方は木登りの急登でした。
2024年03月16日 11:52撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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3/16 11:52
モ)全体を通して八割方は木登りの急登でした。
大キギ基部
モ)傾斜が変わるところ。当初の計画では左巻き気味に登ると読んでいたけど、いい感じに北側の稜線がクッキリと明瞭だったので、そちらを偵察することに。
2024年03月16日 12:14撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 12:14
大キギ基部
モ)傾斜が変わるところ。当初の計画では左巻き気味に登ると読んでいたけど、いい感じに北側の稜線がクッキリと明瞭だったので、そちらを偵察することに。
1P痩せた岩稜
モ)岩稜右のバンドを辿って、弱点から巻き上がって岩稜に乗り上げたところ。ここからロープを出して登ります。
2024年03月16日 12:29撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 12:29
1P痩せた岩稜
モ)岩稜右のバンドを辿って、弱点から巻き上がって岩稜に乗り上げたところ。ここからロープを出して登ります。
1P終了点
モ)岩稜の途中に核心のナイフリッジあり。その先に3m弱のボルダーのような岩があってそれを左巻きし、藪を這い上がって稜線に復帰すると良い感じの立木があったのでピッチを切りました。
2024年03月16日 13:01撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 13:01
1P終了点
モ)岩稜の途中に核心のナイフリッジあり。その先に3m弱のボルダーのような岩があってそれを左巻きし、藪を這い上がって稜線に復帰すると良い感じの立木があったのでピッチを切りました。
モ)展望が開けていて高度感抜群です。
2024年03月16日 13:05撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
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3/16 13:05
モ)展望が開けていて高度感抜群です。
モ)2Pはiwaさんのリード。一段目は若干右巻き気味で上がりました。
2024年03月16日 13:05撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 13:05
モ)2Pはiwaさんのリード。一段目は若干右巻き気味で上がりました。
2P核心
モ)二段目の藪壁を直登。写真では寝ている藪壁ですが、体感ではほぼほぼ垂壁でした。藪ガバを掴んで這い上がる感じでした。
2024年03月16日 13:28撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 13:28
2P核心
モ)二段目の藪壁を直登。写真では寝ている藪壁ですが、体感ではほぼほぼ垂壁でした。藪ガバを掴んで這い上がる感じでした。
2P終了点
モ)いい感じの立木が生えているのと、全体的に薮があるので、ランナーが有効でした。
2024年03月16日 13:34撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 13:34
2P終了点
モ)いい感じの立木が生えているのと、全体的に薮があるので、ランナーが有効でした。
3P核心藪岩
モ)3m弱の垂壁。枝ガバを掴んでムーブ(ダイアゴナル)を使いました。
2024年03月16日 13:37撮影 by  iPhone 15, Apple
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3P核心藪岩
モ)3m弱の垂壁。枝ガバを掴んでムーブ(ダイアゴナル)を使いました。
モ)無事に登頂できました。ありがとうございました。
2024年03月16日 13:49撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 13:49
モ)無事に登頂できました。ありがとうございました。
秘峰大キギ
モ)藪しか無いけど、嬉しい初登頂でした。
2024年03月16日 13:52撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 13:52
秘峰大キギ
モ)藪しか無いけど、嬉しい初登頂でした。
モ)横を見ると東岳東壁。
2024年03月16日 13:59撮影 by  iPhone 15, Apple
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モ)横を見ると東岳東壁。
モ)大キギ南西稜も雪付きで危なかったのと、ルーファイ核心でした。
2024年03月16日 14:09撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 14:09
モ)大キギ南西稜も雪付きで危なかったのと、ルーファイ核心でした。
大キギコル
モ)八丁尾根に乗り換えて剣ヶ峰ピークハントへ。八丁尾根の日陰はまさかの膝ラッセルでした。
2024年03月16日 14:13撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 14:13
大キギコル
モ)八丁尾根に乗り換えて剣ヶ峰ピークハントへ。八丁尾根の日陰はまさかの膝ラッセルでした。
剣ヶ峰で休む最強の勇士
モ)個人的には帝釈天様が行方不明になってるのが気がかりです。
2024年03月16日 15:07撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 15:07
剣ヶ峰で休む最強の勇士
モ)個人的には帝釈天様が行方不明になってるのが気がかりです。
八景岩の展望
2024年03月16日 15:34撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 15:34
八景岩の展望
天武将尾根の難所
モ)ここは毎回お助けスリングを出しますが、今回は雪付きで過去イチ痺れました。
2024年03月16日 16:06撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 16:06
天武将尾根の難所
モ)ここは毎回お助けスリングを出しますが、今回は雪付きで過去イチ痺れました。
天武将尾根の絶景スポット
モ)登ったルートを真横に望める、展望良好なスポット。大キギ北東稜、無事に達成できて感無量です。
2024年03月16日 16:11撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 16:11
天武将尾根の絶景スポット
モ)登ったルートを真横に望める、展望良好なスポット。大キギ北東稜、無事に達成できて感無量です。
天理岳から振り返る両神山
モ)西岳に日が沈みます。本来ならこの時間帯にココにいるのはよろしく無いのですが、美しい景観が見れたのでコレはコレで良かったかも。
2024年03月16日 17:41撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 17:41
天理岳から振り返る両神山
モ)西岳に日が沈みます。本来ならこの時間帯にココにいるのはよろしく無いのですが、美しい景観が見れたのでコレはコレで良かったかも。
天理岳の石祠
モ)尾ノ内渓谷由来の石祠。無事の下山を祈ります。
2024年03月16日 17:46撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 17:46
天理岳の石祠
モ)尾ノ内渓谷由来の石祠。無事の下山を祈ります。
モ)最後はヘッデン下山になってしまったけど、無事に終わって満足です。ありがとうございました。
2024年03月16日 19:02撮影 by  iPhone 15, Apple
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3/16 19:02
モ)最後はヘッデン下山になってしまったけど、無事に終わって満足です。ありがとうございました。
ルート概念図①
モ)二子山の林道から撮影。思い出。
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ルート概念図①
モ)二子山の林道から撮影。思い出。
ルート概念図②
モ)誰の参考にもならないトポ。思い出用に作成。
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ルート概念図②
モ)誰の参考にもならないトポ。思い出用に作成。

装備

個人装備
チェーンスパイク ピッケルステッキ
共同装備
8.6mm50m ランナー

感想

両神山の主体部である、八丁尾根にかかる秘峰大キギ。尾ノ内渓谷から見上げると、東岳、西岳に肩を並べ天に聳える山容は、さながら龍神の背を彷彿させる厳つい尖峰です。自分はこれまで未踏で、いつか登るなら下から直登したいと思っていました。

この時期としては、想定していたよりもずっと雪が深くて装備も不十分、難易度が上がってしまったけど、心強いパートナーのおかげで心を燃やすことができました。

ルートとしてはほぼ木登りで、クライミングというよりは藪岩の要素が高めでした。しかしながら情報がないという点では冒険を楽しむことができ、久しぶりの両神探検を満喫できたのかなって思います。

着想から約三年かかってしまい、一時はもう行けないかなって、ずっと心の片隅に座っていたルートでしたが、無事に完登できて嬉しいです。ありがとうございました。


🌲大キギ北東稜(約12分)🏔️


両神山マスター引率の元大キギ直登からの天武将尾根下山のバリルート。自分は最近フリーばかりで足腰が弱りバテ狂いながら下山したが大キギ直登初登に貢献出来て良かった。これからはフリーとアルパインの体作りの両立を図りたい。

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コメント

どうもです。

念願の大ギギの初登頂おめでとうございます。
木登りの感じっておっしゃりますが、日ごろのクライミングの鍛錬が活きましたね。雪のハードルまでつけなくても、って感じですが本当にお疲れ様でした。
さて、懸念の帝釈天様ですが本当にどこに行ってしまったのでしょうね。近くには形跡はなかったのですね。雪が無くなったら私も確認に行ってみたいと思います。それでは。   godohan
2024/3/20 1:08
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godohanさん、こんばんは。

普段取り組んでいるフリークライミングとはまた別モノなんですが、一定の経験が活きたのなら良かったと思っています。北面と稜線の残雪が思いの外あってビビりましたが、無事に行ってこれました。

山頂の帝釈天様については、周囲を簡単に見回したのですが、時間・体力が限界を迎えていたのと、日陰は残雪が30〜40cmほどあったので早々に断念してしまいました。探索に行かれる際はお供したいので、良かったらお声掛け下さい。

コメントありがとうございました。
2024/3/20 20:10
モンブランさん こんにちは。遅々コメ失礼いたします。

久しぶりの両神山ですね〜
大キギ、北東稜からの登頂おめでとうございます。素晴らしいです!!
この時期に行かれたとは、凄過ぎです(°°;)
いつか行ってみたくなりました(^^)/ 雪の無い時に(^^;)
2024/4/3 12:55
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1
bookoさん、こんにちは。

一時は大キギへの思いに蓋をしていたけど、 bookoさんたちが昨年の秋に登られたのをレコでみて、やっぱり行きたい、ダメでも行ってみたいって思うようになりました。今回も3月中に行けなければ次がいつになるか見通しがもてなかったので、突撃してしまいました。

雪がなければもう少し早く行動できるかもですが、いずれにせよ長丁場になると思いますので、行かれる際は準備・体調等万全にしていただければと思います。コメントありがとうございました。
2024/4/4 11:54
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