この度の御嶽山噴火で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
初めて子供にスキーを教えたのが御嶽山。スキーに興じたり北アルプスの峰からの美しい山容を眺めているだけで登山の対象とは長いこと思っていなかった。なぜなのかわからない。
ゲレンデに向かう途中の苔むした石仏や祠、文字を刻んだ石版など、いにしえから続く山岳信仰に自分に馴染まないものを感じていたのかも知れない。
今年7月に突然、理由なく御嶽山に登りたくなり田ノ原から登頂した。鳥居から始まる登山路や途中にある仏像や石仏、祠。山頂周辺の宗教的建造物などあらためて山岳信仰の篤さを感じたがこの度の噴火で多くの犠牲者が出て気が付いたことがある。
有史以来のと科学者、マスコミは言っているが古来から御嶽に根ざして暮らしていた人々は御嶽が荒ぶる山であることを知っており畏怖の念、感謝の念、平安の祈りを込めて御嶽を信仰の対象にしていたんだと。
最新の地震観測システムも荒ぶる御嶽の前には無力であり、むしろ古びた木製の避難小屋や宗教施設が登山者の命を守ったことに古代からの智慧、言い伝え、伝承がもっと活かされるべきではないかと感じた。
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