蓬莱山に突き上げる打見谷は中流域で二俣に分かれ、右俣にモミジ滝と浪滝があるとされています。
この谷には同規模の滝が3つあり、昭文社の山と高原地図にも滝名が記されています。ただこの地図の滝記号の位置は滝が実際にある場所よりも上流に記されていて、滝記号も2つだけなのですが、下流のものをモミジ滝、上流のものを浪滝としています。
ところが、西尾寿一氏による遡行図(ナカニシヤ出版が扱っている「渓谷1」という資料集のなかにあるもの)では3つのうち下流のものを浪滝、真ん中が無名、上流がモミジ滝としています。
そしてナカニシヤ出版の「比良の父角倉太郎」という本では、巻頭写真で2つ目の滝の写真に「狼滝(これは浪滝の誤植だと思う)」というキャプションが付けられています。
さらに資料が見つからないのですが、下流をモミジ滝、真ん中を無名、上流を浪滝としたものも見かけたことがあります。
さらにさらに、kol-yosiokaさんが参考にされた、昭和62年発行の城陽散歩会著「比良連峰」に掲載されている遡行コースによると、下から無名、モミジ、浪の順だそうです。
こうなると、どれがどの滝だかわからない。
実はわたしが行った事のあるのは最初の滝までで、これを越える事はできなかったのですが、kol-yosiokaさんが実際に行かれたレコ( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1444346.html )の写真を見てみると、城陽散歩会著「比良連峰」の無名、モミジ、浪の順が正しいのではないかと思えてきます。
ここでの写真は個々に名前は付けませんが、1枚目が下流の最初の滝、2枚目が真ん中の滝(kol-yosiokaさん撮影)、3枚目が上流の滝(kol-yosiokaさん撮影)です。
この滝群へはロープウエイ山麓駅より林道20分のち、わずかな踏み跡〜道なし(危険箇所あり)を40分ほどで下流の滝、その上の滝へは、kol-yosiokaさんのレコを参照すると、巻き登る事になりますが、難易度は高くロープが必要となるようです。
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