初めの一か月は、面会に行くたびにベッドに拘束されていました。点滴を外そうとする治療拒否があったからです。
その頃は、口も達者で周りに居る人達に命令口調で「あれしろ、これしろ」と声の張りもありました。それから数ヶ月が経ち、つい最近面会に行った時の父親は今までのヤンチャだった頃と比較すると魂を抜かれてしまったかのようでした。
その日は、病院で新年の催しを行っていて
ステージでは、どじょうすくいの踊りなど賑やか雰囲気でしたが、我が父は何の表情もなく、ただボーッとしている状態。勿論、私と会っても反応はないし、まず目を合わせることがない。
入院する時に主治医から、数ヶ月かけて薬の調整をしていきますと言われていましたので、その調整の結果、暴力的な態度が消えておとなしい姿になったのかもしれません。
一般的な病院は、治療が終われば転院しなくてはならないけど、この病院はそんな事はなく命の終わりまで居ることが出来ます。なので、最後までここに居ることになるなぁと思っていた私ですが、ここにきて迷いが出てきました。
今の父は、入院した時はかろうじて自分の足で立てましたが、今はもう立ち上がることは出来ず、日中は車椅子に乗って、なおかつベルトで固定されて座っています。この前会った時は、ふくらはぎを昔の兵隊さんのようなゲートルみたいなのでぐるぐる巻きにされてました。むくみがひどく、その対策とのことでした。
食事は細かく切ったものを自分で食べることもあれば、介助されて食べることもあり、夜はまあまあ眠れているそうです。
父に好物を食べさせたいとか、お散歩に一緒に行きたいと思っても、病院ではそれが許されません。しかし、有料老人施設に移れば、それが可能になります。そして、最後の看取りまで対応してくれる施設の場合は、食べたり飲んだり出来なくなれば、鼻からチューブを入れて栄養を無理に取らせることなく静かに逝かせてもらえます。
今の病院にいる間に口から栄養を取れなくなれば、鼻にチューブを入れられる延命措置が施されます。入院の時に、胃ろうは付けないと言ったのですが、鼻チューブはそれとは別だと知りました。
事実、父の居る病院には、寝たきりで鼻からチューブを出してる人が沢山居ます。
人は食べられなくなったとき、無理に身体に栄養を入れる事は本人にはシンドイ事だとTVか本で読んだことがあります。
今の父の状態ならば、施設に移ることが可能かもしれないのだけど、それが父にとって良いことなのか?は分かりません。本人は何も言えないので。私の自己満足かもしれない。今の病院にいても、チューブ入れられる前に逝ってしまうかもしれないし、施設に移った後に体調を崩し又、病院へ移らないとならなくなるかもしれない。その時に、今の病院へ戻れる保証はないのでそれも悩みの一つです。
経験のない事は判断に悩むのは皆同じだと思います。
私も母が脳内出血から認知症状態となり老人ホームに入れました。施設の対応に納得がいかず(大人しくする為の薬が強すぎて首の傾きが取れなくなった)、その後老健を経由して別の老人ホームに入居しています。
経験上大事だと思ったのは、まず高齢者の扱いに慣れたかかりつけ医を持つ事です。そしてその先生が往診できる有料老人ホームに入居させています。
文面から変だと思うのは、胃瘻を拒否できるならば胃管も拒否できる筈です。但しその場合、栄養を摂る方法が点滴のみとなり針が入らなくなると栄養を送る方法が無くなり治療を目的とする病院には居られない事になると思います。
実は昨春に誤嚥性肺炎を起こして緊急搬送され、延命措置はどこまでしますか?と問われて慌てました。急性病棟から出る時、自分で食事を摂れないのでどうするか揉めました。回復病棟も老人ホームも胃瘻や胃管を勧めてきたのですが、自分の口から食事を摂らなくなったら生きることを放棄したのだから、お見送りで良いとしました。
一応、栄養価のあるゼリー食品のようなものも併用して、今では元気になったようです。
住んでいる地域、掛けられるお金等があると思いますが、まず医者を選んだ方が良いと思います。役場の高齢者介護相談窓口のようなところが情報持っていると思います。
私は姉がいるので相談して決定する事で責任の重みを逃れられていると思います。だって何が正解かなんて未来にしか分かりませんから。
あと最後に口腔ケアも重要です。コロナで歯科医師の往診が無くなっていた事に気付かず、すっかり歯や歯茎が悪くなってしまいました。こういう反省ばかりです。
(医師と歯科医師は別契約)
長々と書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
はい、経験がないことゆえに、わからないことばかりで。
日記に書けば、どなたかから助言を頂けるのでは?と思い日記をしたためた次第です。
>高齢者の扱いに慣れたかかりつけ医を持つ事です
これができれば最高だと思いますが、正直選ぶほど高齢者医療に長けた医者は多くは居ないでしょう。今、入院している病院も老人医療に特化した病院ですし(だからと言って良い医者という図式にはならないとは思いますが)。
父親がこの病院に入院して、行き場のない老人が集まっている病院ってこんな風なんだ、、、と思っています。自宅で介護できない自分の代わりに24時間体制で面倒を見てくれていることには感謝しています。が、医者に関していえば「親身な良い先生」というよりは、流れ作業的に老人を見ているという印象です。日記に書きましたが、入院直後は拘束されていて、そのことを不満にも思っていなかったんですが、主治医から「ここが気に入らなかったら、どうぞ好きなところへ移って良いですからね~」って言われて「え?なんでそんなこと言うの?」って思いました。
そういう意味では、この医師は良い医師ではないのかもしれません。高齢者の扱いはなれているかもしれませんが。
>文面から変だと思うのは、胃瘻を拒否できるならば胃管も拒否できる筈です
そうなんですか?
入院する時に、いろいろと家族に対しても問診されるんですが、その時に延命措置についてもありました。胃ろうは不要はOKでしたね。それと、心筋梗塞とか命に関わる異常が起きた場合、延命措置はしない、もOKでした。
食事についても、食事拒否などで食べない場合は、点滴やチューブで強制的に与えます、とは聞いていましたが、それはあくまでも本人の意思で「食事拒否」した時の措置と受け止めていたのですが、つい最近話しをした病院の相談員の方から、固形物が食べられない→流動食に変更して口から食べる。それもダメになったら→鼻からチューブ、と言われました。
「病院」と名が付く場所だから、食事をとることも治療の一環だから何もしない訳には行かないんです。。。とのこと。食事拒否と身体が弱って食べられなくなるのとは違うだろうと思いますが、そう言われれば、はぁそうですか、って感じです。
それにしても、、、去年5月までは軽い登山もできていたのに、こんなにも急激に変わっちゃうんだなぁって思っています。それにしても、あんなに力強く反抗して我を張っていた父が、表情無くなり生気を失ってしまったことに何とも言えない気持ちになりました。
ただ単に長生きしてもホントに良いことないなと父を見て痛感します。
少し補足します。
胃管拒否は、点滴出来なくなった時点で治療出来ないので、出て行ってもらうということになるでしょう。
一番最初に入った老人ホームでは、母も手を焼く人間だったので、強い薬を与えられて大人しくさせられたと思っています。薬ってスゴイ力ありますよ。
母の主治医は町医者で、入院できる病院ではなく往診してくれる先生です。ラッキーでした。
私見では、その病院怖いですね。
他の病院や施設の経験がないので、比較しようがないのですが、今いる病院はそこまで「こわい」病院とは感じられません
病院全体に悲壮感や不潔感はないですし、老人たちに接する看護師さん、介護職の人、相談員の人皆さん朗らかで何を聞いても丁寧に対応してくれます
話が長くなっても、最後までキチンと話を聞いてくれるのも安心につながっています
ただ、病院なので、なにかしら治療しないとならない、ということがネックになる可能性があることが私を不安にさせています
しかし、胃ろう拒否できるなら鼻チューブも拒否できるはず、とコメントを頂いているので、病院でももう一度確認してみます
父の喜びそうなことをしてあげたいと思うのは、私だけの想いで単なる自己満足だとも思います
なにが最善なのか、「これ!」というような明確な答えは出ないかもしれませんが少しもがいてみます
ありがとうございました
こんばんわ
スマホでカキコしてるんで、余り長くは書けないけれども
エリさんは心身共に充分お父さんに尽くしてると思うよ
ここから先は自分を大切にして行こうよ
何がお父さんにとってベストなのかは今の時点では分からないし
この先もわからないしね
出きるだけ安泰に…
って子供の願いだけども
そのために自分の心身と時間を消費するのはお父さんの願うものではないと思う
自分ファーストでいいと思う
何が最善なのか?は結論が出ない気がします
父親本人がどうしたいのかを聞き出すことはできないから💦
どう父親を送っても後悔というものは付いてくるんでしょう
ここから先は自分を大切にしていこうよ、のコメントは心に響きました
ありがとうね
ご苦労様です。
胃瘻は手術の必要な延命処置となり衛生管理や感染症に注意が必要です。飲み込み力が落ちて誤嚥性肺炎のリスク回避の選択肢ですが選択しない方も多くいます。
他の栄養補給方法として直腸注入栄養剤も見かけたことがあります。(詳細不明)
・機能低下が高齢化か認知症か
・身体機能リハビリと認知機能リハビリ
・高齢化での骨密度や血管状態
・延命処置と救命措置の違い
・治療可能な認知症かどうか
・認知力低下が全体的か一部的か
・認知症が軽度か重度か
・看取り対応か
病院・施設・行政であっても認知症については「発症は人生の終わり」という古い考えに捕らわれていたり「安定剤で意識レベル低下による思考・行動の抑制が唯一の治療法」と誤解が慣習化していることが多いです。
一般治療と異なり形のないリハビリ治療となるため想像力を刺激する方法は本人の興味や相性があり個々人にあった方法を試して見付けるしかありません。
病院・施設・行政であっても異常行動を起こす認知症者を扱いたくなくて「来るな!他所へ行け!」なんてところもあるためこうなると最寄りの保健所に相談するしかなくなります。病院・施設を変えても独自情報ルートにより個人情報はダダ漏れだったり記録内容が異なっていることもあって、病院・施設選びは最重要案件です。(病院と病院医師との責任の押し付け合いもある)
…とはいえ地域にこの手の病院・施設は限られているため😢
心マやAED等の救命措置も骨密度が低ければ骨折リスクがあることや心筋梗塞のステント治療も血管状態から不可能ということも家族の意思確認の場では直接言わずに後日やんわりと説明してくれる病院もあります。
このような本人&家族に寄り添った対応をしてくれる病院・施設は看取り対応がしっかりしているため心労の二重・三重化から解放されるので家庭や仕事に専念できます。
昭和時代に大部屋の大量拘束ベッド+安定剤+痛み止めを見たことがありますが現在では通用しません。
精神病の扱いが欧米と日本では異なるため、その延長として病院・施設・行政・周囲から「認知症は改善しない、軽度も重度も一切理解力が無いものとして対応する」と責めたてられた事があり「認知症者をどう扱えばよいかは家族が理解していなければ異常だ」と罵られた事もありますが、介護資格を持たない只の一般人に矛盾だらけの屁理屈で怒鳴りつけを繰り返し洗脳的刷り込みをされると自分が精神崩壊を起こしてしまいます。
ちょっと前にNHK Eテレの『ハートネットTV』で「認知症診断後の希望」をみてチョットだけ平穏です。
施設に移った場合、病院へ付き添ってくれるのか入り口に降ろすだけなのかは入所条件により変化します。
再入院となった時には施設側では3ヶ月間は席をキープしてくれます。(その間だけ他の短期入所者に席を充てることがある)
少し前に食費の水増し請求がバレて問題になっている施設もあり、入所時に本人通帳を預ける施設では利用金額の明細管理を徹底していないと退所時には通帳残額\0なんて施設も稀にあるため要注意です。
グループ内での配置換えならともかく、スタッフの入れ替えが激しかったりスタッフ間でのハラスメントが多いところは😥
笑顔溢れる明朗説明で寄り添って対応してくれるところの情報収集だけでもはじめてみてはいかがでしょうか?
(励ましてるんだか不安がらせてるんだか、わからない長コメでゴメンナサイ)
何度も読み返しました。かなり専門的なことも書いてあったので、お仕事が病院関係なのでしょうか
施設に入るのに通帳を預けるとか!そんなことろあるんですか?ビックリです
施設に入るにしても最低でも3か所は見学することが必要だと言われていますので、一見同じように見えても行ってみなければわからないことが沢山あるってことなんでしょう
『笑顔溢れる明朗説明で寄り添って対応してくれるところの情報収集だけでもはじめてみてはいかがでしょうか?』
ありがとうございます
それでいうと、今父が居る病院は、これに近い印象です
看護師さん、相談員の方、介護担当の方皆さんお年寄りに朗らかに接しています
病院全体に悲壮感はありません
ただ日記にも書いた通りで、病院ゆえに何かしらの治療を行わなければならないというのがネックになるかもしれない、、、というのが心配なんですよね💦
ただ、胃ろうを拒否できるなら、鼻チューブも拒否できるはずというコメントも頂いているので、病院でもう一度確認してみようと思います。
父と散歩したい、好きだったものを食べさせたいというのは、私の一方的な想いだし自己満足したいだけという点も否めないので
ありがとうございました
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