丹沢/水無川セドノ沢左俣
- GPS
- 06:20
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 984m
- 下り
- 998m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
作治小屋の駐車場を利用させて貰った。(1日500円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・書策新道はセドノ沢と交差する前後で崩落が激しい。 ◆登山ポスト 戸沢休憩所の登山ポストは撤去されているので山岳スポーツセンターで提出する必要あり。もう少し便の良い所にも置いて欲しいものだが。 →滝沢園入口分岐に新たに設置されているとのことです。(kamogさん情報有り難うございました) |
写真
感想
今年最初の沢登り、と言うことで近場の水無川セドノ沢左俣に行って来た。尾根は相当に暑かっただろうと思うが、沢は涼しく、時にシャワークライムで冷え冷えとする位だった。ともあれ新緑の沢を十分に満喫できた。
戸沢への林道をクルマで登って行くと早朝にも関わらず5台もすれ違いがあって驚いたけど、戸沢に着いて河原の駐車場はもう一杯だよと作治小屋の小屋番さんに言われて二度驚いた。ちょうど作治小屋の駐車場が空いていたので停めさせて貰う。沢に行くと言うと「ヒルに注意してね」と。帰りには「ヒルどうだった?」と聞かれたが、我々パーティでは1匹小さいのを見つけただけだった。数年前は小屋の前でもわんさか居たと言うが、そんな時に出逢わなかったのは幸運だ。見つけたヒルはもちろん始末した。
作治小屋で沢装備も身に付けて行く。小屋の前でヒル退治用に塩を配っていたのでAki-CLさんが有り難く1袋頂戴した。他のメンバーはそれぞれ某かの対策アイテムを持って来ている。渓流足袋に塩を擦り込んで入渓。大堰堤を2つ乗り越えて戸沢から30分で水無川本谷F1に到着。今日は楽して鎖を掴んで左壁を登る。F1の上に立つともう右手からセドノ沢が入って来る。そしてセドノ沢のF1もゴルジュの中、すぐそこに見える。セドノ沢のF1は傾斜も緩くて全然大したことないグレードなんだが、シーズン最初の沢だと未だ足裏の間隔が鈍い。
F1を登るとすぐにF2。ここもF1と同様に看板が掛かっている。どこからでも登れる楽しい滝だ。登ると二俣。今日はここを左に進む。すぐに楽しい小滝の連瀑帯に入りF3-6m樋状に招かれる。樋の真ん中を行くのも良さそうだけど、さっきF2の淵が結構冷たかったので左側の乾いたリッジを行く。F4-5m、CS滝、小滝とクリアしていくと奥にF5-13m大滝が見えて来る。前衛の滝の奥に二段の滝が懸かっている。前衛の滝(これが4mCS滝かも?)もチョックストンの右を登るがスタンスに乏しく一手がちょっと難しいので13Kさんが登った後にロープを出した。
F5はAki-CLさんがリードしたがフォローすると黒くヌメヌメでホールド、スタンスは外傾していて取り付いたは良いがどう登るかまるで最初は掴めなかった。良く足元を見ると左足用にちょっとフラット目のスタンスがあり、右足のスタンスを求めると随分と開脚して高く上げないといけないけどそこそこのスタンスがあった。そこに立ち込んで左足をまた高いスタンスまで引き上げて立ち込むと右足が下から見て顕著だったコブに乗せられ、一安心。でもこの先右壁を攀じるのもまたアスレチックなムーブだった。完全にシャワーを浴びている訳では無いが滝の飛沫を浴びて震えが来る程冷えた。この上は小滝が続きゴルジュを抜けると明るい陽射しが谷まで届いていた。13Kさんの提案で暖かい所で小休止とした。ちなみにトポにある大岩はどれのことか判然としない。
三俣を真っ直ぐ行くとF7-8mが見えてきた。トポにはまるで記述が無いが意外と手強かった。流芯の右がスタンスが豊富そうなんだけど寒いのが嫌で取り付く気にならない。最初に13Kさんが左壁にトライしたがホールド、スタンス乏しい所を苦労してチョックストン下まで攀じったものの右も左も厳しくて断念。左側に残置ハーケンがあったのでスリングを掛けて懸垂で降りて来た。ついでAki-CLさんが右壁に挑戦。と言っても流芯脇ではなくその更に右側の草付きの壁だ。灌木でランニングビレーを取りながら結局流れには行かずに直上しトラバースして落ち口に出た。草付きだけに足元は見難いのだが間隔は遠いものの適度にスタンスがあった。一部ぐらつく岩もあるがまあほどほど下から想像していたよりは安定していた。
F7を越えて3m滝、3m滝を乗越すと左から書策新道が沢に来るのが見える。木の枝にぶら下がっている黄色いプラカードが気になったので近くに行き見てみると「沢沿い左手登る ※従来の沢中ルートは通行シビア その左斜面を注意して通行 2016.5」とある。つい最近手が入ったようだ。2-3分も沢に沿って新道を登ると突然流麗な滝が現れた。白竜の滝だ。ここで小休止としたが未だ沢靴を脱ぐのには早い感じだ。少し沢を遡ると黄色テープが張ってあり、書策新道はセドノ沢を横切り右手の尾根を目指す。ここで沢装備を解くこととした。沢を詰めるか、書策新道を下るか、逆に登って政治郎尾根を降りて行くかとオプションはいろいろあるがこの辺りの沢の詰めは苦労することが見えているので、書策新道を登り政治郎尾根を下ることとした。
加えてヒルチェックをすると紅一点のplaceさんの足に小さいのが一匹取り付いていた。13Kさんが塩を振るとすぐに小さく丸まってしまう。それを僕がSOTOのポケトーチで火炙り。左岸を登り尾根を目指す途中でAki-CLさんが「ヒルがいる」と声を上げたけど今日僕が見たのはこの一匹だけだった。
表尾根はさぞや混雑しているかと思ったが書策小屋跡には3パーティが集っている程度だった。ここで再び小休止してから下りへと向かった。約1時間で戸沢に帰着。初回だけに余裕を持った山行がおかげさまでできた。
作治小屋着14:11と言う手軽な山行を楽しんだ。
ヒルの被害は無かったが、虫に刺された。
虫除けスプレーを使えば良かった。
戸沢臨時派出所の登山届ポスト撤去に伴い、戸川林道の風の吊り橋を潜った先にある滝沢園入口分岐点に新設されておりますよ。
kamogさん。いつも山行記録を参考にさせてもらっています。
滝沢園入口分岐はまるで気が付きませんでした。アドバイス有り難うございます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する