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一番好きな小屋はどこ？と聞かれたらすかさず「もちろん穂高小屋！」
（今の若い方にとっては奥穂高山荘の呼び名の方が瀟洒なのでしょうが）故人となられましたが自分より一回りくらい年上のジンさんは気さくな方で自費出版された『槍穂高連峰詳細図』を万年筆の自署のハンコ付きで下さり、色々と穂高の苦労を語って下さりました。奥穂の「間違い尾根」もジンさんが名付け親です。『槍穂高連峰詳細図』（写真のもの）は今でも小屋で手に入るのでしょうか。これさえあれば他に何も要らないほど凝縮された内容の案内地図になっています。突っ込みどころ満載の当時の奥穂登頂登山者のスタイルがいいです。
『槍穂高連峰詳細図』の中でジンさんが語っている話を・・・
「往年の名ガイドで現（当時）穂高岳山荘主の今田重太郎が私に言いました。『槍穂高の登山道の距離を測ってくれんか』・・・そんな馬鹿な！この広大な連峰に様々にひかれた道を巻き尺で測っていくなんて！とても気の遠くなる仕事です。私は冗談だと思い、手を付けずに１年が経ちました。ある日、『あれは出来たじゃろうか』・・・冗談ではなかったのです。
つづら折りや、ほとんど垂直に近い岩壁に付けられた道を、巻き尺で丹念に測っていきました。（中略）測ると同時に私はこれまでの遭難例などを思い出し、迷いやすい地形や危険箇所を克明に書き記していきました。
登り下りやつづら折りの多い山道の距離を普通の地図から正確に読み取ることは不可能です。登山地図というものは人が歩くことを助ける目的のものでありながら、この一番大事な面に欠けています。××と○○地点間の距離は何キロ何百センチと言えることの重要さ。手づくりの資料をもつ『槍穂高連峰詳細図』は今田重太郎翁の教えの具現であり、私の誇りです。」
西穂からクタクタで辿り着き迎えてくれる小屋のありがたさ。どこをどうして歩いてきたのかも解らないくらいに絶妙に付けられたルート。先人の苦労あっての安全な登山に感謝です。
masaike さん、今日は。
私は、神さんは知りませんが、重太郎さんは見たことがあります。重太郎さんは新道を作ったり、常に登山者のことを思った人でした。
しかし、其処までとは知りませでした。
ＧＰＳでは、垂直や斜めになった距離は出ませんからね。
重太郎新道も下った事がありますが、凄い道でした。竹沢の小屋に着くと、ほっとしました。
mesnerさん。こんにちは。コメントありがとうございます。
やはり槍穂高には特別な思いがありますね。「もし小屋がなければ？」と仮定すると穂高稜線からのあの絶景は目にすることが出来なかったんだろうと思います。
色んな小屋がありますが重太郎さんの魂を受け継いで営業している穂高小屋が一番好きですねえ。南の西穂高、北の槍に比べると経営的には大変でしょうがこれからも頑張って登山者をサポートしてもらいたいですね。
masaike55さん、こんばんは
興味深く読ませていただきました。
ヤマレコも、話が繋がっていくと面白いですね。
スキー回帰のほうはいかがですか
ko- さん。こんにちは。コメントありがとうございます。
久し振りの穂高ネタに熱くなってしまいました。槍レコはチラホラ上がりますが穂高の方は全くありませんものね。
スキー回帰のほうは忘れていました。
何か穂高ネタあればまたお願いしますね
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