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いつもは大阪からバスで行って高松を拠点に島巡りするのですが、今回は高松を経由せず、岡山まで新幹線で行きそこから児島駅まで在来線。児島観光港から船に乗って最初の島の本島へ向かいます。
アクセスの良い東の島に比べて空いているだろうと思っていたのですが、意外にもかなりの人出でびっくり。船もシャトルバスも臨時便出まくりです。ではでは・・・
【本島】
ここは比較的大きい島で、作品も広範囲に点在しています。
事前調査の結果、レンタサイクルを借りることができるかどうかが勝負だという情報を得ておりましたので、下船と同時にレンタサイクル屋に猛ダッシュ!
しかし上には上がおり、電動自転車は既に完売御礼。なんとか普通の自転車をゲットし、のんびりサイクリングしながら回りました。
本島は戦国時代以降に村上水軍と並んで瀬戸内海に覇を競った塩飽水軍の本拠地です。
有能な船大工が多かったらしく島には古い風情のある長屋が立ち並んでおり、浜に出ると瀬戸大橋が目の前にバーンと見えるという絶好のロケーション。
島の住民自体は芸術祭には興味はなく、どちらかというとたくさん島外の人が来て迷惑に考えてるんだろう・・・とか勝手に思っていたのですが、なんと島の可愛らしいおばあちゃんたちが自前の自転車をこぎこぎ、賑やかに作品を見て回ってました。
【高見島】
この島は割と小さめなのですが港からの高低差が結構あり、作品のあるエリアまで山登りになります。
普段山登りしている人は問題ないですが、慣れてない人は息も絶え絶えになって登ってきていました。道も車も通れないような細い道だらけで迷路のようです。
出展されている作品としてはこの島の作品が一番充実していたように思います。
他の島は島の歴史とからめたものが多いのですが、この島の作品は純粋にアートしてる感じ。
ここは作品が狭い範囲に集中しているので効率も良く、短時間の滞在でしたがなかなか中身の濃い島でした。
【粟島】
この島は形が特徴的でスクリューのような形をしています。
だからという訳ではないですが昔は船乗りを育てる国立の海員学校があって今でも建物が残っています(現在は修繕中で中には入れません)。
この島には私の親戚が住んでいるので子供の頃に法事で何回か来たことがあります。当時の島の風習としてお葬式のあとはなんと土葬(笑)。土葬専用の場所があり、体を埋めたあと霊魂だけ別の場所の小さい小屋のようなお墓に入ってもらうという形でした。
ですのでその専用の場所には当然ながら以前に亡くなった島民の方も埋まっています。そして土葬するための穴を掘ると・・・出るわ出るわ人の骨が(笑)。子供の自分にとっては衝撃的なお葬式でした。現在は火葬していると思いますが。
粟島は比較的メディア関係で取り上げられることが多く、藤井フミヤがテレビで紹介したり、最近では菅田将暉主演の「ミステリと言う勿れ」にこの島の作品である漂流郵便局が出てきたりして話題になりました。他にも東京芸術大学の学長をしている日比野克彦さんが関わる粟島芸術家村など、以前からコンテンポラリーアートを積極的に発信している島でもあります。
以上、臨時便の船が多かったこともあり、時間がうまく嚙み合って3島を一日で回ることができました。
夜はネットで探して観音寺駅の近くにある骨付鳥の「参蔵」さんという店へ。
親鳥はしっかりした味と噛み応えでビールによく合い、若鳥は皮はパリパリ、中は軟らかジューシーとこれまたビールが進みと、とても美味しく大満足。地元でもかなり人気店のようで6時半くらいまでには満席になっていました。
翌日はさらに西の伊吹島に行く予定で観音寺駅の近くに宿を取っていたのですが、天気が崩れるのが早まったので、今回は止めにして予定を早め朝から高松経由で帰路に。今回もなかなか充実した島旅でした。
今年の瀬戸内国際芸術祭は11月6日までですので、ご興味のある方はお早めにどうぞ〜。
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