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さて、以前、大山(神奈川県)に登ったとき、「ようやく○○丁目まで来たけど、頂上は何丁目なのかしら?」という声が聞こえました。
大山表参道は、麓の阿夫利神社下社が1丁目で、頂上の本社(28丁目)に近づくにつれて数字が増えてゆく「カウントアップ方式」なんです。ですから、このような疑問が湧きますよね。もっとも「頂上迄あと●●丁」という石碑が別に設置されているところもあるようですが…。南関東だと御岳山、大岳山、武甲山などの丁石もこの方式です。
一方、これとは逆の「カウントダウン方式」で数字が振られているところもあります。
例えば高尾山。麓の清滝は36丁目で、山の上にある薬王院が1丁目です。展望が良い十一丁目茶屋はかなり上の方ということが分かります。ちなみに、奥武蔵・子ノ権現の丁石もこの方式です。この方式のほうが、予備知識が無くても目的の寺社まであとどれくらいなのかが分かるので親切とも言えますよね。
ちなみに「胸突き八丁」という言葉は富士登山に由来しているそうです。「頂上まであと8丁の胸を突かれるような(息が苦しくなる)険しい道」が転じて、「物事を成し遂げる過程で、いちばん苦しい正念場」になったとか。
苔むした「丁石」を発見し、古(いにしえ)に思いを馳せるのも山登りの一つの楽しみかもしれません。
「丁石」そして「胸突き八丁」恐るべしっ!
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【左】武甲山 31丁石 【中】高尾山 21丁石 【右】子ノ権現 12丁石
■山行記録: 表参道の「丁石」を訪ねて【高尾山】(2023.05.14)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5495394.html
実は以下をトレースした時に、帰路登山口に近づくにつれ減っていくことに奇異に感じていました。
大岳山_御坂尾根・大岳山表参道 2021年04月09日(金) [日帰り]
そのちょっと前にトレースした以下の路と順序が異なっていたからだと、とりあえず納得しました。
子の権現_名栗口参道から竹寺・仁田山峠 2020年10月13日(火) [日帰り] ”カウントダウン方式”
だいぶ前に飯能の図書館を訪問して、教育委員会?が編纂した石碑の写真集を見ていたことがあります。今後も石碑などに興味を持つ人がいろいろなところに記録などを残していくことを期待しています。
コメントありがとうございました。
丁石探しは藪がうるさくない時期の低山ハイクで「宝探し」感覚で始めました。今年の春には顔振峠の東にある「阿寺諏訪神社」周辺で探しました。今では誰も通らない旧参道にいくつかの丁石を発見した時には嬉しくなりました。
丁目探しをしていると昔の人の信仰心の篤さに驚かされるばかりです。
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