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プリン党である。プリン体が好きなわけではない。カップに入っている甘いやつ、あれが好きである。
山にも持ってゆく。カップラーメンとおにぎりのお昼、そしてそのあとにコーヒーとプリン、が私の山での定番である。
だいぶ年季が入っている>プリン党。だいぶ前、まだ、ほにゃららOLをやっていたころ、そのころ、OLの間ではボーナスをもらうと渡欧するのが流行っていた。
パリやらロンドンやらに出かけ、お城なんかの観光地を巡った後買い物をしてブランドの袋を抱えて帰ってくるのである。
やってみたい。。。
何の目的もなく、ただただ流行に乗りたくて、もらったボーナスを握りしめてfeveはパリ行きの日本航空に乗ってしまった。
パリで行ったところはお決まりのエッフェル塔を眺め、ナポレオンのお墓に手を合わせ、凱旋門にも登り、アレクサンドル3世橋を渡り、(ブランド物を買う余裕はないので)、ルーブル美術館でモナリザを見てそこで満足してしまった。
そしておなかがすく、夕方。一人でレストランに入る勇気がない。デパ地下でパンと総菜とワインを買ってホテルで食べようか?
そこでfeveはアイデアを思いつく。
そうだ、カフェに入ってみたい。そうフランスといえばカフェ、苦いコーヒーを飲まない手はない。何かも食べさせてもらえるはず。
思い切って、ホテルの近くのカフェの前に立った。赤い屋根のおシャレなカフェ、大きなガラス窓に自分が映る。しかし入る勇気がない。入口の前をうろうろしていたらカフェのマスターが出てきてしまった。
やばいかもと思っていたら、「中でチキンでも食べろ」と言ってくれた。もうそろそろおなかも限界。お言葉に甘えさせてもらって中に入った。
中には2-3人の人たちがいたがfeveには目もくれず話をしている。フランス産のたばこのにおいがした。
言われたとおりに焼いたチキンとフランスパンとコーヒーを食べさせてもらった。美味しかった。
「それだけでいいか」と聞かれたので「なに甘いものが食べたいです」と答えた。
そしたらマスターが何かを作ってくれ、お皿に入った焦げたものが出てきた。スプーンで食べるらしい。
食べたらプリンの味がした。美味しかった。なめらかなクリームの味そしてちょっと苦いおこげの味。何かと思って聞いたら「クリームブリュレ」という返事。
そうか、フランスのプリンは焦げているのだ。しかもおいしいのだ。ちょっとした感動だった。マスターはお客が入って忙しくなったらしく、レシートおいてどこかに行ってしまった。
そのころはまだフランスの通貨は、フランだったのでお財布からフランを取り出し、レシートと少しばかりのチップをおいてfeveはその場を去った。
ホテルに戻り、ちょっとしたことをしでかしたことでfeveはご機嫌になった。なんたってパリに来てカフェに入ってコーヒーを飲んだのだ。そして甘いものを食べたのだ。そんなことがまだ珍しい時代だった>feveにとって。
もちろんブランド物の袋は抱えて帰ったわけではない。帰りの空港で上司に手渡すワインを買ったぐらいである。
それ以来、フランス料理を食べるときは最後はクリームブリュレを食べるし、何もないときはできるだけ美味しそうなプリンを食べている。プリン党になった。
おまけの自作漫画「うちのリドさんNo27」とfeveが作った雪山。リドさんというのうちで住み込みをやっている猫の名前である。
feveさん こんばんは〜
世代が一緒かしら
もっともそんな優雅なOLではなかったので、ボーナスつぎ込んで海外旅行ではなかったけど
どっちかって言うと貧乏旅行。
退職金握りしめて、ザック背負って、ヨーロッパに行きました。
レストランで夕飯は食べられなかったので、ランチのメニュ(定食)狙い
一番楽しく旅していた時代かな
jikyoonさん、コメントありがとうございます。たぶん、一緒の世代ですが、私は軟弱OLだったので、ザック旅行する勇気は。(^^;。。。英語と片言のフランス語で何とか会話をし、お昼は屋台で売っているサンドイッチとジュースを公園で食べて、夕食はカフェかデパ地下のお惣菜(これが結構おいしい)をテイクアウト。同じ飛行機に乗っていったO市のOLさんは帰りはルイヴィトンの紙袋を抱えていましたが、私はワインを上司と同僚の分を抱えていました。ワインを5本以上買うと帰国したときに税金を払うんですが、まじめに払いました(^^)。まだフランスワインがこんなに日本に来る前の話です。
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