ヤマレコの質問箱カテゴリーに「落とし物」っていう項目がある。
知り合いが、落とし物をしたので、気になって覗いてみた。
拾ったものの特徴などもしっかりと記載されていて、落とした人ならビンゴ!ってこともありそうだ。
ただ、眺めてみると「山で拾ったものを私が預かってます。」という書き込みも散見される。そもそも拾ったものを、然るべきところへ届け出ないっていうのはどうなんだろう?
もちろん親切心で、わざわざ手間をかけて投稿してくださっているのだろうが、ヤマレコユーザあるいはネットでヤマレコの落とし物欄から自分の落とし物を検索できる人は登山者全体から見れば、ごくわずかではないだろうか。
法令では、拾得者は、速やかに、拾得をした物件を遺失者に返還するか、または警察署長に提出しなければならないと定められているそうだ。
拾った場所が正確に伝えられないとか、どこの警察に届ければよいのか、どこに交番があるのか、帰りが遅くなるから、などなどいろいろな言い訳があるのもわからなくはない。
高価なデジカメから三脚、ストック、手ぬぐいやら、カメラレンズのキャップ、いろいろな落とし物があるようだ。落とした人から見れば、使い古しの道具なら諦められるかもしれないが、年季の入ったアイゼンだとか、落とし主のお気に入りのグッズなど、拾った人から見ると、わざわざ警察に届けるべきなのか、迷うところかもしれない。
親切心で拾ったデジカメ、警察に届け出てくれていれば本人の手元に戻るかもしれないものが、親切心でヤマレコの落とし物欄に埋もれてしまい、大切な思い出が本人に戻らないのは悲しい。
私自身も、山で落とし物をしたこともあり、帰り道に手渡してもらえて大変に助かったことや、あるいは、わかりやすいように目につきやすい所に掲げておいてもらえて、とても助かったこともあった。
逆に探しても戻ってこないものもあった。
●●(山の場所)で、●●(物の名前)を拾いました。って掲載してしまっているので、もし、誰かから「私のモノです」ってメッセージが届いたら、本人確認もしにくいだろうし、場合によってはなりすましってことも、、、。
どのくらいの数の落とし物がヤマレコの「落とし物」欄で、持ち主に戻ってくれたのであろうか?
さてさて、、、
近くの小屋に預けるのがよいのだろうか? きっと小屋の近くで拾ったのなら、落とした方も確認しやすく良い方法だろう。
登山道の途中だったら??? 登りで落としたのか、下りで落としたのかがハッキリしない?
下山後、くたびれて帰りのバスに乗る前に、交番をみつけられるだろうか?
持ち帰って、ヤマレコ、その他の山関係SNSに掲示するのがよいのだろうか?
難しい問題だ。
落とし物をしても、持ち主に戻るという(日本人にとっては当たり前の)すばらしい奇跡!?を信じるのであれば、一番いい方法は、名前と連絡先を記載することなのかな???
さすがにデジカメには名前を書いたりはできないかもしれないが、最初に連絡先を書いた紙を撮影しておけば、再生したときに気づいてもらえるかもしれないね。
名前・連絡先が書いてあるか確認してみよう。
他のSNSとは異なり、山に特化したヤマレコならではの悩みであろうと思うが、是非、ヤマレコの管理者は、このせっかくの親切が空回りしてしまう仕組みを、さらに改善して欲しいものである。