たまたま立ち寄ったお店でお気に入りのバブアー(babour)のアウターの新作があったので見せてもらうと、なんとこのブランドの特徴でもあるロイヤルワラントが3つから2つになっているではないですか。
バブアー(babour)は、1894年にイギリスの港町サウスシールズで創業された、ワックスドコットンのジャケットを生産しているブランドです。
防水でなおかつしっかりとお手入れをすれば非常に高い耐久性を持っていることから、歴代イギリス王室(エディンバラ公、エリザベス前女王、チャールズ国王)も御用達にしている非常に由緒正しく、格式高いブランドなのです。
イギリス王室には、自国の優れたブランドに御用達のお墨付きを与えるロイヤルワラントという制度があります。このお墨付きを与えることができる、または、できたのは故エディンバラ公、故エリザベス前女王、チャールズ国王の三名。それぞれに固有の紋章があってこの三名が各自御用達と認定したブランドには、それぞれのワラントを掲出することができる名誉が与えられるのです。
バブアーはこのロイヤルワラントを与えることができる三名が全員御用達認定をしている数少ない3ワラント企業。
このように非常に名誉ある称号の3ワラントですが、21年4月にはエディンバラ公フィリップ殿下がご逝去されました。
調べてみると、ワラントを授けることができる者が亡くなった場合、その紋章は無効になり、以降2年以内に紋章の掲出を取りやめる必要があるそうです。
事実、バブアーは2022年秋冬からこれまでの3ワラントから2ワラントにタグのデザインを変更しました。(今回見た新作がそうでした。)
バブアーのワラントが2つになるのは1987年にチャールズ皇太子からワラントを授かって3ワラント状態になってから実に35年ぶりのことです。
さらに今年の9月8日にはエリザベス女王もご逝去され、ロイヤルワラントはまた一つ姿を消すことになります。遅くとも23年の春夏からバブアーのワラントはチャールズ新国王のもの一つのみになります。
30年ほど前からバブアーを4着も購入してきて、この3ワラントのタグデザインに見慣れた自分にとって、かなりショッキングな出来事でした。
でも3ワラントのバブアーはもうないので貴重なジャケットになるかな?
画像1:僕のお気に入りのバブアービデイルモデル。
画像2:左からエディンバラ公 エリザベス前女王 チャールズ国王のロイアルワラント。
画像3:2022年モデルのバブアー 2ロイヤルワラントでした。
BEGINか何かを見て興味を持ったのだと思います。
コメントありがとうございます。はい、昔のバブアーのオイルコートは重くて独特の臭いがありました。満員電車で嫌な顔をされたことも度々ありましたよ。
(今のバブアーは臭いもないし、重さも感じませんよ)
それにしてもロイヤルワラントがこんなに厳しく管理されているなんてさすがイギリスですね。
正直、3ワラントの時代のコートを持っていてよかったと思っています。
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