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かつて何度か行動を共にした仲間が眠る場所でもあった。
「親」
久しぶりの八ヶ岳の本丸を若い頃の登山を回顧しながら歩いてきた。
10代から20代にかけては、今よりもっと山に夢中だった。
あの頃、そんな山に向かう息子を母は随分と心配していたようだった。
「山は危険じゃないの?この間も遭難のニュースがあったけど?」
「自分は絶対大丈夫、遭難なんてしないよ」
「十分に計画した上で準備と技術と判断で行動しているから・・・」
「どんな所でも無事に登って帰れるから・・・」
今になって思う、あきらかに過信、慢心だった。
ある時「今日はどこの山へいくの?」
計画書は山の会には提出済みだった。
言ってもわからないだろう!面倒くさいなあ!と思った。
「う〜ん死んでるとしたら・・・の・・・沢だよ!」
言ってはいけない言葉だったと後に思った。
無言絶句の母を置き去りにして、走り去るように山へと。
1泊2日の山行だった。
その日の母は殆ど眠れぬ夜を過ごしたことを、後に家族から聞いた。
その後も母が思う危険な山へと繰り返し行っていた。
随分心配していたらしい、親の心子知らずだった。
その母も父も他界して今はいない。
そして今、妻や子や孫を持つ身になり、母の気持ちが痛いほど解る。
今度は家族に心配をかけている。
「遭難」
山で遭難を起こしてはいけない。誰でも思う事だ。
その昔、身近なところに2回程事件があった。
メディアがセンセーショナルに報道する中、居たたまれないほど
悲しい家族の姿が今も目に焼き付いている。
遭難があって一番不幸なのは残された家族だと思った。
決して遭難した本人ではない!
かける言葉もなく、家族の姿を遠くから見ていただけだった。
遭難事故の悲惨さを目の当たりにした。
家族の思いを感じながら、過信なく慎重に行動して無事に山から
帰ってこなければ!
自分が好きで行く山だからこそ、何かあって家族や友人たちを巻
き込んではいけない。
改めて身に感じた八ヶ岳再訪だった。
“親の心子知らず”
特に男の子っていうのはその傾向が強いと思いますが、歳をとって
人の親になると、その当時のことを深く反省するのは、皆さん一緒ですね。
昨日、私の部下が突然寄ってきて、『危険なことをしてないでしょうね』と、
すごく心配してくれました。聞くところによると、つい先日、その子のお父さんの
山仲間が山岳事故で帰らぬ人となってしまい、すごく落ち込んでいるとのこと。
redsさんのおっしゃる通り、残された家族や仲間たちの悲しみは、ひとかた
ならないものだと思います。
お互い、山に行く時だけでなく、車の運転も『ご安全に!』
※ご安全に
もともと、住友金属さん(現新日鐵住金)が安全啓発策として『ご安全に!』を
あいさつ言葉に 始めたとされて言われていますが、我が業界にも広まって、
「おはようございます」とか「お疲れ様」さどの挨拶としてふつうに使われて
います。
kame さん、こんにちは。
自分が感じてる以上に家族や友人は心配していますね。
実はこんな日記を書いたのは、八ヶ岳山行の直前に入ってきたふたつの遭難の報でした。
ひとつは北鎌尾根からの墜落で単独で36歳の方。
若い頃に自分が感じたザイル使うのは1箇所のみで、こんなものかの北鎌尾根。
それでも単独で行こうと思ったことはありませんでした。
今のご時世、登攀装備も技術も持たず単独で行ってしまう方々も多々で、驚くばかりです。
もうひとつは、マッターホルンでの単独67歳の方の墜落死。
ヘルンリ稜なのか、東壁?北壁?
場所も名前もわかりません。
家族はどんな思いで、現実を受け入れたのかなあ?と
そんなことを考えながら、山を歩いて来たからでした。
[ご安全に]
ありがとうございます!身にしみます。
おはようございます。
私の学生時代の山は、たまに泊まりで歩くくらいでしたが、
その代わり単車で走り回っていました。
一旦家を出ると、長いときは一ヶ月帰りませんでした・・・
今思えば親はかなり心配だったはず、いい気なもんでしたね。^^;
いい加減歳食った今は山へ向かっていますが、
遭難窓口はアルプスでも里山でも街でも開設されています。
自分の能力に合った山歩きを心がけているつもりでも、必ず無理する場面が出てくるもの。”幸いにして遭難しなかっただけ”と、山から帰ると毎回思っている自分です。
teppan さん、こんにちは。
親不孝、teppan さんもでしたか。
やはり歳を重ねて感じる思いですかね。
日常に置いても、時として危険を感じる場面があります。
山を歩いていると、かなり多い場面で危険があります。
ここで滑ったら命はないだろうな・・・とか。
楽しい記憶は長い間も残るような気がします。
危険だった記憶は時間の経過で薄れ行くもののようにも思えます。
過信、慢心にはこれからも注意でいきたいと思っています。
サマーバケーション前の貴重なご意見ありがとうございます。
いわゆるシーズン真っ只中のこの時期、ちょっと立ち止まるって言うか、思い起こすって言うか、辛口ですが、大事なことだと思います!ありがとうございます。
最近こういう先輩、年配者も少なくなったし、今の若い衆えらそうなの多いから
やっぱ、s4redsさん、尊敬してます
s4さん、こんにちは
貴殿との初コラボ、忘れることができません。
もう5年も経ちますね。
s4さんがいなければ完全に逝っちゃてましたね。
本当にありがとうございました。
最近はソロで登ることも多いのですが肝に銘じて
お山のご機嫌伺いつつ愉しんでます。
馬蹄形ループするのが憧れでしたが
まだまだ早そうですかね。
itooさん
私は雷親父でしょうかね
この日記に深い意味はありませんよ。
なんとなく昔を思い出しただけ。
その昔、山=遭難。すなわち親不孝と思われた時代。
自分もその中にいたなあ〜と。
でもまた家族に心配かけて山を歩いています。
”だからいっぱい楽しんで、家族の待つ家に元気に帰る”
自分も、みなさんも、そうあってと願っています。
higurasiさん
私がいなくても助かっていましたよ。
あなたの命が強かったのです。
だから大事にしてくださいね。
s4redsさん、おはようございます。
2012年の冬ぐらいから実家を拠点に広島や中四国・九州の
山歩きをするようになりましたが、日記本文中にあります
ような母親に対する面倒な思いを持っていました。
けっこう適当にあしらっていたと思いますが2014年ぐらい
からは事前に計画を細かく伝え、下山後の連絡もしっかり
するようになりました。
日記を拝見いたしまして自身を振り返るとともにあらためて
安全に、という思いを強くします。
最近は父の具合もあまりよくなく、当面は泊まりで山に行く
ことも控えることに・・・。
その分、下界で
navecatさん、おはようございます。
年ですかね〜
かつては親に心配されて、親無き今は妻や子に心配されています
もう、岩や沢はやらない!一般登山道だと言っても家族には未知の世界です。
自宅、警察への計画書提出、家族へは下山の報告と帰宅予想時間をこまめに連絡しています。
好きで向かう山ですが、無事に帰宅する責任を感じています。
さて
今年はぶっちぎり
ああ〜羨ましい
こちら目標は低く、残留願いです
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