槍ヶ岳 飛騨沢BC 百名山50座目
- GPS
- 18:52
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,329m
- 下り
- 2,258m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:07
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 12:31
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
滝谷出会までグサグサ。ここから快適なシール歩き |
その他周辺情報 | ひらゆの森 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
地図・コンパス・ヘッドライト・雨具・防寒着・予備着替え・水
スキー・シール・トレッキングポール・エマージェンシーシート(2人用) スコップ・ゾンデ棒・ビーコン・サングラス・ゴーグル・ヘルメット・グローブ サーモボトル・食料・予備バッテリー 医薬品(三角巾・包帯・下痢止め・痛み止め・風邪薬・絆創膏・ポイズンリムーバー) 行動食(ゼリー) 非常食(ナッツ・エナジーバー 飴) |
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感想
今シーズンの目標の1個だった飛騨沢。
ワンデイへのこだわりは強くなく(笑)、お互い金曜の仕事も遅く、週末の天気が良かったこともあり、槍平泊まりで決行。最後ピークまで行ったのはひとりだけで残念だったが、雪山スキルアップに繋がる良い山行となった。
土曜は10時西穂ロープウェイの駐車場集合として、5時起き5時半発で移動。お腹の調子が悪く何度かトイレ休憩を挟むも9時半前には駐車場到着で友人も少し前に着いていた為、準備が済んだら出発することに。
初日は寝るだけなのでのんびり10時発。はじめの林道に飽きた頃に穂高平小屋に着。ここでスキーに履き替えた。その後ちょくちょくの雪切れを挟んで白出沢へ。白出沢から少しの間もまた雪がなくスキー板を外したり付けたりが面倒。グサグサの雪を進んで滝谷出合で最後の渡渉で板を担いだ。帰りはこのあたりまで滑れるだろうと予想。ここからは快適なシール歩行で思っていたよりもすぐに小屋についた。
裏手には水もでているし、トイレも空いている。何より小屋は僕らふたりの貸し切りで最高。
最近の泊まり山行は飯をしっかり作ることが多かったが、今回は軽量化に努めており尾西のフリドラ米。に加えてセブンでハンバーグやら角煮やらをそれぞれ買ってきていて、秋田土産のいぶりがっこチーズもあり贅沢な夕食になった。まだ明るい17時過ぎには夕食も食べ終わり、明日の準備を済ませたら就寝へ。
まだいつもより早く眠気が来ないので、ダウンロードしていたトップガンマーベリックのラストバトルを再生していたら眠くなってきて、18時頃に就寝。
19時頃に動悸が激しく目覚める。安静時なのに90bpmを超えており、何があったのかとかなりビビる。体調は悪くないし、緊張が強く出ているのかと想像して水飲んで深呼吸して目を閉じる。以降21時過ぎまでしっかりと寝付けず何度か覚醒しながら時間を過ごす。21時頃に最後心拍が60以下まで落ちていて体が軽くなった記憶を最後にしっかりと眠りに落ちた模様。
翌1時にスマホのアラームに叩き起こされた。
朝ご飯は尾西にもう1個のハンバーグ、直前のコンビニで仕入れた味噌汁。友達がきんぴらゴボウを買ってきてたので分けてもらう。元気が湧く朝食だった。
2時を少し過ぎてスタート。
1時間くらい進んだところで友達が調子上がらずギブアップし、小屋に戻ることになった。そこからは孤独な単独行。少し後ろにいた小屋近くでテン泊していた方のライトはすぐに見えなくなり、千丈乗越分岐で千丈沢を詰める1つヘッデンの明かりを発見。一人のときはこういうのが心強い。山頂でお会いしたが、登山で飛騨沢ワンデイだそう。凄すぎる。時期も時期だし日の出前だしということで自分は飛騨乗越目指して進む。斜度が少し緩んだところで最後の急登に備えてアイゼンに換装し最後の登りを行く。ここがかなり長く辛い時間だった。アイゼンで歩き始めて少しすると明るくなってきてヘッデン不要となる。アイゼンだがジグを切ってゆっくり登って行き、飛騨乗越に乗り上げたときに向かいの稜線の上に太陽が上がっていた。本当に感動。予定通り2時発出来ていたら日の出に間に合ったのだろうか?
ここで補給と写真撮影を行い、ゆっくりと槍ヶ岳へ向かっていく。どうせ滑走予定までは時間がある。
頂上小屋前に水筒をデポし、槍の穂先へ。想像していたよりも立っていて雄々しい。朝イチなこともあり、ザラメが固く氷ついていて、今までの登山経験には無い難しい登りだった。ビッケルも刃先3cm程度しか刺さらず、アイゼンも前爪のみが引っかかる。ところどころは完全に氷の層もあった。他の登山者はアイスもできるしっかりとしたピッケルをお持ちの方が多いが、自分はスキー用のペツルRIDEにウィペット装備。技量も足りないのに装備も悪く、反省すべき点である。しっかりと締まっているので歯が抜ける心配は無く、登りは問題なかった。しかし登っている最中も帰り無事に下れるか?の不安は感じていた。最後のはしごを登り、無事に山頂に到着。
いつもどおり、山頂の三角点タッチして、写真を取る。
ガチガチの斜面をすぐ下る気にはなれず、ここで大休止をとった。太陽がしっかりと当たってグズグズになるとそれはそれで怖いが少しは緩んでもらわないと怖すぎる。風もほとんど無く太陽も暖かったことで快適に休憩できた。結局、1時間半ほど休んで、一部に光が差し始めた頃に下山開始。期待していた程は緩んでいなかったが、登り時よりは格段に刺さりが良い。時間がかかってしまったが登山者が少ないこともあり、渋滞を起こすこと無く無事に穂先から下れた。
恐怖心を感じていて装備選択をミスっていたのに無事に降れたのは運が良かったのだろう。山頂で待機出来たのも良かった。天候が悪ければ待機出来なかったかもしれない。今後の反省としたい。
小屋前で少し休憩してから板のデポ地まで下る。太陽があたっている面は緩んできており、もう少し待てば滑走も出来そう。滑走準備をゆっくりしていたら10時になったので予定通りいざドロップ。上部は面ツルだが、硬い!ガリガリ音を立て、足の筋力を削られる。ブレーキでビンディングがご開放してしまい転倒。なんとか履き直せて少し休んでからリスタート。
下部まで降りてくると気持ちの良いザラメに変わったが今度は縦溝がひどく楽しいターンは刻めない。
そんなこんなで小屋まで滑走した。
小屋で友達と合流。寝たお陰で帰れる体力は復活した模様。泊まり装備のパッキングを行い、11時頃に下山開始。滝谷出合あたりで担ぐかシールをつけるだろうと思っていたが、渡渉以外は白出沢手前まで板を外すこと無く帰ってこれた。雪を繋いで滑走を長く取り、穂高平山荘下まで滑ってアプローチシューズに履き替えた。あとはダルい林道をこなして無事下山。
記憶に残る良い山行となりました。
翌日は前腕から足まで全身筋肉痛。完全燃焼だった。
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