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さて、そんな現象のひとつに「雨氷」というのがあります。「雨氷」とは過冷却状態(0℃以下になっても氷にならない状態)の雨が、0℃以下に冷えている樹木などに当たると、その衝撃で氷となる現象です。
私は10年ほど前のこの時期、高峰高原と湯の丸高原の間にある「池の平湿原」付近で見ました。
スキーで林道を辿ってゆくと「カラン・コロン」とガラスの風鈴のような音がしていました。見ると、樹木は霧氷のように白くなく、枝が透明な氷でコーティングされているのです。それがぶつかりあって音を立てているのでした。
何とも言えない幻想的な世界に紛れ込んだ感じがして、しばらく眺めていました。
しかし、この美しい雨氷、災害をもたらす恐ろしい現象のようです。例えば暑さ3mmの氷が枝に付着した場合、氷の重さは枝の重さの5〜7倍になるというデータもあります。雨氷が付着した木は倒れ、電線は切断される場合もあるようです。ちなみに長野県での発生は10年に1回程度とのことです。
「雨氷」恐るべしっ!
【写真】2010年3月28日 湯の丸高峰林道・池の平湿原入口付近(長野県小諸市)
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