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だがそれも数年前まではありえなかったほど、街に出るのが好きだった私。
山歩きのあとに趣味になった美術展巡りの時ぐらいしか街に繰り出すことが最近はなくなってきていた。
今日は好天に恵まれ、さぞ山歩きは気持ちのよい日だろうと思われたが街に出た。
恵比寿にある写真美術館で開かれている「黒部と槍」の写真展を見に行くためだ。
大正から昭和初期にかけて山岳史上に名を残す冠松次郎と穂苅三寿雄。二人が残した黒部渓谷や槍ヶ岳を中心に立山連峰などの写真・書籍が展示された興味深い内容だ。
正直言って、槍ヶ岳、登ったこと無い。ミーハーといえばそれまでなのだが大正から昭和にかけての登山道、登山装備を見るだけでも驚きの連続であったし、やはり今も昔も変わらず、山の景色は心に染み入る荘厳さを持っていた。
きっと今年の夏期には北アルプスも徐々に登って行くであろう自分の姿をそこに投影してみると、なぜだかピリッとした山の空気を彷彿とさせる意気込みが湧いてきた。
また、館内に2冊置かれていた感想ノート、今までの展覧会などでは見ることがなかったがまるで山荘に置かれている感想ノートのように思える。
気軽に中を覗いてみるとやはり山登りをしている人、過去にしていた人の記入がほとんどだ。
そして信ぴょう性については定かではないが、冠松次郎氏の親族の方などの記入もありこの展覧会に来場された人たちの「山、関わり度」の高さがひしひしと伝わってきた。
岐阜から遊びに来てくれた相方は自分の住まう土地にこれほど素晴らしい山が存在することをこの東京で再認識できたことは珍しい経験になったのではないだろうか。
そして東京土産に買ったものは池袋東武で催事場に来ていた
「八ヶ岳ブレッド」。
つくづく山から離れられない我らだなあ、ということで日記に記してみることとした。
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