安全登山のためロープワーク講習会

2012年05月28日 04:03講習会全体に公開

2012年5月26日（土）13時～14時30分
登山学校（石井スポーツ宇都宮今泉店）

講師　

小口貴文先生　矢板中央高校登山部顧問
矢板市中央高校山岳部は過去全国大に３回出場。
やせ尾根や険しい岩場、雪渓の急斜面の通過などで、不安時には体がこわばり固まってしまう、その時にロープがあると安心して通過できる。今回の講習会できちんとしたものを覚えて下さい。

講習内容　☆★☆キャンプ・登山・災害時などいざと言う時のロープワークの勉強☆★☆

夏山で簡単に使えるロープワーク（アルパインクライミング）
ロープは、グループで１本持つように。
ロープの太さは９ｍｍをお勧めします。
長さ30m～50m。重い場合には８ｍｍで装備する。
使用する場合には必ずロープ捌きをする事。
支点は確実な木、岩を利用する事。

①ダブル・フィッシャーマンズ・ノット（二重テグス結び）
・ロープとロープを結ぶ。ほどけにくいので使われている。
・内側へ2回巻、内側からロープの先端を巻いた外側の部分から外にだす。
・だすロープの長さはロープの太さの10倍（８ｍｍだと８ｃｍ）にする。
・ロープスリングを作る結び方に良い。
②グローブ・ヒッチ（マスト結び）インクノット　
・カラビナとロープの固定。
・ロープはカラビナに巻いているだけで閉まらない。
・メインロープでのセルフビレイ
③フィギャ・エイト・ノット（８の字結び）
・結び目をきれいに揃える。
・末端を結ぶ
・ハーネスとの連結
④スネークノット（巻き付け結び）クレムハイスト・ノット
・メインロープにオープンスリングの真ん中から編み込んで巻き付け
末端をエイトノットにする。

チエストハーネス
ハーネスを持っていなくてもスリングで簡易ハーネスを作る。
自分を確保する姿勢はできる。ロープの末端処理も忘れず。
上記の結び方等この他に沢山ありますが最低これは覚えて下さい。
スリング（テープでも良い）は、個人で用意する。
ロープスリングは、仕上がりで６０ｃｍのものが３本。120cmのものが２本。カラビナ（還付１ヶ）、カラビナ２ケ。安全還付カラビナは必ず締める癖をつける事。

トラバースする時の正しい通過の仕方
ランニングビレイをとった時にカラビナを２枚かける。ノーマルカラビナは開閉部を互い違いにかける。
その場の通過方法の習得

最後に、
登山の技術は、いかに安全に自己防衛をするか。危険な所を１００回通過できても、101回で落ちれば死亡につながる。自分の技術、体力、知識のレベル以上な事はしない。そして１人では山に行かない事につきます。
皆さんこれから