春霞の展望と比良の残雪を楽しみました♪寒風峠から釈迦岳へ縦走☆(北小松駅〜比良駅)
- GPS
- 10:07
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,132m
- 下り
- 1,129m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:39
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
JR湖西線 比良駅→北小松駅 190円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《北小松駅⇒比良げんき村⇒楊梅の滝(雌滝)⇒涼峠》 北小松駅から比良げんき村へは車道を歩きますが、北小松駅構内に案内図があり、道中に案内板もあるので迷わず歩けると思います。自販機やトイレもある比良げんき村から少し歩くと、東屋に登山ポストのある登山口に着きます。登山口から楊梅の滝方面と、涼峠へ直接向かう分岐路になりますが、雌滝を経由してから涼峠への登山道にも合流できます。 《涼峠⇒寒風峠》 涼峠はヤケ山と寒風峠との分岐になり、釈迦岳に向かうならヤケ山方面が最短ルートですが、私達は稜線繋ぎの為に寒風峠に向かいました。涼峠から寒風峠間はオトシと呼ばれる湿地帯や、沢と登山道が一体になった箇所もあり、ルートが不明瞭な上に目印も少ないので道迷いに注意です。 《寒風峠⇒ヤケ山⇒ヤケオ山⇒フジハゲピーク⇒釈迦岳》 寒風峠からヤケ山は明瞭な尾根道で涼峠からとの合流点がヤケ山です。 ヤケ山からは展望のある稜線歩きですが、釈迦岳まで高低差300mを登り詰めて行きます。ヤケ山から少し下った鞍部からタンヤマノ頭まで急登が続き、その後は少し傾斜が落ち着いてヤケオ山に着きます。ヤケオ山から釈迦岳はこのコースで最も快適で展望の得られる稜線ですが、フジハゲと呼ばれる琵琶湖側が切れ落ちた断崖の細尾根もあるので注意が必要です。 《釈迦岳⇒旧比良リフト駅⇒イン谷口》 釈迦岳から少し下ると大津ワンゲル道と旧比良リフト沿いの道との分岐になり、私達はリフト沿いの道で下りました。前半は急傾斜の広い尾根を下りますが目印のマーキングが豊富なので道迷いの心配はないと思います。 カラ岳分岐から傾斜は落ち着いて閉鎖されたリフトのケーブル沿いに下って行きます。神爾の滝の道との分岐から旧リフト駅の跡地を過ぎて、木橋を渡って沢沿いに下るとすぐに舗装された車道になります。車道を暫く歩いてワンゲル道の登山口のある駐車場を過ぎるとすぐにイン谷口です。 《イン谷口⇒比良駅》 イン谷口のバス停からJR比良駅方面と書かれたの指導標に従い、橋を渡って山道を暫く歩きます。湖西道路の高架道を潜り、テニスコートがある田園風景の道から県道を横断して、JR湖西線の高架をまっすぐ目指して行くと比良駅に到着します。 ※登山ポストは北小松駅、比良げんき村の登山口、イン谷口にあります ※トイレは北小松駅、比良げんき村、イン谷口、比良駅にあります |
その他周辺情報 | 比良とぴあ 大人610円 http://www.hiratopia.com/index.html |
写真
感想
3月に入って春もそこまで来てますね。先週は金剛山で春を感じる福寿草を見れましたが、まだ関西でも残雪を楽しめる山はありそうです。
土曜日の天気予報を見て、関西では一番晴れ間の多そうだった比良山系の武奈ヶ岳に行こうかと思ったのですが、1年前にリトル比良を歩いた時の寒風峠から先の稜線を繋げたかったので釈迦岳に行く事にしました。
予定ルートは比良げんき村から寒風峠に上がり、ヤケ山、ヤケオ山を経由して釈迦岳を目指そうと思います。雪の状態は不明ですが、今日は気温が高くなりそうなので泥濘対策のゲーターは必須です。
前回も利用したJR湖西線の北小松駅に午前6時に到着。駅構内に設置された登山ポストに登山届を提出してから6時20分に出発しました。
登山口のある比良げんき村へは前回も下山で歩いていますが、案内地図や指導標もあるので初めてでも迷わずに歩けると思います。
傾斜のある車道を歩き、トイレや自販機もある比良げんき村の敷地の横を通過して駅前から30分位で登山口に着きました。
去年はここから楊梅の滝への通行を禁止されていた筈ですが、この日は通れるようになっていました。楊梅の滝は雄滝、薬研、雌滝の3つの滝からなっていて総落差76mは滋賀県最大の名瀑です。
前回、雄滝を見ているので今日は雌滝を見に行く事にしました。
整備された遊歩道のような石階段を歩いて10分も経たない内に雌滝に着きました。雌滝の落差は15mで40mの雄滝に比べると小ぶりですが、名前の通り男性的で荒々しく迫力のあった雄滝に対して、雌滝は別名を白布の滝と呼ばれるに相応しい優しく柔らかさのある美しい滝でした。
雌滝の奥に「滝見台を経て雄滝へ」と書かれた案内板があったので、登山口には戻らずに奥に進みました。途中で振り返ると、いつの間にここまで登ったのか琵琶湖の展望が眼下に広がっていましたが、春霞のせいなのかうっすらとモヤがかかったようです。
途中で登山口からの道に合流して、去年も雄滝へ向かった分岐点になったので雄滝には行かずにそのまま涼峠に向かいます。
雄滝分岐から少しガレ気味の歩き難い道を登って涼峠に到着しました。
涼峠はヤケ山と寒風峠との分岐点になり、釈迦岳を目指すならヤケ山方向ですが、前回歩いた道を繋げたいので寒風峠へ向かいます。
涼峠から寒風峠は登山道が沢と一体になったような箇所や、オトシと呼ばれる泥濘んだ湿地帯も多く、歩いていてそういえばこんな道だったと思い出しました(笑)
この辺りは登山道に雪がなくてトレースに期待できず、沢の渡渉や湿地帯も多いので踏み跡も不明瞭な上に目印が少なくてルートに苦労しました。
GPSを見ながら歩きますが、たまにある目印や指導標は助かりました。
やがて涼峠から1時間で寒風峠に着きました。
寒風峠から先は初めて歩く道です。周囲に木々はありますが冬枯れて眺望はそれなりにありました。緩やかな道は次第に傾斜を増していくようで、寒風峠から45分かけてヤケ山に着きました。
ヤケ山から稜線の先にヤケオ山と釈迦岳が見えましたが、標高差は300mあるのでまだまだ楽はできなさそうです。
稜線上には何故か登山道にだけ雪がありました。雪質は重く湿っているので平坦ならいいのですが斜面ではグズグズで歩き難く、恐らくアイゼンも効かないのでツボ足で歩きました。急登では雪のある登山ルートを外れて雪のない斜面を木を掴んだりしながら無理やり登りました。
ハードな登りの疲れから何度も休憩しながら、やっと頂上に着いたと思ったら山頂手前のタンヤマノ頭でした。
ただタンヤマノ頭からは傾斜は落ち着いて、山頂まではそれほど急な道はなく、スタートから約5時間でヤケオ山に着きました。
ヤケオ山から釈迦岳へは快適な稜線歩きになり、フジハゲと呼ばれる琵琶湖側が切れ落ちた好展望地で12時前になったのでお昼休憩にしました。
フジハゲから見えた琵琶湖は相変わらず霞んでましたが、開放感があって良い休憩適地だと思います。
お昼ご飯で体力も回復して、再び稜線を歩きだすと釈迦岳は目の前です。
頂上付近にまだたっぷりと雪を纏った武奈ヶ岳を釈迦岳の右奥に見ながらゆっくりと登って、今日の最後のピークになる釈迦岳に到着しました。
釈迦岳は周囲の木々が邪魔になって展望はありませんが、思ったよりも広い頂上で整地された幕営の跡もありました。
釈迦岳到着が11時頃なら北比良峠や八雲ヶ原へ足を延ばしてみたかったのですが、既にスタートから6時間を超えて余力もないのでイン谷口へ下山する事にします。釈迦岳から下ってすぐに大津ワンゲル道と、旧比良リフト駅経由の道との分岐がありましたが、大津ワンゲル道は急傾斜の難路と有名ですので下山で使うのは避けて比良リフト駅経由の道を選びました。
ワンゲル道は利用した事がないので実際の具合は分かりませんが、こちらも決してなだらかではなく、急な尾根道が連続する道でした。ただ足元に雪はなくクッションの効いた道だった事に加えて、広く尾根が分かれる迷い易そうな道に豊富に目印のマークがあってとても助かりました。
閉鎖されたリフトのケーブルが頭上に残る道を快適に下って、神爾の滝へ至る道との分岐を過ぎ、旧リフト駅の跡地のコンクリートを横目にイン谷口まであと少しの分岐路で右にピンクリボンの目印が見えました。ルートは左の道をS字状に右にカーブしていく道なので、直線的にショートカットする近道なのかも知れないと思ってリボンを辿ってみました。
そこは崖のような急な尾根になっていて、四つん這いにならないと抜けれない藪の先にリボンが続いています。まさかこんな道がと思いながら尾根の取り付きだけが難路なのかもと暫く下ってみましたが、これ以上下ると間違いなく滑落すると思えたので、下りた尾根を登り返して元来た道に戻りました。どういう経緯で付けられた道なのか不明ですが、私達のレベルではとても下りれない道だったので早めに引き返して良かったです。
正規のルートに戻るとすぐに沢が現れたので、さっきの藪で汚れた靴や手を洗いました。知らない間に何ヶ所か擦り傷が出来ていてびっくりです。
沢沿いを下るとすぐに登山口で、そこから舗装された車道を下ります。
やがてイン谷口手前の駐車場があり、駐車スペースの裏に大津ワンゲル道への登山口がありました。
バス停もあるイン谷口ですが今の時期は運休中なので、以前も歩いた道でJR湖西線の比良駅へ戻ります。もう急ぐ必要もないのでお喋りをしながらのんびりと歩いて比良駅に16時13分に到着すると、ちょうど北小松駅に戻る為の近江今津行きの電車が3分前に出たばかりで、次の電車は1時間後との事でした。ああ…あのリボンの尾根に行かなかったら(笑)と思いながら、ゆっくり電車を待って車を停めた北小松駅に戻りました。
帰り道で2度目の比良トピアに立ち寄って、山行の疲れと擦り傷を癒しました(笑)
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