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それはともかく、読み始めるとはまる内容で、丁度数日前に世附方面を歩いて来たばかりだけに、この本で紹介されるルートが結構被っていて、頭の中で光景が思い浮かんで、大変リアルな感じで面白かったです。元々、インターネットの黎明期にニフティの掲示板で活動を始めた筆者が、自らHPを立ち上げてから、その中の枠に「誰も知らない丹沢」と言う項目で西丹沢のバリルート探訪を綴ったもので、それを書籍用に書き直したもののようです。そこで紹介されるルートは大変マニアックで、時に『西丹沢登山詳細図』その他の地図に載っていない作業径路や杣道、ただの道のない尾根等が話の中にたくさん出てきます。もちろん今から10年以上前に歩かれた時の話なので、今とは情況が異なる場合もありますが、自分には大変参考になるものが多く、なおかつ山旅のエッセイのように淡々と進行していく話の流れは、派手さはないけれどもリアルに状況を伝えてくれるようで、一気に楽しく読み尽くしてしまいました。自分が歩くにはちょっと難しい道も多々出てきますが、あくまでガイドマップではなく山行記なので、バリルートや道のない道を歩きたくない方でも楽しめる内容だと思います。丹沢登山がお好きな方にはお勧めの一冊です。
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