槍ヶ岳(飛騨沢ピストン)
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 2,137m
- 下り
- 2,118m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:00
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:30
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:10
天候 | 4/29(金) 曇り時々晴れ 4/30(土) 午前は晴れ、午後は曇りから急に横殴りの雪。稜線より下るとみぞれ。 (午後は天候が急変し冬山モードでした。) 5/01(日) みぞれ、滝谷より下は小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
滝谷避難小屋より先は雪。槍平キャンプ指定地で1m位の積雪でした。 飛騨沢上部より先はアイゼン・ピッケル必須。 槍の穂先は山頂直下の鎖場が完全に雪に埋まっています。 |
その他周辺情報 | ロープウェイ入り口付近に登山指導センターと登山ポストあり。 滝谷避難小屋にトイレあり。槍平小屋に冬季小屋と有料トイレあり。 新穂高登山者用駐車場より5分ほどの所に、日帰り温泉施設「ひがくの湯」があります。700円/大人でした。おすすめです。(理由は一番最後の写真を見てください。) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
稜朋会の山行で残雪期の槍ヶ岳を目指しました。天候急変もあり印象に残る山行でした。
(PR:稜朋会ではメンバー募集中です。ご興味のある方はHPを参照してください。
http://ryohokai.webcrow.jp/ )
4月28日(木)夜に都内集合、新穂高登山者用駐車場を目指す。AM3:00頃駐車場着。駐車場は5割ほど埋まっている。AM6:30まで仮眠してAM7:00出発。新穂高登山指導センターで状況を聞くと、前日は稜線で30cmほど積雪があったとのこと。
曇り空の下出発、白出沢までダラダラとした林道が続く。白出沢を渡ってチビ谷付近より残雪。滝谷の水量は多くなく幸い無事渡ることができた。途中何箇所かデブリ跡を渡る。少し晴れ間の出て来た空を振り返ると北穂高や大キレットが美しい。滝谷より2時間ほどで槍平キャンプ指定地に到着。キャンプ場は積雪1mくらい。既に10張りほどのテントが設営されていた。
2日目、AM3:00起床。AM5:00出発。幸い空は満天の星。飛騨沢沿いに飛騨乗越まで単調な登りが続く。前後に10名程の登山者。振り返ると笠ヶ岳の稜線が素晴らしい。快晴だが稜線に近づくにつれて強風。出発から4時間ほどで飛騨乗越に上がった。大展望。前後に大喰岳と槍の穂先。雪の大喰岳も迫力がある。槍の穂先はあまり雪が付いておらずゴジラっぽい感じ。
槍ヶ岳山荘の前は残雪期の3000m級の稜線とは思えないほど人が多い。槍沢側からも続々と登山者が登ってくる。槍の穂先を観察すると山頂直下の梯子の下の鎖場が真っ白で登りに苦戦している様子が伺える。体調の悪い二人を山荘に残す事にしてハーネスとロープを装備し、9名で山頂へ向かう。
槍の肩より山頂に向かうルートは雪で埋まって一本しかなく、山頂直下の鎖場は完全に雪で埋まっている。そこで上り下りが交錯して渋滞。幸い風もなく雪面の状態が良くアイゼンが効くので、そのまま斜面に取り付いて3点確保しながら登る。
(今回の為に、事前にアイゼンの歯を鋭く研いで来てました。)
無事梯子に取り付いて上りきると山頂。360度何もなく見渡せる。山頂は狭くて高度感があり、ちょっと怖い。先ほどまで快晴だったが少し雲が出てきた。穂高方向にはヘリコプターが飛んでいるようだ。続々人が登ってくるため急いで集合写真を撮ってすぐ下山開始。
山頂直下の雪に埋まっている鎖場で、ガイド登山らしいグループが10人近い人数をまとめてロープで繋いで上り下りしているため、通過するまで待機。その脇を単独の登山者が追い越して行ったりして、ちょっと危ない。少し待って空いたところで自分がトップで降りて鎖場途中の残置ハーケンにロープを繋ぎ、残りのメンバーを確保しながら降ろした。そこからさらに下へロープを伸ばしたため、かなり時間が掛かってしまった。(自分たちが登る直前に、鎖場途中の浮石が原因で大事故になりかかったとの事。小屋の人が浮石を処理に来ており、下山途中の自分達が槍ヶ岳山荘のブログの写真に写り込んでました。http://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/blog/2016/04/4-3.html )
山頂より小屋まで下山に1時間強かかった。途中よりガスが発生して山荘の前に着いた時には雪が横殴りに吹き付ける天候となった。(地上天気図は悪くなかったが、高層には寒冷渦があったのでその影響か? http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/47432104.html)
悪天候の中、飛騨乗越より幕営地に向かう。稜線は強風と横殴りの雪。離れ離れにならないよう固まって下る。谷に下りると風が弱くなり、みぞれの中、2時間ほどで幕営地に着いた。
幕営地では夜の間ずっと水分の多い雪が降り続いた。朝起きると10cmほどの積雪。みぞれが降る中、雪で重くなったテントを担いで5時間弱で下山。新穂高駐車場まで全員無事に戻り、今回の山行を終えた。
PS. 槍の穂先ではトップだっため途中の写真が撮れなかった。パーティの人数が多く下ろすまで時間がかかり、後続の山荘に泊まる単独の男性を長時間待たせてしまった。
稜朋会の皆さま こんにちは
トイレに一番近い場所で幕営した緑のテントの者です
私のテントが写っていたため、記念に写真をダウンロードさせていただきましたので了承ください。
ちなみに浮石の原因を作ったのも私です…
ご迷惑おかけしました。
yama3dayoさん
コメントありがとうございます。
私たちが登る前の出来事ですね。
大事に至らなくて何よりです。
kazunoyama
32枚目の真ん中のタープを張ってるのが私のテントです♪
大人数の引率は時間が掛かって大変ですね!
槍の穂先での滑落寸前インシデントは私達が降りてすぐのようです!後で話を聞くと槍平で隣にテントを張ってた方でした!
私達は天候が荒れる前に降りたのでわかりませんでしたがすぐ後から酷い状態になってたんですね!
GW前半の北アルプス周辺では5人の方が亡くなり他にも不明者や救出されたヒトもいたようです、明日は我が身と気をつけたいものです!
nekojigenさん
コメントありがとうございます。
タープを張ったテント、快適そうで羨ましく眺めていました。
私達が下山するときは、ホワイトアウトに近い状態でした。
お互い安全に山を楽しみましょう!
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