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2016年08月22日 10:31山の安全全体に公開

「救急法の講習受講」(山中での自らの安全を確保する意識)

日本赤十字の救急法の講習を改めて受けた。
実は過去に、WFAの野外災害救急法の合宿講習を受け資格を取得しているが(筆者の山行記録参照)、さらにそれを補完するため受講した。
新たに各部位毎の三角巾の使用方法や添え木の使用方法を習うことができた。
沢登りを含めたアルパインを行っていると自身の転倒や仲間の墜落等、Гヒヤリ」とさせられるシーンは何度かある。
幸いこれまで大事に至ったことはないが、登山道から外れた険しいルートに挑むアルパインでは、怪我は自力下山を困難にする。
また深い谷の底では携帯電話の電波は通じない。
よって有事の際は自分達で手当てを施し、下山の手段を見出さなければならない。
そのために救急法を会得しておく必要がある。
もちろん今回の講習だけで自分のものにできたわけではなく、さらに磨きをかける必要があるし、多くの物を持っていけない山では手当ての装備も厳選していかなければならないだろう。
でも改めて考えてみれば、この様な「山中での自らの安全を確保するという」意識は、本来、登山者として当前持つべきなのかもしれない。
今や整備された登山道上ですらГ負傷したら携帯電話でヘリを呼べば良い。」などと安易に考えがちだ。
しかし一昔前まで携帯電話はなかった。ヘリも今程発達していなかった。
よって負傷をしたら仲間に助けを呼びに行ってもらうか、自ら手当をし自力下山するしかなかったのだ。
こういった機器が発達した分、実は山中での安全を他人(警察、消防等)に依存し過ぎていたことに気付かさられる。自ら好んで山という不便な環境に入ってきているにも関わらずだ。
こういった依存は、いざ有事に携帯電話が通じなかったり、悪天候でヘリが来れないと一気に破綻してしまう。
筆者はアルパインをきっかけに、改めて初心を振り返り、この様な意識を持つことができた。
ただ、これはアルパインに関わらず、自ら山という環境に入ってくる以上、多くの登山者の方にも持ってほしい意識だ。それを形にするためにも知識と技術は必要である。
幸い日本赤十字の救急法講習は年中、国内どの地域でも頻繁に行われている。
民間には、先の野外災害救急法の様な実施的な講習もある。詳細は各々問い合わせて頂きたいが、いづれにせよ学べる環境は十分に整っているので、ぜひ生かして頂ければと思う。
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