河倉峠経由亀尾から御池岳
- GPS
- 07:46
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 967m
- 下り
- 971m
コースタイム
天候 | 晴れのち薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
★池ノ谷出会い~河倉峠(ほぼ廃道) 谷は杣道があったりなかったりですが、概ね辿れます。谷が大きく西へ屈曲する部分から谷心は狭まり、高巻いたほうが進みやすいですが、杣道が不明瞭です。谷から河倉峠へ至る道はもうすでに見当たらず、適当な尾根筋の急登で峠に至ります。 ★河倉峠~亀尾乗越(ほぼ廃道) 秋に歩いた時より踏み跡が不明瞭です。恐らく下草の生え方の濃淡で道と認識できるかどうかの差しかありませんので、春先の下草がまだない状態では踏み跡を認めにくいのでしょう。土倉谷を渡る平坦部の窯跡までは獣道が交錯し、ルートを外しやすいです。窯跡から亀尾まではまずまず踏み跡が辿れますが、亀尾近くで大きく山抜けしているところがあり、この手前くらいから獣道が交錯しているためややもすると高度を下げすぎることがあります。山抜け部の始まり部分に古い踏み跡があり、亀尾に続いています。 ★亀尾乗越~頂上台地 亀尾は急登です。特に台地に乗り上げる頃にはカレンフェルトで落石に注意が必要です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
携帯
タオル
ストック
カメラ
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感想
体調不良からの復帰も少しずつですが、普通に山を歩けることの喜びをあらためて感じています。
この季節はエイザンスミレを見たくなります。去年初めて見ることができましたので、今年も呼んでくれるかなと思い、出かけてきました。せっかくなので河倉峠の古道を池ノ谷からたどってみようと思いました。
池ノ谷は廃道になってから時間が立っているとのことですが、植林の作業道としての意味合いもまだあるようで、部分的に踏み跡が残っており辿ることができます。谷はやや勾配が急で小滝のかかる谷ですが、難所はありません。滝があっても巻道がしっかりついています。暑い季節になれば谷心を通して歩いてみても良いかも知れませんね。池ノ谷から河倉峠までは踏み跡もなくただ急登をこなして峠にたどり着きました。古道を辿れたかはよくわかりませんね。ノタノ坂経由のほうが時間的にも早いでしょう。
河倉峠からは本当に薄い踏み跡を拾いながら、土倉谷の二連の窯跡目指して進みます。この季節は下草がなく本来なら歩きやすいのですが、踏み跡が不明瞭なためかえってルートミスをしやすいですので注意が必要ですね。
早春の明るい林の中を進みます。ブナの芽吹きもまだですし、野草も葉が展開したばかりで花は殆ど見かけませんでした。ゴールデンウィーク頃に再訪してみたいですね。時々立ち止まって耳を澄ましても自然の音しか聞こえてきません。本当に静かです。春の日差しの中に佇む幸せを感じます。
時々ルートを外しながらも亀尾の目印であるモミの木が近づいてきましたが、目の前には大きな山抜けが立ちはだかっています。しまったなあ、少し高度を下げすぎたみたいです。山抜け部まで登り返して踏み跡をよく探していくうちに、一箇所だけ獣道が集まっているところがあり、崩れた沢を渡れるポイントになっていました。そこを超えるとあとは平和な踏み跡が亀尾まで続いていました。
亀尾は急登でそのうち尾根自体も曖昧になります。上部はカレンフェルトで落石の危険に注意しながら登ります。頂上台地が近づくと草付きの斜面になり、エイザンスミレの生育場所にたどり着きました。ログはここだけ改変してます。少し早いようで花は2~3株でしたが、展開した葉が結構たくさん見つかりました。静かな春の陽光を浴びながら、これからも命をつないでくれたらいいなあと思います。
観察を終えて台地に這い上がるとお腹が減りました。藤原岳を望みながらお昼にしましょう。体調が戻ってくるとやっぱり食事が美味しいですね。いつものカップ麺でも最高のごちそうでした。
御池岳に来たのも久しぶりですので、ぐるりと台地の散歩に行きましょう。明瞭な踏み跡を軽快に歩いていくと、結構色んな人とすれ違います。今日は人もたくさん来ているでしょうから、山頂はササッとパスして人のいない西側辺縁部へショートカットしてぶらりぶらり風池まで回ってきました。12時を回ってきているので人もいなくなったボタンブチにより、まゆみ池、東池、雫池とたどって土倉岳下降点へやってきました。
土倉岳南尾根はまだ歩いていませんので丁度いい機会です。降りてみましょう。この尾根には「豪腕のブナ」と呼ばれる大きなブナがあるそうで、まだ見たことがなかったので楽しみです。気持ちの良い尾根をぶらぶら下っていると、上の方からなんだか圧を感じました。はっとして見上げると特徴的な枝を持つ大きなブナが立っていました。枝ぶりからすぐにそれと分かりましたが、それにしても存在感のあるブナでした。
やがて小又谷のせせらぎが聞こえてくると、アセビがうるさくなってきて着地しました。あとは林道をぶらぶら駐車地へ戻るだけです。午後の高い日差しがまるで夏を思わせる陽気の日に、無事に歩き通せたことに安堵しました。今日も良い一日でした。
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