初の九州登山はくじゅう連山へ (坊がつるでテン泊)

2016年06月02日(木) 〜 2016年06月03日(金)

• GPS: 28:50
• 距離: 30.4km
• 登り: 2,126m
• 下り: 2,125m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:50
• 休憩: 1:32
• 合計: 8:22

8:00 長者原
9:14 0:00 雨ヶ池
9:54 10:39 坊ガツル
11:14 0:00 鉾立峠
12:16 12:37 白口岳
13:06 0:00 稲星山
13:35 13:44 中岳
13:53 0:00 御池＆空池
14:35 14:42 久住山
15:02 0:00 久住分れ
15:25 0:00 北千里浜
15:31 0:00 諏蛾守越分岐
16:05 16:15 法華院温泉
16:22 坊ガツル

2日目

• 山行: 5:52
• 休憩: 1:10
• 合計: 7:02

5:49 坊ガツル
7:03 0:00 段原
7:25 7:31 大船山
7:56 0:00 北大船山
8:29 8:33 大戸越
9:04 9:09 平治岳
9:37 0:00 大戸越
10:13 11:08 坊ガツル
11:51 0:00 雨ヶ池
12:51 長者原

天候

一日目、快晴
二日目、晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 船

往路
愛知から高速をひた走って長者原へ(約12時間)
復路
別府から神戸まではフェリーを利用
フェリーさんふらわあ
http://www.ferry-sunflower.co.jp/index.html

※長者原への最寄りICは九重ICですが
※県道40号は道幅が狭く曲がりくねっており、少々走りにくいので
※手前の湯布院ICから国道210号→県道110号を使った方が楽で早いです

コース状況／危険箇所等

先の震災の影響で通行規制や自粛要請のある道が幾つかあるようです。
詳しくは↓で
http://kyushu.env.go.jp/nature/tyojyabaru/news/

今回通った登山道に危険個所はありませんが
くじゅうの黒土はかなり滑り易いのでスリップに注意。

鉾立峠〜白口岳と大船山〜平治岳の登山道は道幅が狭く
木々が張り出しているので衣服やザックなどが引っ掛かり易いです。　
大船山〜平治岳間は傾斜がキツい所があり
さらに黒土で滑り易いのと相まって歩き難かったです。
山と高原地図では鉾立峠〜白口岳間は破線ルートになっていましたが
特に問題となるような個所はありませんでした。
ただ、他の登山道と比べると傾斜はキツめで一部ですが岩場もあります。

その他周辺情報

長者原登山口にはビジターセンターとヘルスセンターがあり
ビジターセンター前と道路挟んだ向かいに無料駐車場とトイレがあります。
ヘルスセンターには食堂、売店、立ち寄り湯、ＧＳがあります。
登山ポストは長者原の湿原を過ぎた先にあります。

長者原ビジターセンター
http://kyushu.env.go.jp/nature/tyojyabaru/index.html
長者原ヘルスセンター
http://hokkein.co.jp/?page_id=1950
http://www.kuju.jp/member007.html

テントは坊がつるに張りました。
幕営料は無料で炊事場もあります。水場とトイレも無料で使わせてもらえます。

坊がつるから１０分程の所に法華院温泉があり
500円で立ち寄り湯に入れます。幕営(300円)も出来ます。
ロケーションは坊がつるの方がより自然に近く、静かで開放的。
法華院のテン場は狭いけど有料だけあって快適さは上な感じ(特にトイレ)
法華院温泉
http://hokkein.co.jp/

写真

6/2 8:00

長者原駐車場
平日でも近い駐車場は満車
人気の山ですね

6/2 8:00

長者原から見たくじゅうの山
最高に良い天気みたいで
期待に胸が高鳴りましたよ

6/2 8:03

登山口まではタデ原湿原のど真ん中を突っ切りますが
単に通り抜けるだけでは勿体ない程の良い景観です

6/2 8:07

長者原登山口
登山ポストがあり
用紙も用意してありました

6/2 8:26

序盤は緩やかな傾斜で
中盤にかけて少しずつ斜度が増していきます
黒土が滑り易いので注意して歩く

6/2 9:13

平坦な木道が出てくると雨ヶ池越までは後少し
視界も広がり正面には平治岳

6/2 9:14

雨ヶ池
雨が降ると池となるようで
この日は干上がってました

6/2 9:46

雨ヶ池からしばらく下って
樹林帯を抜けると坊がつる

6/2 9:49

一目見ればわかります
ここは良い所だ
間違いない

6/2 9:49

玖珠川源流の渡渉中に見た三俣岳

6/2 10:02

坊ヶつる到着
広々とした草原で解放感でいっぱい

6/2 10:42

幕営後、小休憩してから
くじゅう連山の山頂部へ向かいます

6/2 10:53

法華院のテン場
ここも良さ気な感じですね

6/2 11:14

鉾立峠
後ろに見えるのは立中山
ここからだと見えませんが
山頂はミヤマキリシマ群生地

6/2 11:15

鉾立峠から見た白口岳
急坂らしいので気合い入れて登ります

6/2 11:38

やはり結構きつい登り・・
でも、振り返れば絶景
立中山のミヤマキリシマに目が行きますが
それ以上に凄いのが左奥の平治岳

6/2 11:59

坊がつるも大分下に見えます
でも、やっぱり目が行くのはその先の平治岳

6/2 12:19

白口岳・頂上
急坂キツかったですが
思っていたよりは楽でした

6/2 12:26

白口岳からの眺め
左から稲星山、久住山、中岳

6/2 13:02

ミヤマキリシマの群落を抜けて稲星山へ向かいます

6/2 13:06

稲星山・頂上

6/2 13:08

稲星山から中岳へ一旦下る
山頂間は結構標高差がありますね

6/2 13:17

中岳への登り
一部に梯子やロープがありますが
特に難しい所はないかと

6/2 13:35

中岳・頂上
くじゅう連山の最高峰

6/2 13:37

中岳からの眺め
左に久住山、右は天狗ヶ城
中央眼下には御池

6/2 13:44

星生山と噴煙をあげている硫黄山も見えます

6/2 13:52

御池まで下ります
火口湖ですかね？
綺麗な池です

6/2 13:53

反対側には空池
少しだけ水がありました

6/2 13:58

御池&空池から登り返すと
久住山が間近に

6/2 14:09

でも、あえて遠回り
お池避難小屋横を稲星山側へ下り、笹原を歩いて久住山へ向かう

6/2 14:29

久住山手前の小ピークから
歩いてきた山々を振り返る
先程の笹原も眼下に見えます

6/2 14:30

久住山まで最後の一登り

6/2 14:36

久住山・頂上
遠回りした事もあってか歩き応えもあり
達成感は大きかった

6/2 14:36

久住山からの眺め
左から星生山、硫黄山、三俣山

6/2 14:36

三俣山の山容が良い感じ
眼下にはこれから下りる北千里浜

6/2 14:42

展望満足したので下山

6/2 15:01

久住分れ
この先を越えると避難小屋がありますが
法華院へは手前で右に下りる

6/2 15:10

楽な道かと思ってたけど
結構岩がゴロゴロしてて疲れた足には堪える

6/2 15:23

北千里浜
硫黄山の噴火口が近く、辺りには火山臭が漂ってます

6/2 15:27

北千里浜は先月登った天上山の表砂漠に似た感じで
山の上だけど砂漠っぽくて奇妙な感じになります

6/2 15:31

諏蛾守越(すがもりこし)分岐
三俣山登山道の分岐点ですが
三俣山に登れるような体力は残ってません

6/2 15:33

諏蛾守越から法華院温泉へ
後は写真のような楽な道だとばかり思っていましたが・・・

6/2 15:40

やはりそんなに甘くはなく
岩ゴロゴロの傾斜をグイグイ下っていきます

6/2 10:48

法華院温泉まで下山
温泉は混んでいたので後回しにして
売店にだけ寄って坊がつるへ
(写真は登山時のもの)

6/2 16:19

坊がつるへ戻る
後はおやつ食べたり散歩したりと
のんびり過ごしました

6/2 17:33

今回の夕食は麻婆豆腐
米も炊きますよ

6/2 18:19

出来上がり
豆腐が冷ややっこ用で柔らかく煮崩れしちゃったけど
見た目以外は悪くない感じ

6/2 18:21

久し振りの炊飯
蓋を開ける瞬間は何度やってもドキドキものです
問題なく炊けて一安心

6/3 4:54

夕食後、法華院の温泉に入った後は仮眠

夜中に起きたら星でも見ようと思っていたら
いつのまにか二日目の朝でした
初日は寝ずに九州まで来て、そのまま山に登ったので
どうやら爆睡したらしい

6/3 5:49

二日目の天気も良く
今日も良い登山になりそうです

6/3 5:51

大船山(だいせんざん)登山口
手前に入山者カウンターがありました

6/3 6:32

傾斜は緩すぎずキツすぎずで丁度良い感じだけど
樹林帯で風が通らないので
朝方でもちょっと蒸し暑い

6/3 7:01

尾根近くまで登ると
視界が開けて展望が良くなる

6/3 7:03

段原
大船山と平治岳と黒岳の分岐点

6/3 7:46

大船山へと向かう
確かに船の形をしてるけど
名の由来は大仙からきてるらしい
(写真は下山時のもの)

6/3 7:26

大船山・頂上
昨日登った山々が見渡せます

6/3 7:27

山頂からの眺め(北東)

6/3 7:27

由布岳と鶴見岳

6/3 7:27

山頂からの眺め(北西)

6/3 7:27

山名は・・わかりません

6/3 7:27

山頂からの眺め(南東)

6/3 7:27

祖母山・・でしょうか？
遠くにも何か見えますが、わかりません

6/3 7:28

山頂からの眺め(南西)

6/3 7:28

たぶん、阿蘇山かと・・

6/3 7:33

次は平治岳へ向かいます
中央の山は北大船山です

6/3 7:47

再び段原
ここから平治岳への登山道は
道幅が狭く、木々が張り出していて
結構難儀しました

6/3 7:54

登山道は歩き難いけど
ミヤマキリシマの群生地を通るので
目が癒されます

6/3 8:00

最初はピンク一色かと思いましたが
実際は濃淡があり鮮やかでとても綺麗

6/3 8:05

北大船山を越えると平治岳が見えます
うぅ・・結構下るなぁ〜

6/3 8:14

画像だとわかりませんが
実際は結構な急傾斜で
さらに滑り易いので面倒な道

6/3 8:30

大戸越(うとんごし)
見えてるピークは南峰で
山頂はもうちょい先

6/3 8:55

南峰から見た平治岳頂上部
この周辺が一番多くミヤマキリシマが咲いてます

6/3 8:59

去年は虫にやられて外れ年だっだそうですが
今年は当たり年のようです

6/3 8:59

これでもまだ6〜7部咲きらしいですね
実際、つぼみも多かった

6/3 9:00

しかし、綺麗だなぁ
写真ばっか撮ってしまい歩が進みませんよ

6/3 9:06

ようやく到着
平治岳・頂上

6/3 9:06

素晴らしい眺め
遠い所から来た甲斐がありました

6/3 9:08

頂上から見た大船山
あちらのミヤマキリシマの開花は10日ほど遅れるらしい
と、聞きました

6/3 9:20

下山します
尚、平治岳は大戸越から南峰までは登りと下りで道が分かれてます

6/3 9:35

下山中から見た大戸越
平治岳が一番多く登山者がいたけど
その理由がよくわかりました

6/3 10:07

平治岳の登山口近くまで戻ると、一人一石運動の看板
この石をぬかるんでる黒土の上に置くみたいですね
どうりで石持って歩いている人が多かったわけだ

6/3 10:12

坊ヶつるへ戻る
三俣岳は結局登りに行く余裕はなかった

6/3 10:14

出来ればもう一泊したいところですが
そうもいかないので
テント撤収して帰ります

6/3 11:06

大変満足度の高いテン泊登山となりました
また来たいです

6/3 11:08

最後にくじゅうを一枚

6/3 12:45

下山
長者原のタデ原湿原

6/3 12:46

最後まで気持ちよく歩き通せました
くじゅう最高です

6/3 12:48

最後の最後にくじゅうを一枚
おつかれさまでした。

6/3 12:52

下山後は長者原ヘルスセンターへ

6/3 12:56

下山後はやっぱりソフトクリーム
ミルク感強くておいしかった

6/3 13:14

大分名物、とり天定食も注文
ごちそうさまでした。

6/3 14:49

お風呂は湯布院にある由布岳温泉へ
浴場は小さいですが、他に誰もいなかったので貸切状態でゆっくりと寛げました

6/3 14:30

露天風呂からは由布岳が見えます

6/3 14:30

由布岳
今は先の震災による影響で
登山自粛規制がされていて登れませんが
いつかは登りに行きたいです

6/3 18:51

帰りは別府から神戸まではフェリーを使って楽をしました

6/3 19:26

さらば九州
また来たいと思います

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

感想

ceptor

初めての九州登山はくじゅう連山に行ってきました。

愛知から九州は遠く、おまけに当日の名神高速は集中工事のため
車線規制＆夜間通行止めとなっており
北陸道〜舞鶴若狭道での遠回りを余儀なくされました。
このため只でさえ遠く長い運転時間がさらに長くなり、仮眠もできず
長者原に着いた時には既に下山したかのようなヘロヘロ状態でしたが
そんな疲れは長者原からくじゅう連山を見た瞬間に吹き飛びました。
快晴の青空と長者原の一面の湿原
そしてくじゅうの山容が素晴らしいの一言でテンション急上昇でした。

一日目は坊がつるにテントを張った後は
時計回りで白口岳、稲星山、中岳、久住山と巡りましたが
想像以上にアップダウンがあり岩もゴロゴロしていたりで
思ったいたより体力を使いましたが、その分だけ達成感も大きかったです。
また、単に歩くだけでなく御池やミヤマキリシマを見て楽しむ余裕もあり
天気も快晴で展望に恵まれ、適度に涼しい風も吹いていたので
疲れはしたものの、最後まで楽しく気持ちよく歩き通す事が出来ました。
下山後は法華院の温泉に入って汗を流せたのもgoodでした。

二日目は一日目に比べれば多少雲が出てましたが、天気は良好。
大船山までの登山道は歩き易く、人も少なくゆっくり歩け
大船山頂からはくじゅうだけでなく、九州の山々もしっかり見渡せました。
平治岳は登山者が多く、くじゅう連山の中で一番にぎやかでしたが
その理由はすぐにわかりました。
平治岳はミヤマキリシマの群生が一番凄くて
特に南峰から山頂にかけての斜面はほぼ一面と言えるぐらい
ミヤマキリシマのピンクで覆われていて圧巻でした。
正直、自分はミヤマキリシマの事はほとんど知らず、興味もなく
登山前までは平治岳は余裕がなければパスしてもいいやって思ってましたが
結果的には平治岳が特に一番印象に残る山になりました。

天気は快晴で風は適度に吹いて涼しく、展望も絶景で満喫。
歩き応えのある山頂巡りに、眼を惹くミヤマキリシマの大群落
ロケーション抜群の坊がつる＆すぐに入れる法華院の温泉。
文句のつけどころなど何もない最高の山行となりました。
くじゅう最高でした、また来ます。
遠いけど。

コメント

4080taka

九重へようこそ
初めまして、4080takaです。好天に恵まれて良かったですね。写真中の美雲が、素敵ですね。テント泊には最高だったでしょう。
行けなかった三俣山、3日に西峰だけ行ってきました。やはり数年ぶりの、見事なミヤマキリシマが待っていました。
またいつか、お越し下さい。紅葉も良いですよ

ceptor

Re: 九重へようこそ
4080takaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

初の九州登山でしたが、大満足でした。
帰宅後、九州は梅雨入りしたと聞きまして
ギリギリのタイミングで最高の登山が出来たようです

三俣山、気になっていましたが
やはり面白そうな感じですね。
次は登りに行きたいと思います