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【4日目 2022/12/24 土】
昨晩ほどの大雪ではないものの、この日も朝から雪。名寄の街の至る所で、除雪車が走りまくっている。稚内方面のJRは名寄から先は全列車運休、網走方面も行けるのは上川までとWebで情報を仕入れる。バスについては最新の情報がなかったので、名寄駅前のバス案内所へ行って情報を仕入れてみたが、この日も各方面運休。午後の予定が全く白紙のまま、名寄市の北国博物館へ。駅から歩いて15分ほど。意外と空気は(相対的に)暖かく、風も弱いので、歩きは全然苦にならない。
ほどなくして、北国博物館へ到着。国内で唯一、除雪に活躍したキマロキ編成が保存してあることで鉄道好きには有名な博物館だが、冬期ということでブルーシートですっぽり保護されていた。わかっていたけど、残念。こじんまりとした博物館で、1時間弱で見学終了。ちょうど現れたモルトリップの店主さんの車で、一路士別へ。道路沿いの商店や街並みを眺めながら、約40分のドライブ。基本ずっと鉄道での移動だったので、国道沿いの景色は新鮮。
士別の駅前からほど近いレンガや石造りの古い倉庫が並ぶ一角に、これまた石造りの倉庫を改装したのが士別サムライブルワリーの醸造工場。普段は非公開ですが、今回は特別に中を見させて頂けることに。美深のそれよりも大きいタンクが並び、そしてタンクの側にストーブが。冬は-15℃もざらではない土地ゆえ、ビール酵母を活動させるためには必要なんだとか。逆に夏は30℃にもなる日本でも有数の極端な気候でのビール造りの苦労と情熱をたっぷり聞かせていただきました。 ちょうどお店の周年イベントで名寄に戻る店主とはここで別れ、自分は士別駅へ。
次にどこに行こうか全く未定だったが、旭川に戻る列車の中で探してみよう。その前に腹ごしらえ。ちょうど士別の駅に個人経営の立ち食い蕎麦屋があったので、食事とする。蕎麦も美味そうだが、辛さをこれでもかとアピールしてくるカレーも気になる。次の列車まで意外と余裕はなかったが、欲張って両方頼む。延びてしまうので先に蕎麦の麺を食べ、次にカレー。これがやはり辛い。インドカレーの複雑な辛さではなく、シンプルに辛い。勢いよく食べて、最後に蕎麦のつゆで辛さを流し込む。食べ終わるとちょうど次の列車が入ってくる。急いでホームへ。
さて、旭川へは約1時間半。どうしようか。富良野に行ってみようか、層雲峡で温泉につかろうか、、、いろいろ浮かぶが、これだ!という感じにはならない。何気なくGoogleマップで旭川から行けそうなJRの線路を眺めていたら、一つの街が目にとまった。それは、留萌。このままではオホーツク海に出られず、海を見ないままになるではないか。ちょうど乗り継ぎも上手くいくし、旭川から1時間半で行ける。そうだ、留萌に行こう。
というわけで、旭川から特急に乗り、留萌に行くその名も留萌本線への乗り換えとなる深川に向かう。 深川駅で乗り換え。1両だけの単行ディーゼルカー。土曜とはいえ、午後の時間なのに、なぜか列車はほぼ満員。空いている席に腰を下ろして周りを眺めていたら、やけに自分以上(笑)の鉄道ファンが多い。そこで思い出した、留萌本線は23年春にかなりの区間が廃線になることを。廃線は知っていたが、乗るまでその路線だということに気がつかなかった。途中の駅では、廃線を名残惜しんでか、大勢の撮り鉄さんたちがカメラを向ける。単行ディーゼルカーの心地よい音と揺れを楽しみながら、1時間ほどで終点の留萌へ。ドアが開くや否や、鉄道ファンたちがホームを縦横に駆け巡り、写真を撮りまくる。自分はそこまでじゃないので、ゆっくり降りて、何枚か写真を撮って駅を後にする。
歩いてホテルへ。まったく予備知識がないまま来てしまったので、ホテルの人に見るものはあるかと聞いてみるものの、この時期は何もないとのこと。観光施設やお店は冬でお休みだが、晴れていれば夕日が素晴らしいという黄金岬へ。街中をてくてく30分ほど歩いて、黄金岬へ。この日は曇り空でぼんやりと黄金色に染まった空を眺めながら、冬の荒ぶる日本海を眺める。が、風も強いので、そこそこに。
夕食はホテル近くの寿司屋へ。特産の数の子の握りなどをいただきました。
【実際の旅程】
🚶♂️ 名寄駅(8:45)→名寄市北国博物館(9:00)
🏛️ 名寄市北国博物館 見学
🚗 名寄市北国博物館(10:00)→ 士別サムライブルワリー(10:40)
🍺 士別サムライブルワリー 見学
🚶♂️ 士別サムライブルワリー(11:03)→士別駅(11:09)
🍽 士別駅駅そば ささき
🚃 士別駅(11:27)→旭川駅(12:43 8分遅れ)宗谷本線普通列車 旭川行き
🚃 旭川駅(13:00)→ 深川駅(13:18)特急ライラック24号 札幌行き
🚃 深川駅(13:28)→ 留萌駅(14:25)留萌本線普通列車 留萌行き
🍽 荒磯鮨
🏨 留萌泊
【訪れた主な場所】
🏛️名寄市北国博物館
雪深い北国にフォーカスした博物館。雪の中の自然の様子や、北国における人々の生活などを取り上げています。圧巻は屋外にあるキマロキ編成。廃線となった名寄本線の一部にキ(機関車)、マ(マックレー車)、ロ(ロータリー車)、キ(機関車)の4両編成が当時の除雪の苦労を偲ばせてくれます。ただし、冬期は保護のためブルーシートでぐるぐる巻き。
http://www.city.nayoro.lg.jp/section/museum/index.html
🌊留萌 黄金岬
晴れていれば、日本海に沈む美しい夕日が楽しめる。また、ここから望む増毛方面の暑寒別岳も格別。今知ったが、キャンプサイトもあるとのこと。これは素晴らしい眺めが楽しめるキャンプサイトですね。
https://www.rumoi-rasisa.jp/web/rumoimeguri/ogonmisaki/
【写真】
1枚目: 名寄市北国博物館のキマロキ編成
2枚目: 留萌本線の終点、留萌駅にて。
3枚目: 留萌 黄金岬
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