なかなか読み進まない。専門用語が多くて一回読んだだけでは理解ができない。話が重くてページをめくるのがつらい。泣きが入ってしまう、ティシュペーパーを片手に読んでいる。
三歩さんはよく山で亡くなった方と夜を過ごす。怖くないのかーと思う。でもfeveは知っている。亡くなった人は生き返らない。絶対に。だから怖くない。
feveも、亡くなった人と夜を過ごしたことがある。
母だ。
遅くに生まれたfeve、母はもう80を超えていて認知症を患っていたが、何とか大往生だった。病院で夕方に亡くなったので、早めに家に連れてゆくかか葬儀屋さんに引き取ってもらってくださいと言われた。
葬儀屋さんに連絡をしたらちょうど会館が開いているので、そのまま葬儀ができますよとのこと。母の実家に連絡をしたら行けるのは翌日とのこと。その晩、兄弟もいないので二人きりで過ごすことになった。
年末だった。雪まで降っていた。
広い葬儀場の一角に部屋を借りて箱に入った母と夜を過ごすのかーと一瞬ビビった。でも家に帰ってしまうわけにもいかない。心の中は修羅場、家に帰るか、一晩を過ごすか。心優しいfeve、一緒に過ごすことにした。
テレビをつける。紅白だった。もう後半戦に入っていた。静かなのも嫌だったのでつけっぱなしにした。消すと母が起き上がってきそうで。そのことばかりを考えていた。寝てるみたいだったし。起き上がって名前を呼ばれそう。
隣で寝るのも何なのでテレビの前に布団を敷き、近所のコンビニでビールとおつまみを買ってきて紅白を見た。
そのまま寝てしまった。起きたら太陽が上がっていて母は箱の中に入っていた。何も起きなかった。よかったーと一瞬思った。
死んだ人は生き返らない。そんなことは何度も葬式を見ているから知っているはず。でもさすがに。
死ぬってそういうことなんだなーと岳を読み直してそう思った。風に吹かれて死ぬのもいいかもとちょっとは思っていたけど、ボロボロになって発見されるのもいやかも。生き抜けるように自制心を持って登山しようと考えている。エマ-ジェンシーシートと食料、水は忘れずに。
写真は「岳」全巻。3日目で7巻まで読みました。
こんばんは。
死者は生き返らない‥当たり前ですが、前からずっとそこに居て当たり前に話してた人がスッと居なくなると脳が受け入れられないのかもしれませんね。
私も祖父が亡くなったとき、近所の病院に迎えに行って、助手席に祖父を乗せて、「最後だから」とグルグルドライブしてから帰り、家族にエラく怒られ、そのとき初めて「あっ‥死んだんだ‥」と理解し急に悲しくなったのを覚えています。
PS:死ぬときは、綺麗に死にたいな、
こんにちは。コメントありがとうございます。亡き方とドライブ。これはなかなか思いつきません。抱えて行ったんですね、車まで。(´;ω;`)。
自分がいつ死ぬかは誰にもわからないんですが、畳の上でがいいか、山の空気に包まれてがいいのか、まだよくわかりません。
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