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オリンパスFTL FズイコーオートS 50mm F1.8
フジカラー記録用100 自家調合の現像液で処理した後、エプソンGT-X980でPCに取り込み、1280ピクセルに縮小
去年の夏に大峠を拠点に雁ヶ腹摺山、黒岳-牛奥ノ雁ヶ腹摺山-小金沢山をそれぞれ往復した際に撮ったもので、周囲の生きた木々よりも、この枯れ木の方が何か躍動感があったのが面白くてパチリとやりました。
オリンパスFTLは、それまでずっとハーフサイズのペンFシリーズを生産していたオリンパスが、72年に始めて作ったフルサイズの一眼レフでした。
しかし、このカメラは元ミランダ社長の荻原氏に設計を依頼したもので、当時オリンパスのカメラ部門の設計主任だった米谷氏はこれを大変嫌ってすぐに自社で設計生産したM-1(後のOM-1)を出して、FTLはさっさとお蔵入りになりました。
オリンパスではこれを黒歴史的に捉えているみたいですが、実は使い勝手はなかなか悪くないカメラです。
マウントはM42ながら、フジカも後で使ったマウント位置をどのレンズでも一定にするためのピンを設け、マウントの突起の位置からレンズの開放値をボディに伝達することで、TTL開放測光を実現していました。
ただし、この位置固定ピンはこのカメラ専用のもので、他社のピンのあるものと互換性はありません。
こうなると何のためのM42なのかと言うことになっちゃいますが、もちろん従来のPマウントレンズも絞り込み測光で使えます。
レンズ自体の設計はもちろんオリンパスが行なっていましたが、写りは結構冷色系になります。
もちろんフィルムとの相性もありますが、マミヤ・セコールに色合いは似ているように思えます。
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