小屋スタッフのプロカメラマンさんと夜な夜な飲みながら話してた時に聞いたお話ですが
「ボーコン沢の頭から見る北岳は、バットレスがド正面に見えるので最高の撮影ポイント、特に朝焼けで真っ赤に燃えるバットレスは『これぞ北岳!』で超お勧めですよ」と。
ほぉ、プロカメラマンのお勧めなら相当凄いんだろうな、いつか見てみたいなぁ・・・と思っていましたが、はい、この連休を利用して、真っ赤に燃える北岳バットレスに会いに行ってきました !!
連休は激混みが予想されるので 金曜夜発、且ついつもより少し早目の出発で、24時に芦安駐車場に到着。滑り込みセーフで第2駐車場に停車出来ました。
先ずは最初の戦い?クリアです
次の戦い?は始発タクシー乗車です。これも明け方4時に眠い目を擦って並んで何とか始発タクシーをゲット、これもクリア
そして次の戦いは・・・渋滞登山道を避けるべくマイナールートの嶺朋(れいほう)ルートを選択した山行です
今まで昭文社の地図に掲載されている正規ルート(+波線ルート)しか行った事が無いので、多少の不安とトキメキ?が混ざる中、広河原から皆と異なるルートに向かいます。
事前情報は「赤テープや赤ペンキが多くあるので丁寧にこれらを追って行けば大丈夫、但し、踏み跡程度なので・・・」との事でしたが、まさにその通りでした。
賑わう正規ルートとは全く別世界で、嶺朋ルートへ向かう人は皆無、静かな(静かすぎる?)山行の始まりです。
最初からいきなり直登の急登で その後も急登がずーっとずーっと続きます。そして前も後ろも誰もいません。
赤ペンキは多くありましたが、途中から少なくなり(と言うか見え辛かった)また踏み跡も一部不明瞭で、何度かルートをロスします・・・
登山道もやや荒れ気味で、殆ど人が入ってない印象です。
倒木が多く、超えるのも一苦労 。ルート不明瞭な藪漕ぎ(ハイマツ漕ぎ?)もあり 、一回ハイマツの隙間に落ちてしまい、脱出に可也の体力を消耗しました・・・(トホホ)
私は今まで正規ルートしか歩いた事が無かったからかもしれませんが、倒木超えや藪こぎで、いつも以上に時間と体力を要した感じがします。
稜線に出るまで6時間以上も要してしまいました・・・(これまたトホホ)
精神的にも体力的にもヘトヘトでしたが、辿り着いた「ボーコン沢の頭」は360度の景観でお見事! ここで大休止しちゃいました(笑)
そのお蔭で山小屋到着もかなり遅くなってしまい、激混みテン場は張れる場所が見当たらず、少し離れたところに何とか設営するも、激疲れと翌朝早い事もあり、お疲れビールと持参ワインを飲み干したら即撃沈・・・
翌朝は3時にテント撤収してボーコン沢の頭を目指して出発です
月明かりが明るくて(中秋の名月の名残か)ヘッデン無しでも全く問題無いくらい明るい、でもそのお蔭で?満点の星空はお預けでしたが・・・
東の空が少し明るくなってきた頃にボーコン沢の頭に到着するも、誰もいなくて貸切状態!
そして「夜明けのショー」と「真っ赤に染まる北岳バットレスのショー」の始まりです!
富士山の横から登るご来光に手を合わせ(写真1)、ド正面に見える北岳バットレスが徐々に赤く染まっていきます・・・(写真2)
こんな素晴らしい景色はあるのだろうかと、思わず涙が出る程の圧倒された瞬間でした。
そしてあっという間に陽は登り・・・ミステリアスなショーも終わり、何事も無かったように北岳はいつもの勇ましい顔に戻ります。
貸切のボーコン沢の頭で優雅に朝コーヒーと朝飯を食べ、天気も良いので、少し遠回りですが北岳山頂を目指す事にして、八本歯(写真3)→北岳山頂→肩ノ小屋→草すべり→白根御池小屋→広河原へ戻りましたが、マジ疲れた〜・・・
一方で、今回は大きな反省点がありました・・・
何でもない整備された下りの登山道で、2回もザレた小石に足を滑らせ転倒してしまい、2回とも危うく登山道から滑落するところでした。
1回なら未だしも2回も転倒とは情けない・・・
下山時は、なるべく早く下山したい一心から殆ど休まずに下るので、疲れと注意散漫が重なり、今回のような何でもない登山道でも転倒なんてことが起きるんだと、深く反省しております・・・
今回は真っ赤に燃える北岳バットレスに出会え、今シーズン攻めまくった南アの集大成になったかも、です
南アは奥深いですね
hiro-kunさんこんんばんは。
文章から行く前の意気込みと登っている間の感動が伝わってきましたよ。
こんなことを書いちゃいけないでしょうが、写真にとると思い出は写真の風景に化けてしまうので、写真をとらずに心で写真をとると実際の朝の赤モルゲンロートの色が思い出の中に残るかも知れませんね。
実は軽量化とそんな気負った気持ちから私の若い頃の写真が少ないですが、そうなると証拠写真がなくなってしまうので現実的にはカメラを使うことになりますね。
なんだか訳の分からないことを書いてごめんなさい。
私も北岳は大好きな山です。
hiroさんお疲れ様です。
キレイですね〜。
やっぱりこの目で確認したくなりますね〜。
大変な登山道を経て素晴らしい景色が見えると
自分を褒めたくなるし、何とも言えない気持ちになるし
言葉が全く出てこないですね。
いや〜、本当に素晴らしかったんでしょうね。
みたいです。
いや、足を治してからだ…。
っていうか紅葉の時期なのに…。
なんてこった…。
hiroさん大事に至らなくて良かったです。
下りは本当に危険ですね。
怪我をして改めて思いました。
私は、滑落で命を落とすようなことだけはと
常に思っているので捻挫で済んだのは
良かったのかもしれません。
歩けないほどの怪我じゃなくて良かった…。
治ったら、いっぱいお山にいくぞ〜!
★ミューレンさん、コメント有り難う御座います。
「写真にとると思い出は写真の風景に化けてしまうので・・・」は確かに仰る通りですね。
残念乍ら、目で見た「生の感動的な風景」は、写真には写らないので(そもそも安物デジカメだしと素人カメラマンですから )目に焼き付けるようにしています
写真は目に焼き付けた風景を後で思い出すサポート役?ですかね。
最近は一眼レフの立派な重そうな(高そうな)カメラを持参した登山者が多くてビックリします。
写真撮る事に一生懸命になると、生で見る風景と時間が疎かになってしまうような・・・
なので私も目に焼き付ける派です ・・・←高価なカメラを買えない言い訳?(笑)
★chibikoさん、コメント有り難う御座います。
はい、とても感動的で見事な風景でした
でもこの風景も一瞬で終わり、陽が登ると、何も無かったようないつもの風景に戻ってしまう切なさもあります。
南アは昔のトラウマ?があるようですが、是非ぜひ足を運んでくださいまし
それより、足は心配ですね・・・
早く治り山に行ける事を祈ってます
なんだかワイルドだぜ〜って感じですね
こっちのほうが黒戸尾根なんかよりはるかに大変そうですが。。。
でも苦労して登った後の神様のプレゼントがまた素晴らしい
私もいつかは北岳と思いながら、未だに行けておらず、このレコ見て、冬になる前に行かねばと思いました
★Daveさん、コメント有り難う御座います。
そうですね、黒戸も大変でしたが、今回のルートも想像以上に大変で、テン泊装備で荒れた登山道含む約10時間の行程はキツかったですね(甘く見てました )
そして今シーズン2度目の筋肉痛になりました・・・
1度目は黒戸の時でその時は軽めの筋肉痛で済みましたが、今回は結構激しい筋肉痛・・・が、それもドMな私には快感?でした
ボーコン沢ノ頭から見る北岳はホントお奨めなので、北岳に行く際は少し足を延ばして是非行ってみてください
もしマイナールートの嶺朋ルートから攻めるのであれば、実体験に基づいた情報提供出来ますので言ってくださいね (メッセージください)
hiro-kunさん、こんにちはぁ
嶺朋ルートとは、地図に掲載されていないマイナールートなんですね
そこを行けるなんてすごいです。
GPSとかで位置確認などもするんですかぁ・・
ハイマツの隙間に落ちてしまったとのこと・・
おケガはありませんでしたかぁ
ご来光で赤く燃える北岳カッコイイですね
まだ燃えるようなご来光に出会えてないので
わたしもいつか見たいですぅ
★maaxxさん、コメント有り難う御座います。
嶺朋ルートは地図に掲載されていませんが、踏み跡はところどころ不明瞭も赤テープ等でルートは何とか確認可能でした。
ハイマツの隙間に落ちたのは・・・ルートをロスした際、多少強引にショートカットした為の自業自得で反省点でもあります、怪我は大丈夫でした(汗)
燃えるご来光は山で一夜を過ごせばいつか見れますよ。
楽しみはとっておきましょう!
hiro-kunさん こんばんは
バットレスの燃えるような赤、本当に最高ですね!
北岳大好きな私としては、ホントに羨ましい限りです
(でも、チョッと最近、北アの大絶景にヤラレテ
来ちゃいましたが・・ )
ところで、私も今年の6月初(バス開通前)に、
夜叉神から池山吊尾根を登り、朝のボーコンを通過しましたが、
例の"嶺朋ルート"は、池吊尾根の稜線に上がると、
ボーコンの先(八本歯寄り)に出てしまうのですか?
それとも、ボーコンの手前に出て、八本歯に向かえば
通過出来るのですか??
何れにしても、私も嶺朋ルートを歩きたいと思っていますので、
出来ましたら参考にご教示願います
★lifterさん、コメント有り難う御座います。
lifterさんの絶景ジャンダルムのレコも勿論拝見しましたよ、素晴らしい山行でしたね。
羨ましい限りです
北アは、来シーズンはもう少し攻めたいと思っており、とても参考になります
ご質問の件ですが、嶺朋ルートを上がると、池山吊尾根との分岐とぶつかり(池山吊尾根ルートは左側から合流)、直進するとボーコン沢の頭(更に直進すると八本歯へ)に出ます
これで回答になっていますか??
嶺朋ルートはマイナーなので登山者は皆無?で赤テープ等は沢山あるもところどころで見えづらい箇所があります。倒木が多く踏み跡も不明瞭な箇所が多く多少苦戦しましたが、目印と踏み跡を探しながら慎重に行けば危険個所は特にありません。
ただ可也急登が続き倒木超え等で段差も大きいのでテン泊装備だと結構大変かも、です。
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