その1<トレランシューズに移行した理由>
最近、登山靴からトレランシューズに移行しました。
きっかけは、主に奥多摩の山系になりますが、粘土質で結構慎重に歩かないと滑りそうな道をトレランのお兄さん、お姉さま方が颯爽とランニングで下っているのを頻繁に目撃するようになったからです。
残雪期に私が軽アイゼンで登っている道を滑り止めもつけずに下って来られる事もあり、真似してみたりもしましたが、あまりに不安定で滑り易く、とても無理でした。
どうしたら、あのような滑り易い道を安定して下る事ができるのか?
技術的なものや装備(登山に比べて装備が軽いとか)に因るものが大きいと思いましたが、山を走るに特化されたトレランシューズにもそれなりの要因があるのではと思い、早速試してみる事にしました。
良かった点としては、
1.登山靴に比べ滑りにくい。
これは個人的な感覚かも知れませんが、登山靴に比べ、路面に吸いつくような感覚があります。
指の付け根あたりが登山靴にくらべ柔らかいので、自由に曲げることができ、ランニングの際は地面を蹴る感じですすめ、滑り易いところでは地面を指で掴むような感じで歩くことこができ、かなりの安定感があります。
トレランシューズと比較すると、登山靴はソールのブロックが高く、あまりエッジが立っていない感じで、地面と噛むような感覚が少ない気がして、主に耐久性を重視しているのではないでしょうか。
2.疲れにくい
ごつごつした岩場でも、ソールの土踏まず辺りはそれなりに強化されているので、さほど突き上げ感もなく、これは登山靴とあまり感覚は変わらないのですが、ショックの吸収力は登山靴より優れているように思いました。
また、重量自体も登山靴と比べ半分位であるため、この点も疲れにくい要因です。
3.登り易い
これも個人的な感覚かも知れませんが、ハイカットの登山靴に比べ、自由に足首を曲げることができるので、特に急登の場合、足首の角度を路面の状況に合わせやすく、かつ力が入り易いといった感じです。
足首の自由度が登り易さにつながるのは、新しい発見でした。
4.値段が安い
登山靴の1/2〜1/3位の値段で購入できるので、経済的です。
但し、良くなかった点に記載の通り、耐久性はいまいちなので(ソールの交換も不可)長い目でみると何とも言えません。
5.蒸れにくい
ローカットのため、構造的に蒸れにくく、夏でも履いていて快適です。
冬でも登山用と同じ靴下であれば、冷たくは無いです。
逆に良くなかった点は、
1.雨、ぬかるみに弱い。
これは誰もが言う事ですが、少しの雨でも水が染みてしまうし(ゴアでもあまり関係ないような)ローカットなので、ぬかるみ最悪です。
晴れの日の日帰り限定、残雪期以外に限定した出番となりそうです。
(中には、雲取の残雪期にトレランシューズ+チェーンスパイクの強者もお見かけしましたが。。。)
2.耐久性がいまいち。
数回の山行で結構へたった感があります。
登山靴のように何回もはいている内に足に馴染んでくると言うよりは、履けば履くほど劣化すると言った感じです。
ソールの交換もできません。
3.小石とか落ち葉とか沢の水とか、異物が入り易い。
これは、こまめに異物を取るか、スパッツを付けるしか無いです。
と言ったところでしょうか。
私としては、メリットがデメリットを上回っていたので、残雪期とか、天候が読みづらいテン泊とかを除きトレランシューズに移行しました。
まぁトレランシューズに固定する必要も無いので、状況に応じて登山靴と両方使い回すようにしたいと思います。
(その2<トレランシューズのタイプ>に続く)
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