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1959年10月1日〜2日
[1日目]
小淵沢駅4:35−5:20棒道※−6:50延命水7:00−7:40分岐点―10:00−青年小屋10:30−11:00のろしば−12:00−権現岳12:20旭岳―13:20キレット小屋−15:40赤岳山頂
山頂小屋泊 歩行時間 10時間25分
[2日目]
山頂小屋8:00−9:00横岳9:05−9:40硫黄岳−10:00夏沢峠10:10−10:40本沢温泉−12:00稲子小屋12:20− 13:00稲子−13:50松原湖➡小淵沢➡新宿
歩行時間 5時間15分
1、南アルプスを初体験して、対面する八ヶ岳に惹かれたのは当然かもしれない。職場の休日を考えると、多少の天候の悪さは問題にしなかった。

2、新宿発23時55分の夜行に乗り小淵沢駅には3時30分に降り立つ。降りた登山者は私だけ、小1時間ホームで仮眠する。
3、朝靄の中出発、棒道を辿る(※棒道は甲斐の戦国武将、武田信玄が開発したとされる軍用道路、別名鉢巻道路と呼ばれていた)早朝の広く単純な道を歩き延命水に着く。ここで飲んだ湧き水の味はどんな味だったか、たぶん美味しかったのだろうが、登山日和には程遠い天候のせいで印象は薄い。延命水は、八ヶ岳横断道路の交差点で今は観音平となっている。

4、延命水の編笠山への登山口からやっと山道となる。今回のコースは分岐で編笠山方面と分ける。

5、青年小屋の前で朝飯兼昼食を摂るが、小屋の印象は無い。小屋番さんが居たのか、多分無人だったのだと思う。30分の休憩で小屋の写真は撮っていないと云う事は??のろしば付近は同年の台風14号の置き土産はすざましい。跨ぎ、乗り越え、隙間を見つけては潜るの連続だった。

6、曇り空だが7月に登った南アルプスが雲海の上に強烈なコントラストで迫って来る。まるで、モノクロ歴史映画(十戒)の場面を見ているようだ。標識が十字架にも見える。キリスト教の信者では無いが、荘厳の一語に尽きる。北アルプスは遠くに光っている。富士山は頭だけ出していた。

7、権現岳を過ぎるあたりから、主峰の赤岳にガスが掛かって来た。湯けむりのように上へ。上空の雲の動きが早くなって来て明日の天気は間違いなく雨だろう。

8.独り占めの赤岳山頂は小粒の雨になって来た。三脚を立て記念の写真を1枚撮り早々に小屋に入る。

9、小屋に入ると、4人の高校生のパーティが居た。今日の宿泊客は私を入れて5名である。小屋の親父さんを交えての山談義に花が咲いた。

10、夜半より雨が強く降り出した。明日の稜線歩きの楽しみは期待出来ないなと思いながら夢路に着いた。
11、小屋の親父さんに懐中電灯用の乾電池を買ってもらい、帰りの汽車賃の補充が出来た。予算ぎりぎりの貧乏山行なので助かった。
12、同宿の高校生パーティは、キレットを下る予定のようだったが、親父さんの勧めもあって、私と同じルートを同行したいとの申し入れがあり、快諾して小屋を出た。

13、こんな雨ではと、カメラはザックから出さず黙々と縦走路を横岳、硫黄岳と辿る。


14、松原湖駅から小海線・中央線と乗り継ぎ、寝ぼけ眼で未明の新宿駅ホームに降り立ち職場に向かった。

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