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Yamareco

記録ID: 6753741
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

遺言棚

2024年05月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:18
距離
18.5km
登り
1,590m
下り
1,582m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:03
休憩
2:15
合計
11:18
6:05
1
スタート地点
6:06
6:16
15
6:31
6:31
19
6:50
6:50
50
11:00
11:48
5
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12:00
0
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12:04
3
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12:09
4
12:13
12:43
7
12:50
12:57
49
13:46
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64
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34
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16:40
11
16:51
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18
17:09
17:09
14
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
玄倉駐車場
中ノ沢林道分岐.西丹沢県民の森に向かう
2024年05月04日 06:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 6:48
中ノ沢林道分岐.西丹沢県民の森に向かう
西丹沢県民の森でバリ装備
2024年05月04日 07:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 7:29
西丹沢県民の森でバリ装備
黒いゲートを左から通り抜けて
2024年05月04日 07:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 7:40
黒いゲートを左から通り抜けて
林道から離れて右下の仲ノ沢経路に入る
2024年05月04日 07:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 7:46
林道から離れて右下の仲ノ沢経路に入る
一つ目の橋は無事だ(以前橋が流されていて通過するのに苦労したことがある)
2024年05月04日 07:50撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 7:50
一つ目の橋は無事だ(以前橋が流されていて通過するのに苦労したことがある)
仲ノ沢.左の経路は崩落していて右に迂回路の看板がある.看板の指示に従い右から回って対岸の斜面を登る
2024年05月04日 07:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 7:57
仲ノ沢.左の経路は崩落していて右に迂回路の看板がある.看板の指示に従い右から回って対岸の斜面を登る
稗畑沢.残置ロープがある
2024年05月04日 08:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:09
稗畑沢.残置ロープがある
大コバ沢
2024年05月04日 08:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:17
大コバ沢
斜面をトラバースして大デッチ沢手前の沢に下る
2024年05月04日 08:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:45
斜面をトラバースして大デッチ沢手前の沢に下る
大デッチ沢手前の沢の斜面を登る.ここにも残置ロープがある
2024年05月04日 08:50撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:50
大デッチ沢手前の沢の斜面を登る.ここにも残置ロープがある
大デッチ沢のケルン
2024年05月04日 08:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:52
大デッチ沢のケルン
大デッチ沢を越え左に回り込むと崩落個所に出る.一旦、残置ロープを使って上に登り
2024年05月04日 08:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:56
大デッチ沢を越え左に回り込むと崩落個所に出る.一旦、残置ロープを使って上に登り
次に斜面に水平に設置されたロープに摑まりながら崩落個所の上をトラバースする
2024年05月04日 08:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 8:59
次に斜面に水平に設置されたロープに摑まりながら崩落個所の上をトラバースする
欅平方面には行かず右のワサビ田方面へ下る
2024年05月04日 09:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:01
欅平方面には行かず右のワサビ田方面へ下る
倒木横の残置ロープを使って斜面を下りる
2024年05月04日 09:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:03
倒木横の残置ロープを使って斜面を下りる
ワサビ田跡
2024年05月04日 09:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:03
ワサビ田跡
ワサビ田跡の下から小川谷の河原に降りる
2024年05月04日 09:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:07
ワサビ田跡の下から小川谷の河原に降りる
東沢出合.正面の段丘を乗り越え東沢に入った
2024年05月04日 09:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:11
東沢出合.正面の段丘を乗り越え東沢に入った
東沢に入る
2024年05月04日 09:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:16
東沢に入る
左に曲がると最初のナメ滝
2024年05月04日 09:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:19
左に曲がると最初のナメ滝
左から登りナメ滝上を渡渉し左岸へ
2024年05月04日 09:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:20
左から登りナメ滝上を渡渉し左岸へ
90度左に曲がったところにある滝は右岸の残置ロープで登る
2024年05月04日 09:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:37
90度左に曲がったところにある滝は右岸の残置ロープで登る
大きな岩がかぶさった空洞.空洞の中は薄暗いが、何もいなかった
2024年05月04日 09:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:45
大きな岩がかぶさった空洞.空洞の中は薄暗いが、何もいなかった
この木は昔と変わらない.何故かホッとする
2024年05月04日 09:54撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 9:54
この木は昔と変わらない.何故かホッとする
水場に到着した
2024年05月04日 10:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 10:07
水場に到着した
注意書き.坑道に残置された物で水が汚染されている可能性があるので飲まない方が良い・・・と書いてある
2024年05月04日 10:10撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 10:10
注意書き.坑道に残置された物で水が汚染されている可能性があるので飲まない方が良い・・・と書いてある
せっかく来たので丹沢鉱山跡も見たいということで、行ってみた
2024年05月04日 10:27撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 10:27
せっかく来たので丹沢鉱山跡も見たいということで、行ってみた
入口にある立て看板.信玄の隠し金山跡との伝承あり.実際に採掘されていたのは、孔雀石、黄銅鉱、輝銅鉱など・・・らしい
2024年05月04日 10:26撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
5/4 10:26
入口にある立て看板.信玄の隠し金山跡との伝承あり.実際に採掘されていたのは、孔雀石、黄銅鉱、輝銅鉱など・・・らしい
めずらしく水が溜まっていなかったので、中に入ってみた.錆びたトロッコの車輪があった.坑道は中で二股に分かれている
2024年05月04日 10:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 10:30
めずらしく水が溜まっていなかったので、中に入ってみた.錆びたトロッコの車輪があった.坑道は中で二股に分かれている
鉱山見学が終わったら帰りは懸垂下降で
2024年05月04日 10:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 10:37
鉱山見学が終わったら帰りは懸垂下降で
この先の白ザレを左に曲がれば東沢乗越
2024年05月04日 10:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 10:57
この先の白ザレを左に曲がれば東沢乗越
残置ロープがあった.有り難いが、荷造り紐のようなものが繋いであり心許ない.全体重を掛けたら切れそうだ
2024年05月04日 11:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:00
残置ロープがあった.有り難いが、荷造り紐のようなものが繋いであり心許ない.全体重を掛けたら切れそうだ
乗越上の道標.来るたびに少しずつ動いているが、方向は概ね合っている
2024年05月04日 11:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:02
乗越上の道標.来るたびに少しずつ動いているが、方向は概ね合っている
同角沢に下りる.以前は東沢乗越から左側の斜面を下っていたが、今回はモチコシンノ頭側に数メートル登った辺りから下り、途中から懸垂下降で降りた
2024年05月04日 11:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:16
同角沢に下りる.以前は東沢乗越から左側の斜面を下っていたが、今回はモチコシンノ頭側に数メートル登った辺りから下り、途中から懸垂下降で降りた
同角沢に降り立ったら下流に進む
2024年05月04日 11:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:16
同角沢に降り立ったら下流に進む
遺言棚落ち口の左から、樹林帯をトラバースしながら下る
2024年05月04日 11:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:24
遺言棚落ち口の左から、樹林帯をトラバースしながら下る
踏跡はあるが崩れており、木に摑まりながら下る
2024年05月04日 11:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:32
踏跡はあるが崩れており、木に摑まりながら下る
樹林帯を抜けたらガレを下る
2024年05月04日 11:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 11:36
樹林帯を抜けたらガレを下る
新緑の遺言棚、いいね!今日は、水量も多い
2024年05月04日 11:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
5/4 11:37
新緑の遺言棚、いいね!今日は、水量も多い
登り返して棚上に戻る.遺言棚の落ち口
2024年05月04日 12:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
5/4 12:29
登り返して棚上に戻る.遺言棚の落ち口
モチコシノ頭に登り女郎小屋ノ頭に向かうが、ここはチョット難しい.コンパスをしっかり定めて下降点を探す
2024年05月04日 12:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 12:49
モチコシノ頭に登り女郎小屋ノ頭に向かうが、ここはチョット難しい.コンパスをしっかり定めて下降点を探す
方向を定めて急斜面を下る
2024年05月04日 12:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 12:56
方向を定めて急斜面を下る
無事コルに出た.
2024年05月04日 13:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:01
無事コルに出た.
向かい側の岩壁を登り
2024年05月04日 13:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:02
向かい側の岩壁を登り
崖の上は地形図では平坦に見えるが、1080mのピークまでは幾つかの隠れコルがありアップダウンを繰り返す
2024年05月04日 13:05撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:05
崖の上は地形図では平坦に見えるが、1080mのピークまでは幾つかの隠れコルがありアップダウンを繰り返す
1080mピークから大きく下り再びコルに下る
2024年05月04日 13:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:30
1080mピークから大きく下り再びコルに下る
コルを登り返して女郎小屋ノ頭に向かう
2024年05月04日 13:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:31
コルを登り返して女郎小屋ノ頭に向かう
女郎小屋ノ頭に到着
2024年05月04日 13:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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女郎小屋ノ頭に到着
日向山に向かう
2024年05月04日 13:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 13:55
日向山に向かう
標高920mで尾根を離れ左側の斜面を下る.赤いテープがあった
2024年05月04日 14:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 14:02
標高920mで尾根を離れ左側の斜面を下る.赤いテープがあった
斜面を下ったら持越沢右岸の尾根に乗る
2024年05月04日 14:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 14:17
斜面を下ったら持越沢右岸の尾根に乗る
いつもの倒木を乗り越えて
2024年05月04日 14:21撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 14:21
いつもの倒木を乗り越えて
感じのいい尾根が現れた.新緑が眩しい
2024年05月04日 14:25撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 14:25
感じのいい尾根が現れた.新緑が眩しい
大木の生えたコルに出た.ここから急斜面を登り返せば日向山
2024年05月04日 14:28撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/4 14:28
大木の生えたコルに出た.ここから急斜面を登り返せば日向山
高度差約60mの急斜面を登る.ありがたいことに残置ロープがある
2024年05月04日 14:35撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 14:35
高度差約60mの急斜面を登る.ありがたいことに残置ロープがある
日向山の山頂では鹿柵を3回越える
2024年05月04日 14:45撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 14:45
日向山の山頂では鹿柵を3回越える
いよいよ最後の難関日向山の下り急斜面.有刺鉄線沿いに下った
2024年05月04日 15:24撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 15:24
いよいよ最後の難関日向山の下り急斜面.有刺鉄線沿いに下った
無事女郎小屋沢出合まで降りて来た
2024年05月04日 15:46撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 15:46
無事女郎小屋沢出合まで降りて来た
玄倉川の渡渉を覚悟していましたが、幸運なことに水が少なく石を跳んで渡ることができました
2024年05月04日 16:05撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 16:05
玄倉川の渡渉を覚悟していましたが、幸運なことに水が少なく石を跳んで渡ることができました
ガレを登れば林道
2024年05月04日 16:10撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 16:10
ガレを登れば林道
林道に出た.お疲れさまでした
2024年05月04日 16:10撮影 by  WP23, OUKITEL
5/4 16:10
林道に出た.お疲れさまでした

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル 雨具 ゲイター サンダル 昼ご飯 行動食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ポール ヘルメット ハーネス 確保機 ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング セルフビレイランヤード
共同装備
ツェルト ロープ(8mmx30m)

感想

2019年の台風19号の大雨で激しく崩壊した玄倉林道は、ユーシンまではほぼ復旧されているらしいが、林道入口の鎖は閉まっていて未だ通行止めは解除されていない。中ノ沢林道の入口にも鎖が掛かっている。かつて西丹沢県民の森まで車で入れたが、通行止めになって久しい。林道のあちらこちらで落石や木の枝が散乱している。穴ノ平橋を渡ると石棚山方面への登山口があり、石段の手前で装備を整え林道の先に進む。黒いゲートを横から抜けて左にカーブしたところで林道を離れ、右下の仲ノ沢経路に入る。最初の枝沢との交点にはアルミ製の橋が架かっている。仲ノ沢と交わると迂回路の表示板があり指示に従い右に回り込んで対岸の斜面を登る。P714ピーク方面との分岐を過ぎ左に回り込むと稗畑沢が見えて来る。倒木を乗り越えて沢を渡り残置ロープで対岸の斜面を登る。大コバ沢手前は足元が崩れており斜面に設置されたロープに摑まりながら沢に下る。何度か交差する枝沢を越えアップダウンを繰り返すとケルンのある大デッチ沢に出る。大デッチ沢の先の崩落個所は下に下らず、残置ロープで一旦上に上がり、崩落地の上の斜面に設置されたロープに沿ってトラバースする。左に曲がり真っ直ぐ進めば欅平に出るが、下に下る踏跡を辿りワサビ田跡に向かう。大きな倒木の横にある残置ロープを使って下りワサビ田跡に降り、小川谷の河原にはワサビ田跡の下側から降りる。上流に石積の堰堤が見える。その右側から東沢が合流している。正面の段丘を乗り越え東沢に入る。
最初のナメ滝を右岸から越え、渡渉して石英閃緑岩が堆積した左岸を辿る。沢が直角に左に曲がったところにある滝は右岸の残置ロープで越える。左岸に渉り大岩の横を抜けると大きな岩が被さった空洞がある。中は暗く不気味だ。覗き込んで何もいないことを確認して横を通過する。幅広の美しいナメ滝を超え白ザレの崩れ落ちそうな左岸を辿ると水場に着いた。ここから先は水が消え涸れ沢となる。水場には鉱山跡の残置物で水が汚染されている危険性があり、飲まない方が良いという注意書きがある。丹沢鉱山跡に立ち寄ってみた。入り口にはツルハシの残骸があり、その上には丹沢鉱山と書かれた看板がある。信玄の隠し金山との伝承があるが、実際に採掘されていたのは、孔雀石、黄銅鉱、輝銅鉱などらしい。幸運にも坑道の中に水は無く、入ることが出来た。坑道は中で2股つに分かれている。足元のレールは右の坑道に向かっていてトロッコの車輪が放置されている。鉱山跡の見学を終え左に大きくカーブしながら進むと正面に東沢乗越の鞍部が見えて来る。白ザレに足をとられて歩き難いが、暫く登ると残置ロープが垂れ下がっている。トラロープにナイロンの荷造り紐を継ぎ足した心許ないロープだがありがたく使わせて貰った。
東沢乗越から反対側の同角沢に降りる。以前は上流側に向かって斜面をトラバースして降りたが、今回はモチコシノ頭側に数メートル移動し真っ直ぐ降りた。半分ほど下ったところでロープを出し懸垂で降りる。遺言棚の落ち口の左側の踏跡を辿り、樹林帯をトラバースしながら下る。樹林帯を抜けるとガレ場となり、浮石に注意しながら棚下に降りた。棚下に降りると右手に遺言棚が現れる。早戸大滝や本棚のような迫力は無いが三段45mの佇まいには神秘的な美しさがある。
滝の前で昼食を取り棚上に登り返す。同角沢に降りる時に使いそのままにしておいたロープで東沢乗越に上がり、モチコシノ頭に向う。モチコシノ頭からは90度方向を変えて女郎小屋ノ頭に向うが、ここは何度もコースミスして持越沢に降りてしまっている。今回は慎重にコンパスで方向を定め崖を下る。無事コルに出た。
女郎小屋ノ頭までは細尾根のピークを通過する。地形図では平坦で細長いピークに見えるが、隠れコルがあり何回かアップダウンを繰り返す。
1080のピークから大きく下りコルに降り、反対側の斜面を踏跡に沿ってジグザグと登ると女郎小屋ノ頭に着く。女郎小屋ノ頭から北西の尾根を下れば大タル丸やオオタギリ方面だが、南南西に下り日向山に向かう。日向山に行くには標高920mで尾根の東側斜面を下らなければならない。地図とGPSで下降点を探し東側斜面を下った。下降点には、細い木の幹に小さな赤テープがあった。斜面を下ると持越沢右岸尾根に出る。大きな倒木を乗り越えて進むと感じのいい尾根に出る。新緑が眩しい。真ん中に大木が生えたコルに出て、急斜面を登る。少し登ると残置ロープがあり、残置ロープを掴んで登ると鹿柵が倒れたところに出る。倒れた鹿柵を越えて行くと次の鹿柵が現れる。山頂には鹿柵が張り巡らされている。鹿柵を乗り越えて南西尾根に向い、最後の難所の急斜面を有刺鉄線の鹿柵沿いに下って行くと女郎小屋沢出合の河原に出た。靴を脱いでの渡渉を覚悟していたが、幸運にも水量は少なく石を跳んで玄倉川を渡ることが出来た。ガレ場を登り林道に出る。

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