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2019年05月06日 22:21未分類全体に公開

白馬三山 2019/5/4 日帰り

★★★★★★★白馬三山縦走:日帰り★★★★★★

7:40猿倉P→23:13猿倉P
(行動時間12h44 休憩時間 1h49)

【猿倉P〜頂上宿舎】 5h40→4h35
【丸山付近⇔白馬頂上】 ?→50
【丸山付近→杓子岳】 ?→1h26
【杓子岳→白馬鑓ヶ岳】 ?→1h26
【白馬鑓ヶ岳→猿倉P】 6h30→3h(※4h27)
☆コースタイム→実際のタイム
※鑓温泉→小日向のコル、道迷いのため1h30消費

合計距離: 18.64km
出発標高: 1275m
到着標高: 1275m
最高点: 2899m
最低点: 1240m
登り累積: 2282m
下り累積: 2310m
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【山行日誌】
GWらしく、残雪の大きな山に行きたい。
以前から考えてはいた。
しかし明後日からまた仕事だ。
1泊でどこにするか?
西穂〜奥穂、黒部ダム〜劔、白馬三山。
甲斐駒の黒戸尾根、北岳の池山吊尾根。

「思ったとおりに行動しよう。」

決めた。白馬三山だ。
前回は同行者がいたため思うような行動が出来なかった。1泊の計画だと翌日からの仕事に影響ありそうだがやってみるか!

準備は出来ている。
地形図を買いに行かなければ。
こういう時に限って上司は饒舌だ。
帰宅し家事に取り掛かる。
最終的な準備を終えたのが23時前。
仮眠時間が短くなったな...。

午前2時頃に関越道へ。
何度かSAで仮眠して7時に猿倉Pに到着。
昨年の11月末とはうって変わってGWらしい賑やかさ。誘導員の配置までしている。

支度に取り掛かる。
予備のアックスやガス缶の他にダブルストック用にペアのストックを出発直前に車に投げ入れていた。保険をかけては成功しない。置いていこう。


沢山のパーティーが入山していく。登山者よりBCが多い。山域特有のものか?
はやる気持ちを抑え自分のペースを守りながら歩く。

大雪渓前。
入山より90分とキリがいいので休憩とする。
登山口で朝食のあまりとザックに投げ入れたオニギリを2つ頬張る。

煙草を一服していると主稜登攀後の下山者と思わしき初老の男性に声をかけられる。雪崩の心配をしてくれているらしい。

大雪渓へ。クランポンやアックスを出するほどではない。雪渓内は雪で覆われて昨年の初冬の様な岩と氷の世界ではない。
やはり登攀具必要ない。
ダブルストックの有用性も感じない。

傾斜が出てきた。
クランポンを履くべきか?
キックステップとストック1本で対応出来る。
何よりザックを広げることが面倒だ。
後続のハイカーにラッセル?を変わってもらう。
20〜30m引いてもらい引き継ぐ。

岩室あたりと思われる場所にて2回目の休憩。
足が攣る。寝不足や水分不足のせいか?
ストックをアックスへ交換する。
交換するも数歩でストックの方が適していると感じ、アックスをザックへ縛りつける。
ときおり杓子岳のより落石の音が雪渓内をこだまする。

ふたたび脚が攣る。
嫌な感じだ。
予定を変更するにはもっともらしい言い訳だ。

12:45、村営頂上宿舎に到着。
頂上宿舎の基礎に腰掛け脚を投げ出す。
ノンビリはしてられない。
水作りのため雪を集める。
水分も多めに摂るか?
頂上を見上げる。
ダラダラと半端な登りが頂上まで続いている。
いっそココで一泊しようか?

空身でピークを踏みにいくことに。
歩き出してからすぐに思い直す。
いや、待てよ?
ザックは稜線まで上げとけば後が都合良い。
頂上宿舎野営地のすぐ上にある稜線まで行くことに。歩き出してすぐに野営地の場所をBCスキーヤーに聞かれる。

稜線に出るとザックをデポする。
必要な物は無いな。空身で行こう。
ん?
アイスになってるところはあるかな?
コケたら嫌だな?
小事が大事に至る。
杓子方面はトレースがあるのだろうか?
戻ってきてクランポン履くのも面倒なので履いて行く事に。

稜線上は日当たりが良いため融雪している。地面が露出していたり泥状になっている。
分岐に出る。
クランポンの必要性を感じない。
ココにデポしよう。
標識の裏にクランポンを脱ぎ捨てる。
途中BCスキーヤーにまたとない好天について話しかけられる。

ピークが見えてるからこそ足取りも重い。
剱岳や北アルプスの稜線が晴れ晴れと広がっている。近くには妙高・戸隠・雨飾山の山塊が見渡せる。景色を楽しむのそこそこに急いで戻る。

さぁ、いよいよココからだ。
時計の針は15時を指している。
時間が遅いな。
野営地の楽しげな雰囲気に誘われる。
トレースはあるのだろうか?
ラッセルを強いられたら?
脚は相変わらず攣る。
丸山まで行ってみよう。杓子まで行ってダメならトラバースしよう。

丸山まで行くと杓子の方からやって来るいくつかのパーティーが見える。
パーティーは一般登山者に見える。
申し訳ないが彼らが通行出来るのなら大丈夫だ。

一歩づつ亀の歩みで登り返す。
すれ違うたびに言われる。
「時間、大丈夫ですか?」
ビバークの準備は出来ている。

ふたたび亀の歩みで登り返す。
やはり脚が攣る。
苦しい。
力を入れて前に出そうとすると脚が攣る。
大丈夫か?

16時26分、杓子の頂に辿り着く。
特に不安な場所もなかった。
縦走の終わりが見えてきた。

大雪渓や頂上宿舎から見てはいたが頂上は凄い雪庇だ。
頂上小屋に向かった人達に心配されているのだろうか?
人の気配に後ろ髪引かれる。
脚の疲労回復の助けになればとアミノサプリを服用する。気休めだ。
温かいコーヒーを飲み一人静かに沈思する。
日帰り出来るかも?
縦走の手応えを感じる。
次は鑓ヶ岳か。

時刻は16:45。
日の入までには稜線より下れるかな?

18時11分、鑓ヶ岳。
やってやった。
出来そうだが難しいと思っていた。
あぁ鑓ヶ岳って白馬鑓ヶ岳のことなのか。
360℃のパノラマが広がる。
ココでテントを設営すれば日の入や星空きらめく劔を独り占め出来る。

18時40分。まだ帰れる許容範囲だ。
ロマンティックな考えは払い落とし下山を決める。足早に鑓温泉分岐を目指す。

分岐より下山を開始すると間もなく日が落ち闇となる。ヘッデンの灯りを燈す。おぼろげなあかりを頼りにトレースを辿る。
雷鳥が鳴いているのがあちこちで聞こえる。
斜面の状態は良くない。ボーダーやスキーヤーのつけた固く締まったシュプールと歩幅の違う踏み抜きがところどころに交錯していて難儀する。

地形図によるとそろそろ鑓温泉があっても良さそうだが?
踏み抜きにもウンザリしてきた。どこからか人の声が聞こえる。ヘッデンの灯りのようなものもチラホラしている。
しばらく下るとテントが設営してあるのが確認できた。硫黄の匂いが鼻につく。暗くてよく見えないが入湯している気配がする。
入湯出来たらなんて甘い考えでいた。
割込みするような気分がしたので入湯は諦める。
気が滅入る。

いつまで下るんだ?
相変わらず踏み抜きばかりだ。
脚も膝もまだもっている。
しかし、こう暗くては読図も難しい。
不安はあるがトレースを信じるしかない。

なんとトレースが登り返し始める。
読図すると確かに若干登り返す事を示している。

しかし登っても登っても登り返しは続く。
だいぶ前から獣の気配が周りをまとわりついて離れない。
大雪渓を登り返しているような気さえしてきて不安になる。
大丈夫だよな?
あってんだよな?
辛いが下るよりはいい。

登り返しを這うよう耐える。
ようやく鞍部に出る。
赤旗が雪面に刺してある。
周りに目を凝らせばテントが二張り。
現在地が分からない。
猿倉はどっちだ?
まだ道程は3/1も残っている。
夜明けまでルートファイティングなんでゴメンだ。
行動を中止して幕営の設営に入る。
気もそぞろに準備しているとポールが斜面を流れていく。

「嘘だろ?」「オープンビバーク?」

アックスやヘッデンを落とすなんて読んではいたが...。まさか自分がやるとは。

斜面を下り探してみる。
障害物のない斜面でテントポールが奇跡的に止まっているのが見える。
ポールだけ買ったら幾らするんだろう?
この状況でお金の心配。

ふと気づく。
携帯の地図アプリで自分の位置がわかるのでは?
道路地図のため正確には分からない。
だがしかし今の自分には十分だ。
猿倉までの距離と方角、現在地の大凡の見当がつく。
何とか今日中に帰れるかもしれない。
ふたたび下山を開始する。

あちこち根開きだ。
沢音が聞こえる。
迷路のような樹林帯をトラバースし続ける。
まだか?まだか?

23:07、防水工事専用道路に出る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【行動食・飲料】
1泊予定だったので2日分の行動食を用意しました。エイヨウカンとカロリーメイトを同数です。
燃費が悪い身体です。行動食は以前は3倍くらいカロリー重視で数種用意してました。ある時、そんなに食べなくても平気な事に気付きました。最近はギリギリにしています。
オニギリはコンビニ物の朝食の残り。何気なくザックに放り込むました。食べてなかったら?と結果論ですが唸ります。体調もあるのか難しい。

オニギリ×2 240g
エイヨウカン×2 120g
カロリーメイト 1包(2本入り) 40g
板チョコレート 半分 予備 100g
水 1ℓ
お茶・コーヒー 150cc分×4 600cc
※翌日分
エイヨウカン ×2 120g
カロリーメイト 1包(2本入り) 40g
☆合計1.660g
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【ギア・携帯品】
幕営予定だったので最低限リラックス出来る物を用意しました。シュラフとウェアはミックスして状況で使い分けます。実際はテント泊しなかったためテントや食料は不使用です。要は歩荷したわけです。

ザック 40ℓ 920g
アックス × 1.480g
アックスリーシュ 80g
クランポン 12本爪 1.200g(ケース込み)
スクリュー ×2 200g
ストック ×1 300g
ヘッドランプ 90ルーメン 86g
☆合計4.266g

emergencyキット 200g

レインウェア 上下 (上/369g 下/344g) 713g
レイングローブ 80g
防水ミトン 薄手 100g
バラクラバ 薄手 31g
化繊 ジャケット 薄手×2 (309g/273g) 582g
化繊パンツ 薄手 236g
☆合計1.742g

テント 2人用 ダブルウォール 1.700g
サバイバルシート 82g
シュラフ 384g
シュラフカバー 225g
マット 半身 290g
☆合計2.681g

ストーブ 48g
ガス缶 ホルダー 30g
ガス缶 小 225g
チタンマグ 50g
アルミ ポット 180g
☆合計 533g

チルド ×2(160g/200g) 360g
アルファ化米 ×2 (100g×2) 200g
スープ ×3 (25g×2) 75g
粉末コーヒー、粉末お茶 100g
☆合計 660g

【TOTAL 約12kg (11.742g)】
※行動食や水1ℓを含む。
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