https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2194
一部を抜粋すると;
――滑落事故の原因は何でしょうか。登山ルートは稜線上にあるのですか?
滑落事故が多発したために、6年ぐらい前に道を稜線上に付け替えて、危険な区間は閉鎖されました。今回の事故は、その閉鎖された入口の突端の所で滑落しました。
平らな道なんですけれど、谷側に落ちてしまうと止まらない。西丹沢の山っていうのは登山道の脇を見ると、枯れ葉が積もっていて、落ちても死なないだろうと感じる所が多いですけれども、実際には40〜50度の傾斜が続いていて、1回落ち出すと止まる所がないのです。つかまるものが何もなくて、どんどん落ちていってしまう。見えなくなった付近でだいたい切れて垂直に落ちる、そんな感じです。今回もだいたい100mぐらい、傾斜40〜50度の所を落ちていって、その先で垂直に17、8m落ちて、さらにその下のもうちょっと大きな岩場をだいたい50〜60m落ちて、岩の堆積している場所で止まる、そういうような感じです。
――合計200m近く落ちてしまったと。丹沢の地形は、道がついているルート上の稜線は歩きやすくできていても、両側の谷とかには見た目よりもずっと危険な状況がある、ということなんですね。
そうですね。丹沢は地質学的には壮年期の山で、今は活発にどんどん岩山になろうとして崩れているらしいです。その感じがここ数年顕著で、丹沢湖周辺でも道路が落ちたり、穴があいたりとか、ユーシン渓谷のほうへ行く道路も崩落して埋まってしまう、そういう状態がここ数年続いているんですね。年々岩がむき出しになっていく感じで、それとともに登山道周辺の危険箇所も増えていくような気がしています。
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