TOPCON IC-1 Auto UV TOPCOR 35mm F3.5
フジカラー記録用100 ナニワカラーキット現像後、エプソンGT-X750でPCに取り込んだものを縮小しています。
この画像を撮ったのは2015年の秋ですが、フラットベッドスキャナーのGT-X750の調子がイマイチで、線がきっちりシャープに出てくれなくなっていたので、いよいよ16年春に最新のGT-X980に買い換えました。
作例は古いGT-X750で取り込んだものですから線が甘い感じになっていますので、その点は差し引いて考えて頂ければ、充分な質感を再現してくれるレンズであると思います。
白い被写体は露出計通りではどうしても飛んでしまいますが、絞り込むと今度は後ろが真っ黒になり、どの辺に妥協点を置くか、難しいところですね。
ちなみに、釜立林道は裏丹沢の青根から黍殻山や八丁坂ノ頭、袖平山方面の登山道に通ずる道で、残念ながら14年頃に途中にゲートを設けて奥まで進めなくなってしまいました。
トプコンIC-1オートは、63年のウィンクミラーSから始まるレンズ交換のできるレンズシャッター式一眼レフのマウントである、UVマウントを用いたフォーカルプレーンシャッター機で、1974年に登場しています。
71年にセイコーシャがSLVシャッターの供給を終了し、これを最後まで粘って使っていたトプコンとコーワは、レンズシャッターSLRの生産を終了せざるを得なくなり、72年のユニレックスEE、コーワUW190でレンズシャッター式一眼レフの歴史は幕を閉じます。
コーワは完全に35mmカメラから撤退し、中判のカメラを細々と作っていましたが、トプコンは普通にフォーカルプレーンシャッターのモデルを作っていたので、そのノウハウを使って、新たにコンパクトなモデルを送り出しました。
それがIC-1で、元々骨格はユニレックスのものを利用し、ここに電磁式の布幕フォーカルプレーンシャッターを組み込んでシャッター優先式TTL-EE機にしたものです。
電磁シャッターは自由にシャッタースピードを制御できるので、ペンタックスESやフジカST901等のスクリューマウントの絞り優先式AE機にこそ必須でしたが、トプコンIC-1は昔ながらの針押さえ式のEE機ですから、本来は普通のフォーカルプレーンで充分なはずです。
しかし、ユニレックスのボディスペースに制限があり、幕の開閉を制御するギア類が入れられず、ここで電磁シャッターを使って省スペースを図った訳です。
マウントはそれまでのレンズシャッター機のユーザーを大切にする姿勢は良いのですが、口径が極端に小さいUVマウントでは新たにレンズ設計するにも制限があり、やはり会社の戦略としては間違っていたでしょう。
この頃にはもう中級機のトプコンRE-2も生産を終え、トプコンは高級機のスーパーDMと廉価版のIC-1の2機種で、しかもそれぞれマウントが異なると言う、妙な自体になっていました。
本当に商売下手なメーカーでしたね。
こんばんわ
自家現像の妙なのか、デジタル化後の補正の妙なのか
いい色合いですね♪
UV TOPCORレンズでの撮影はまだ1本だけですが、傾向として緑被りが強く出てしまい、デジタル化後の補正でも調整しきれないほどなんです(;^_^A
同じTOPCONでもPRでは素直な発色なんですけどね
適正露出さえもできない超フィルム初心者ですが、これからもめげずにフィルム撮影していきたいものです
こんにちは!
基本的にフラットベッドでスキャンする時に自動で補正されること以外、色補正は掛けていませんが、Photoshopで縮小した際にアンシャープマスクは掛けています。
あと、フィルムに付着したチリ等は色を周辺のものに合わせてペイントして埋めています。
UVトプコールの緑色が強く出るのは28mmだけですので、他のものは多分露出が多少外れたかどうかしたものなのかと思いますが、フィルムとの相性ももちろんありますね。
以前はフジカラーよりも赤色がしっかり出るアグファVista100が好みでよく使っていましたが、アグファが一度倒産してしまった後は、復活した品揃えに100はなく、200からになった上、値段がバカ高くなったので、今はフジの記録用100ばかり使ってます。
多少アグファやフェラーニア・ソラリスのストックはあるんですけどね。
ちなみに画像はIC-1オートとUVの35mmの組み合わせです。
IC-1はユニレックスまでのものと異なり、レンズシャッターユニットが消えてフォーカルプレーンになったので、レンズ口径を広げることができました。
ですから、ユニレックスの頃のレンズを引き継いだHIの50mm F2は以前のままで互換性がありますが、後で設計された55mm F1.8やHIズーム87-205mmは口径が大きくなったので、ユニレックス以前のものには使えないんです。
他にはHIテレコンバーターもユニレックスでは使えません。
IC-1を入手されたのなら、格安ながら侮れないと評判のUVトプコールを楽しむには持って来いの機種ですから、色々撮って楽しんで下さいね!
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