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2016年12月12日 21:50ギアレビュー(精密機器)全体に公開

「ヒトココ」遭難救所の検証結果

<2016年12月11日(日)山行記録からのほぼ転載
 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1023789.html>
<※その前週の山行記録も関連してます>

今回は、ヒトココの性能実験という山行。
ヒトココ子機をもつ遭難者役メンバーが先にどこかに隠れていて、それをヒトココ親機を使って探索するという実験をしました。親機は諸々調達して全部で4台を揃えました。探索役メンバー6名をケーブルカー使用パーティ2名と、歩き登りパーティ4名に分け、捜索に臨みました。探索パーティ間の連絡は、アマ無トランシーバー3台と特小トランシーバー3台を使用。これら通信機器の性能差のテストも裏ネタでした。

遭難者は、筑波山の薬王院ルートピストン、という山行計画を前提としました。つまり、捜索エリアは薬王院ルート側に限られるという前提。そこで、先行パーティがまず、男体山山頂から薬王院に向かって、親機2台で探索しながら下山をしました。折しもこの日は、トレランの大会が開催されていたため、薬王院の一般登山道を歩いて下るのが難儀だったこともあり、うろうろ藪漕ぎしながら、探索しつつ下山をしたとのことでした。しかし、見つからないまま先行メンバーは車道まで降りてしまったのでした!
ちなみに遭難者役とは携帯が通じ、LINEでやり取りができてたので、この「降りてしまった」情報も遭難者役に伝えることができまして、その結果、遭難場所よりも通り過ぎてしまったことが発覚。ちなみに先行パーティ2人は、登り返すのは無理(というかイヤ)!と、あえなく探索からリタイア。残る我々後発組我々パーティに捜索が託されました。

先行パーティと約1時間半の時間差を持って探索を開始した我々後発組。まず、見晴らしの良い高台から親機でサーチするのが良かろう、とバリルートがいくつか分岐する「坊主山(709ピーク)」に登り、四方にサーチを掛けました。が、坊主山自体は樹林の中で見晴らしは決して良くない。そのせいかどうか、「近くにいません」と表示されるのみで、一切サーチができません。方角のヒントすら得られない状況。そこで、この坊主山から北側に伸びるバリエーションルートに2手に分かれ、探索を行うことにしました。しかしそこは空振り。10分程度探索しながら下山した道を、再び709ピークに登り返してきました。
実はここで、なんと遭難者役からLINEで実際の遭難場所の地点情報の連絡が入ってきてしまった!のでした。先行パーティの探索失敗を知り、あらま、ってことで連絡してきた模様。ただしその地点を知っちゃったの私だけで、他の後発組メンバーは知りません。ただ、雰囲気でわかっちゃうよねえ。つか寒いしねえ、てことで、ここからは、正解地点の方面を目指して、バリルート踏み跡を降りていくことにしました。正解方面は、薬王院ルート一般登山道から、709ピークとは反対側の南側バリルートでした。

しかしながら!確かに正解地点に近づいているはずなのに、親機サーチはまったく反応しない。相変わらず「近くにいません」のまま。おやおやどうしたことか。実際の遭難救助さながら、「おーい、Kさーん!!」と皆で叫びながら近づきました。何度か叫ぶうち、「はーい!」と遭難役からもコールが聞こえた!!よかった★と思いながら、その時点でもヒトココ親機のサーチは「近くにいません」だと。むむむ・・・。
そしてようやく、「なぜ?」という思いを持ちながら歩いていたところ、いきなりヒトココ親機が「(探索先との距離)160m」および矢印を示した!のでしたが、その時点では、声が明瞭に聞こえる距離。実質の距離は160mよりももっと近かったみたいな感じです。重ねて、むむむ・・・。
その後すぐに遭難役の姿が見え、なんとも、機器を使った遭難訓練としては、苦い結果となりました。

結論。
ヒトココは、障害物(山そのものはもとより、樹林ですらも)があると、サーチには容易に障害となってしまうため、遠距離からのサーチはほぼ不可能。(先週の第1回性能テストと重ね、二度の実証検証による結論です。ヒトココさんには申し訳ないが、実際に遭難救助に用いた実感としては事実です。)
ただしかし、遠いヒトココ関係者でもあるメンバーの情報によると、「ヘリコプターからのサーチ(ココヘリ)では、ドンぴしゃ真上までのサーチが可能とのこと。つまり、ココヘリ頼みの子機携帯、というのが、現実的な使用方法であろう、ということがいえます。

わたくしの所属する山岳会では、何名か(私も含め)ヒトココ子機を持っていますし、会で親機も持っていますが、親機サーチは頼りにできない、という悲しい結果となった次第。子機を持っているメンバーは、ココヘリ契約しなければねえ、と思ったのでした。たださあ、ココヘリって、契約すると、子機をレンタルしてくれるんだよね・・・。子機をもってるオレらは、少々むなしい気持ちを感じるものがありました。

[追記]
その後、ヒトココ子機を持っていると、ココヘリ入会料3000円が無料になることを知り、わたくしもココヘリに加入いたしました。おかげで、安心して、「山のお守り」ヒトココを、山行のたびに携帯しております。使うシーンがないに超したことはないけど、それがお守り、ってもんです。
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この日記へのコメント

登録日: 2011/12/30
投稿数: 319
2016/12/13 20:02
 Re: 「ヒトココ」遭難救所の検証結果
はじめまして。ヒトココの貸し出しを行っている部門が
ありまして、「貸し出し依頼って、どれくらい
あるの?」と聞いたら「結構多いですよ」とのことで
した。
「どんな人たちが借りているの?」と尋ねたら、学校
関係者が多いそうです。はて?何に使っているので
しょう。
登録日: 2014/6/23
投稿数: 110
2016/12/14 1:06
 Re[2]: 「ヒトココ」遭難救所の検証結果
bibilioさん
コメントありがとうございます。
我々も、今回の検証をするまでは、もっと遭難の備えに役立つと思っていたのですがね…。ただ、ヘリからの探索は精度良いという情報がありますから、ほんとにいざというときは、良いのかもと信じます。
山以外の使用は、また別の検証を必要とするような。
ま、見晴らしによるのでしょう。


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