登山靴試し履き備忘録

2023年08月03日 07:39道具レビュー（シューズ）全体に公開

早いものでケイランドも４シーズン目でソールが傷んできています。使いやすい靴なのですが、いくつか不満点も。日頃苛めているためかつま先が痛くなるようなことはないのですが、ややサイズを攻めすぎた感じがあるのと、ヒールが硬く薄いために長距離を歩いた時の疲れが出るので買い替えを検討することにしました。

当方：左254㎜、右256㎜、アーチ高ふつう、甲ふつう、幅細目

足型への適合を除いた靴のキャラを整理してみました。岩稜用としては、底が固く足首が自由になるタイプ、歩行用としては足首をホールドしてくれるタイプを想定しています。ただ、両者の境界はあいまいになりつつあります。

岩稜：リベレ、トランゴ類＞エルブルース＞マルモラーダ＞ティカム＞マムート
歩行：ティカム＞マルモラーダ＞マムート＞エルブルース＞リベレ＞トランゴ類

という感じで改めてなかなか両立しないことが分かりました。
重荷を背負うことを想定して、靴の剛性感も考慮した順番にすると次のようなイメージです。

長期縦走：ティカム＞エルブルース＞マルモラーダ＞マムート＞リベレ、トランゴ類
という感じです。

ライトアルパイン系は人気ジャンルなので、次々に新モデルが出ます。スポルティバのEquilibriumはヒールとアイゼンの相性が心配なので試着しませんでしたが、歩行に向いていそうで、かつ、今後また何か革新的な工夫がなされるかもしれません。

結論としては、縦走用と残雪・岩稜用を分けてもつこととしました。二足なら冬前まで使える縦走用を今買ってしまい、岩稜用を新モデルが出るまで待つ作戦です。
結局、縦走用に購入したのはスカルパのマルモラーダプロHD。履いた感じ一番細いのがこれで、紐もよく締まるので捨て寸に少し余裕を見た42です。
岩稜用にはアゾロのフレネイEVO GV。UK7.5でインソールを取り出して比較すると長さはマルモラーダと同一でややターンインしています。セミワンタッチ対応です。

以下、試着段階で履き比べた感想をメモしておきます。

スカルパ　リベレHD　41　695g（EU42の重量）
〇ロッカー形状が歩きやすい、足首以上の部分のフィット、紐が良く締まる、軽さ
×前半部が余裕がありすぎて中で足が左右に動く

スカルパ　マルモラーダプロHD 41　630g（EU42の重量）
○細目で足型が合っている、紐がよく締まる、軽い、ソフトだが意外と立ち込める
×コバがない

スポルティバ　トランゴタワーGTX　41　約745g
〇まあまあ足型に合っている
×ベロの余りが多すぎて履くのが面倒そう、硬いソールと柔らかい足首

スポルティバ　トランゴテックレザー　GTX41　約640g
〇まあまあ足型に合っている
×あまりにも足首が自由、縦走にはどうかと感じる

アゾロ　エルブルースGV　26.5　800g（UK7.5の重量）
〇足型は一番合っている、全体的な固めの剛性感
×やや重く、古い、縦走登山向きとも言えない

アゾロ　フレネイEVO GV　26.5　743g（UK8の重量）
◯足型に合っている、軽さ、ソールの固さ、締まり
×ないものねだり的に言えば靴全体の剛性感

マムート　ケントアドバンスドハイGTX　41　645g（UK8.5の重量）
〇まあまあ幅はあっている、足入れソフト、スペック上の軽さ
×全体に柔らかく詰め物が多いので捉えどころがない

ローバー　ティカムEVO GT 41　815g（EU42の重量）
◯ソフト目だがソールとアッパーの剛性感のバランスが良い、使いやすいハトメ類、丁寧な作り
×やや重い、全体にすこしづつ緩い

2023-07-16 近場源流釣り

2023-08-25 精密に足のサイズを測った

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