鎌ヶ岳(長石谷→武平峠)


- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 685m
- 下り
- 670m
コースタイム
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:03
天候 | 晴れ(予報9時:麓の気温26℃、湿度91%、風1m東北東[菰野町]) |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
長石谷ルートは赤マーク多く分かりやすいが、渡渉多し(転倒注意) 長石谷ルートで山ビルの攻撃に遭いました |
写真
装備
個人装備 |
真水2L
アクエリアス500cc
コーヒー牛乳200cc
行動食
ガスバーナー
|
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備考 | 山ビル対策としてアルコールスプレーや殺虫剤などを持参すれば良かった。 |
感想
御在所岳はすでに2回登っているので、次はお隣の鎌ヶ岳に登ってみよう、ということで今回初めて登ってきた。
長石尾根ルートにするか、長石谷ルートにするか、どちらにしようか悩んだが、尾根ルートは傾斜のきつい(登りにくい)箇所が多そうだったので、頂上付近まで比較的傾斜のゆるやかな長石谷ルートに決定。この決定がのちに山ビルとの戦い(後述)になるとも知らず…
スタート地点(駐車場所)は御在所岳中道とまったく同じ(旧料金所跡駐車場)で、頂上までの標高差もほぼ同じということで軽い気持ちで登り始めたのだが、やはり山が違うと道も違う。
この長石谷ルート、ほぼ頂上直下まで沢(つまり岩場)を右へ左へと渡りながら進むルートで、傾斜はゆるいが距離があまり出ない。(まあ、距離が出ないのは、頻繁に「山ビルチェック」のために立ち止まるという理由もあったんですが…)
思ったよりも時間が掛かった。
谷筋なので当然ながら眺望はない。
出発時刻が比較的早かったからだろうか、先行の登山者も、後から追ってくる登山者の気配もない。ふと谷筋を振り返ると、「これ、登山道って言うより、バリルートじゃね?」と思うくらい静か。(静かな登山が好きな人には向いている)
そろそろ谷筋にも飽きてきた頃、道は峠への急登に変わる。ここを上がればもうすぐだ、という「気のはやり」からか、濡れた岩で足を滑らせて軽く尻餅をついてしまった。滑ることが分かっていた箇所だったので予備態勢が取れていたからか、まったく大事には至らなかったが、単独行でこれはいけない。登山初心者のくせに、一丁前に反省することだけはしきり。
岳峠へ出ると周りの雰囲気は一変する。眺望が一気に開くので清々しい。
岳峠から鎌ヶ岳頂上までも急登は続くが、ザレておらず、手掛かり足掛かりともに安定しており、慎重に進めば何ら問題ない。
頂上からは、お隣の御在所岳の雄姿が見られる。
頂上より北側(武平峠側)は、岩の風化が進んでおり、ザレている。登山道が雨水の通り道になるからか、えぐれている箇所も多い。
下りは三ツ口谷へ降りる予定だったが、登りの長石谷での山ビルの攻撃(後述)に恐れをなし、湿気の多い谷を避けて尾根筋を降りる武平峠ルートに変更。だって山ビル対策、何もしてなかったんだもん。
後は国道脇の歩きやすいルートを順調に下り、下山完了。
備考:
今回消費した水量:真水約950cc、コーヒー牛乳200cc、アクエリアス500cc。
気温の高さを考慮して今回は真水2L持参したが、およそ半分残った。途中に給水地点が無いことを考慮すると、適切な量だろう。
トイレ、水道:
コース上にトイレは無い。
コース上に川の水は豊富にあるが、水道水の補給できる場所は無い。
山ビルとの戦い:
話には聞いていたが、山屋が避けて通ることはできないという山ビルの洗礼を今回受けてしまった。
山ビルの攻撃に気付いた場所がどのあたりだったかは覚えていないが、沢を登っている途中で足首に痛みというか痒みのような違和感を覚えたので、虫でも入り込んだのだろうか、と思って脚絆をまくってみたら、、嗚呼おそるべき奴が、厚手の靴下を履いていたにもかかわらず、その上から噛み付いていやがった!
山ビルに触れることも、血を吸われる経験も初めてだったこともあり、慌てて此奴を引き剥がす。すると此奴は悶えながら引き剥がした手に噛み付いてくるではないか!(実際は噛み付いているのではなく吸い付いているのだろう)
「ええい!どっか行けこのやろう!」
こうなるとこっちはもう半狂乱である。血を吸った奴はすみやかに殺処分しなければならない、という鉄則など頭から消え去り、
「早くこの場から脱出したい」
という思いがはやる。
どうやら奴らは、地面から靴にうまいこと取り付き、靴の表面を尺取虫のように登り、足首の服の隙間から侵入するらしい。
その後、頻繁に脚絆をめくって「山ビルチェック」を繰り返すと、やはり奴らは予想通り、何度か侵入していた。幸いその後は血を吸われる前にすべて山にお帰り頂いたが、今思えば「殺ヒル剤」となる薬物を何も持っていなかったことが悔やまれる。
次回の山行までに、早急に消毒用アルコールか殺虫剤のようなものを調達せねばなるまい。
余談:
しかし家に帰ってきてから冷静に考えてみれば、奴ら(山ビル)にとっては、人間も鹿や猪と同じように「吸血する対象」の一つでしかなく、そう思うと、山に居る間の人間なんて、本当に弱っちい生き物ですね。(しみじみと「生命の輪」について考えながら)
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