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「切り分け」ともいわれ大山が山岳仏教の行場として開かれた所で、当時の遺跡もあり切り立った崖が両岸に迫った景観はみごとである。この東側断崖南壁の下から約3ｍのところに、高さ1.3ｍくらいの地蔵菩薩が刻まれていて、人々の信仰をあつめていたが、度重なる土石流により摩滅し輪郭だけが残っていたという。その後永い年月の間にごみと苔ですっかり見えなくなっていたが、昭和63年7月の大洪水で洗い流され再びその姿を現した。
この摩崖仏はいつ、誰が刻んだか不明であるが、大山寺が隆盛のころ「賽の河原」の守り地蔵として刻まれたものと思われる。
ただし俗人には摩崖仏が見えない。修験者や高僧のみが拝むことができる。
（変な骨創作）
あなたは見えるかな
飲んだくれの当方は皆目 わかりません（還暦すぎて五体よれよれ）
夏至のころ三週間くらい この金門に夕日が沈む。
山開きの頃はすこし早いかもしれないが松明行列の合間にみれるかもしれない。
河原の向こう側の岩のうえに鎖をつかんでのぼると切り分け地蔵がある。昭和39年の台風で流失し再建された。この上部に大納言杉があったらしい。
大山寺縁起を新しく編集された大原俊二先生によると大山は神名火山、神体山とされていた。
【金門】神体山の神域と俗界を隔てる場であったと考えられる。
【禁門】ここから上方は山の神の神霊の地であって、人が決して入ってはならない禁足地の「他界」を意味するものであったに違いない。
河原の石で囲って玉垣を築き、中に「山の神」の降臨する磐座を設けて、祭祀を行った。
賽の河原から
これはこの世のことならず
死出の山路の裾野なる賽の河原の物語
聞くにつけても哀れなり
二つや三つ四つ五つ 十にもたらぬみどり子が
賽の河原に集まりて
父上恋し 母恋し 恋し恋しと泣く声は
この世の声とはこと変わり 悲しさ骨身をとおすなり
「地蔵和讃」
歩き道
大山寺に参って鐘楼よこの石段をのぼると東照宮跡がある。（豪円和尚が徳川家康に直訴して寺領三千石を安堵された。その後 東照宮から分祀したようだ。明治の神仏分離の際、幕府の加護をうけていた大山は新政府から特に敵視され寺号廃絶となり衰退してしまった。）さらに急斜面をのぼると南光河原が展望できる岩にでる。さらに進むと金門のうえに至る。
案内標示がないが自由に歩ける。（参拝者がいるので落石厳禁）
数年前 西明谷を守る会により刈払い整備された。
金門の堰の下 左岸側の数メートルの岩が数年前崩落したことがあるので注意が必要
【三途の川と六文銭】
三瀬(みつせ)川、葬頭河(そうずか)とも。冥土に行く途中にあり、人の死後
初七日の日に渡るとされる。
地獄・餓鬼・畜生の三途の分かれる所とも、緩急三つの瀬があり生前の罪に
よって渡るのに三つの途(みち)があるとも云われています。
「六文銭」とは、三途の川を渡る前に奪衣婆、懸衣翁（案内人）に渡し賃として
差し出すものとして伝わった話です。
しかしながら、幾らお金を積んだとしても・・・
生前の業によって言い渡される道に違いが出ます。善人は「橋」を渡り、軽罪
の人は「浅瀬」を渡り、重罪の人は「流れの速い深い川」を言い渡されるそうな・・。
ならば、渡し賃などは意味をなさないのでは？と思うのですが・・・
そこで、色んな説があります・・・。
本来はお金ではなく、三文の徳（善行）を持っていれば渡れるという説。
その徳が曖昧で目に見えない為、話の中でお金に変わったのではないか？
と言う説。
または、六地蔵様に捧げるためのお金、などとも伝わっているようです。
しかし誰もが渡れる川ではなく・・・子供は渡れず、こちら岸の「賽の河原」で
石を積んで親が来るのを待つという説あります。
これを意味する意図とは、親への戒めとして「子供を大事に育てなさいよ」と云う
思いが込められているようです。
善良な生活を送った方も、そうでない方の棺にも、渡し賃として小銭を御棺に
忍ばせると云う行為は、今でも信じ次がれてます。どれが定説なのか？という
事に関しては、あの世へ逝った者にしか分からないと言う事で・・・
とても曖昧な文章になってしまいましたが、悪しからず。（知恵袋引用）
