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山を愛する多くの方は、この本をご存知であろうと思います。しかし、私は、恥ずかしながら知りませんでした。知る切っ掛けになったのは、一か月ほど前の新聞に、この本が映画化されるという記事を見た時です。著者は以前から知っていましたし、登山家であることも知っていました。新聞の解説を読むと非常に面白そうな内容だということが分かり、早速、通販で購入しました。ところが、読めば読むほどに、ぐいぐいと引き込まれる感じで、一気に読んでしまいました。これまでも、山岳小説は新田次郎を始めに、ノンフィクショものを中心に色々読んできましたが、フィクションとはいえ、これほどまでに引き込まれたことは有りませんでした。ストーリーの作り方が非常に巧みで、これが一層面白くしていると思います。
まだ読んでない方にはお勧めします。映画化は2016年3月とのことです。俳優もいいですね。待ち遠しいです。
「神々の山嶺」（かみがみのいただき）上・下
著者：夢枕 獏
2000年8月25日 第1刷
発行所：�蟒険兌�
表紙の解説
■上巻
カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅（かいこう）する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは？
■下巻
その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬季無酸素単独登頂だった。生物の生存を許さぬ8000メートルを越える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山の攀るのか？永遠のテーマに、いま答えが提示される。
柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典！
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