なかなか会えないとなると 益々会いたくなるのが人の常。 2年まえ、 偶然に美濃戸や歌宿でない 他の南アルプスの山域でたった一輪のホテイランにであった。 ほんの親指のあたまほどの一輪の花で もう少しで踏みつけるところであった。 初めて会って感動だった。 写真を撮ったが腕が悪くしかも老眼で さらにコンデジのため 家に帰って見てみたら いづれも花にピントが合っておらず、 バックの地面がくっきり !
昨年、 再挑戦とばかりに 同じところに出かけた。 残念ながら 場所を同定できず、 ダメかと思ったが、 下山に別ルートをとり 幸運にも全く別の場所で 発見。 それもおよそ20株ぐらいがまばらに咲いていた。
別にホテイランの愛好家ではないが、なかなか会えないとなると、 自然の花をそっとしておいてやるのが一番と思いながら 森の妖精が私の煩悩を激しく くすぐるので またしても出かけてしまった。ただ、 実のところ 1年目とこの2年目の発見地ももはっきりした登山道があるわけではないので 場所の同定ができるかどうか不安があった。 案の定、発見できなかった。 失意の中、 登頂後下山にかかったが、 前の発見場所とほぼ同じ標高辺りでは 薄暗い林の中、 老眼の目を皿のようにしながら歩いた。
”あった !” 一輪発見。 しかし 3mほども崖の上だ。 崖の上に回り込んで写真を撮ろうとしたところ、 その崖の上にも一輪。 ただしこれはまだ半開きで被写体に向かない。 開いた花は 崖の中腹で岩が不安定で どうしても写真が撮れない。 又下にもどって 不安定な崖を少し攀じ登って 腕をのばしてなんとか撮影。 きれいに撮れたが残念ながら花の前に他の草が邪魔をしている。上の写真の一枚が それ ! マァ良いか、 と思って 念の為他にないかあたりを探すと20mほど離れた所の岩陰に さらに一輪だけあった。 荷物を置いてしばらく愛でて写真を撮り、 たった3輪しか会えなかったが 満足満足。
これら3ヶ所の内、 2ヶ所はたまに(まれに)登山者の目に触れることはあるかも知れないが昨年発見の群生地は おそらくほとんど人の目に触れることもなく、 自然災害さえなければ 長くそのままに残ってくれるだろう。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する