両神山とSL
- GPS
- 32:00
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 495m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
- 山行
- 2:06
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 3:40
- 山行
- 2:40
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 4:30
清滝小屋にデポして空身で山頂へピストンすれば楽です。鎖場的なものはほとんどありません。小学生でも全く問題無いです。ただ登りが急なので、お父さんと子供さんの避難小屋泊デビューにゆっくりハイキングするのに、向いているかもしれません。寝具は備え付けてありますので、2000円くらいのシェラフインナーがあれば、快適に泊まれると思います。山荘の裏手にテン泊スペースおあります。トイレもありました。水場ですが山荘の水場の蛇口からは出ない状態でした。春先だったからで夏なら出るかもしれません。弘法乃井戸の水は加熱し使いました。
私は出会いませんでしたが熊が出ることがあるようです。
天候 | 16日晴れ、17日は小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
日向大谷9時15分→薬師の湯9時49分 薬師の湯13時20分→三峰口13時38分(500円) 三峰口14時03分(SL自由席510円)→お花畑14時31分 西武秩父15時08分→池袋16時58分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。山と高原地図の標準タイムは登りに関してはギリギリです。結構足に来ます。 |
その他周辺情報 | 薬師の湯 お薦めです。大広間での秩父蕎麦も美味しいです。春の山菜も安く販売されているので天麩羅に是非。子供さんとご一緒なら、(大人お一人様でも)秩父鉄道のSLも楽しめます。掲載遅くなりましたが、お子さんとの夏のハイキングに如何? |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
冬の間は、積雪の無い奥多摩や高尾山陣馬山でハイキングを時たましておりましたが、春になったので、奥秩父に行って参りました。
山岳信仰の対象であった両神山。JRより安価な西武鉄道で行けます。朝、寝坊しましたので、普段は使わない特急電車に乗りました。レッドアロー号。折角のベンチシートですので、ビールを買ってまたりと秩父まで。
秩父から三峰口への行き方を調べておりませんでしたので、お花畑駅まで乗り換えに歩かないといけないことが判っておりませんでした。
秩父鉄道で三峰口に着いたものの、バスが出るまで一時間以上あります。
すこし早めですが、お昼を食べることにしました。三峰口駅前の福島屋さん、創業80年とのことです、古民家を思わせるお店の一番奥の縁側で外の風景を見ながら、舞茸の天麩羅丼セットを頂きました。早かったのですが快く調理してくださいました。
田舎の天麩羅にあるしっかりした味付けです。ビールが進みます。小さな煮麺もついてきます。(山登る前から飲んでばかり。笑)
ゆっくりごちそうなり、バスが出るまで鉄道公園を散策、秩父の経済を文字通り身を削って支えた武甲山のセメントを運んだ秩父鉄道の貨車の展示物です。
ほーと見ながら、昼からの登山開始で、夜遅く両神山から帰ってきたらここで野宿できるかなーと良からぬ皮算用をしておりました。
小鹿野村が運営されているバスは私ともう一人の乗車。その方も薬師湯で下車されました。停車している間、「買い物してきてくださいな。」と運転手さん。独活やタラの芽、山わざび、など山菜の数々。野菜もあります。ただ、これから山行ですので、山菜は見送って重量の軽い、唐辛子と切り干し大根を購入(帰宅後結構使いました。切り干し大根いいお味でした。切れたのでまた買いに行こうと思います。)
両神山荘のある日向大谷までは運転手さんと二人きりです。
「お客さん昼からだけと日帰り?」
「そうですね。そのつもりです。」
「結構きついよ−。」最終便も、わしが運転するから遅れそうな時は連絡しなよと。
送り届けたお客さんが最終便までに帰って来なかった時には、駐在さんに連絡されるそうです。時々道間違えて谷筋で上がれなくなった百キロ超えの若者を50キロの駐在さんが担ぎあげたこともあるそうです。
「私は最近登らないけど、地元の人間は1泊2日で登ったもんよ。8合目に避難小屋があるからキツければ泊まってゆっくり降りたほうがいいよ。」
「避難小屋は緊急のもなのであまり泊まるとよくないかと思ってました。」と答えると
「寝具もあるし、どうせ整備はしないといけないから、泊まってくれたらいいよ。登山に時間掛かるから朝早く車で来て、夕方降って来て、そのまま東亰に帰られるより。避難小屋に泊まって一泊2日でゆっくり登って、帰りがけに薬師湯で温泉入って、秩父蕎麦でも食べて帰ってくれたほうが地元にはありがたいよ。」
とのお返事でした。
大急ぎでピストンして薬師湯のバス停の待合所か三峰口の貨車で野宿して、明日武甲山に登るつもりでしたが、即座に予定変更です。
運転手さんにご挨拶をしてから両神山荘の脇を通り抜けて、登山届をポストにいれて出発。登り始めて間も無く小さな鳥居をくぐり抜け、小さな社に登山の無事をお祈りします。小さな流れを横切って進むのですが、「この流れが勢いがあり渡渉出来ない時は渡って先に進まいないように」との但し書きがあります。ちょろちょろ、深さ数センチ幅数十センチなのに何を大げさなと思って先に進みます。後から考えると別ルートの横を流れる七滝沢からの流れ込みのようですね。
しばらく進むと、薄川を渡渉して、右岸に渡ります。此の後も何回か左へ右へ7回ほど渡ります。春先なのに結構な水量です。雨が振って七滝沢からの流れ込が増水したらこれらの渡渉地点は絶対渡れないですね。先ほど警告は成る程です。
そのうち朝一から登って下ってくるパーティーとすれ違います。かなり足に来てつらそうなメンバーを抱えております。なるほど運転手さんが結構最期のところで安心して転ぶ人が多いとの忠告が思い返されます。
こっちは一泊を決めて掛かっているので、ゆっくり登ります。
登山道が薄川の辺りから大岩を横切って、左岸に切れ上がっていくと弘法大師さんが見つけられたという弘法乃井戸があります。一泊するので、加熱用の水を汲みました。
後でテン泊の人が清滝小屋の水道が止まっているのでどうしようと相談を受けましたが、結構下って登るので、組んでから上がったほうがよさそうです。
加熱して問題なく料理に使いました。
清滝小屋は休止中とのことですが、立派な丸太小屋です。数十人は余裕で泊まれそうです。まだ2時過ぎでしたが、早めの夕御飯の準備を始めます。と言ってもアルミ缶で作った手製アルコールストーブに燃料アルコール入れてお湯を沸かしてカップラーメンを作っておにぎりとビール呑むだけです。ここからが長くてFACEBOOKうpしたり、本読んだり、7時から寝たのですが、山小屋の周りを懐中電灯で照らしながら天泊の人が歩くので何度か目が覚めました。最期は深夜月明かりを頼りにか、何の光も照らさずに周りをあるきます。幽霊でしょうか?熊ならなかなわんなーと思いながら、朝3時に起床。
キャプテンスタッグのAVEマットの上で、SOLのエマージェンシーVIVIの中に、夏用の薄手シェラフとその中にさらにモンベルのシェラフインナー。おそらく室温10度は無かったと思いますが快適でした。ただしアルミ蒸着のエナージェンシーVIVIは体から出た水分が蒸着するので中はびちゃびちゃになります。VIVIは裏返して、寝袋はそのまま部屋の中の洗濯紐に干します。アルコールランプでお湯を沸かしてα米の鮭粥を食べて片付けますと4時前です。まだ暗いですが、ヘッデンとCREEのLED懐中電灯の光を頼りに清滝小屋の裏手からつづれ織りの登山道を上がります。山稜に上がったところで朝陽がさしてきました。懐中電灯はしまい先を急ぎます。所どころに縄がありますが、鎖場と言うほどのものはなく普通に二脚であがれます。途中で両神神社があります。この神社の狛犬さんは狼なんだそうですが、私にはカエルにしか見えないのですよ。ここにはすこし休憩できるベンチがあります。この後はお弁当食べれそうな場所は無いので、日帰りの方には清滝小屋か両神神社でお弁当休憩をお薦めいたします。
山頂には、小一時間で山頂に達します。結構風が吹いて小雨が顔に当たり始めたので、そそくさと下山ダッシュ。清滝小屋に戻り一宿の恩義として、冬の間に溜まった埃や昆虫の死骸を箒掛けしてお掃除。干していた寝具を片付け、着替えてから下山しました。途中の上りでハーハー言っている女子に会いましたが、あの様子では、「二度と山になんか登るか−っ」て彼氏は言われたでしょうね。笑 弘法乃井戸からがキツイので。
なんとか雨が降る前に日向大谷に帰着、昨日の運転手さんに、清滝小屋泊が快適であった事とお礼を伝えました。
運転手さんのお薦め通り、薬師の湯に伺いましたが10時からとの事。それまでは販売所で山わさび、独活を購入。そうこうして居るうちに薬師湯が始まったので早速入浴700円。
ゆっくり湯船に浸かって念入りにマッサージとストレッチ。お湯上がりは、野菜天麩羅蕎麦を大広間で、かき揚げも椎茸も春菊も美味しい、奥秩父の野菜は旨いです。
ゆっくり過ぎて1時間バスを待つ間、バス停のベンチで昼寝。のんびりと三峰口につくとなんとSLが鎮座ましましておられました。そうなんですね、秩父電車はSLを走らせているんですよ。まずチケットなんてないだろうと思い聞いてみると余裕がかなりあるとのこと、三峰口からお花畑駅のチケットを購入。すこし時間があったので、福島屋さんで、「SL乗りたいので今日は缶ビールだけ下さい」とお願いすると、ご主人覚えていてくださった様子で、「ちょっと待っときな」と言い捨てて厨房へ、待つこと5分、なんど昨日美味しかったですとお伝えした舞茸の天麩羅をラップに包んで、「つまみもいるやろ」と選別を下さいました。
奥秩父の人情いいっすわー。
生まれて初めてのSL乗車と親父さんの心意気に酔った短いSL旅も楽しみました。
そして、帰った後、自分で天麩羅にした独活の美味しかったこと、地元の人はタラの芽より独活の天麩羅って言ってられた理由良くわかりました。
早起きは三文の得って言いますが、寝坊で5得以上に良い山行が出来ました。
関西の田舎から関東に来て、六本木や恵比寿や丸の内ってまったく馴染めなかったのですが、奥秩父や山梨とか湘南小田原箱根とか関東地方良い所いっぱいですね。単身赴任山行止められまへん。
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