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その時、跳び箱の高さが3段階に分かれていて、体育の先生は「自分が跳べると思うところで跳びなさい」と言いました。
自信のある人は高い跳び箱を、自信のない人は低い跳び箱を、私は無難にその中間の跳び箱を跳んでいました。
クラスでもちょっと目立っていた◯◯君は、低い跳び箱を繰り返し繰り返し跳んでいました。それを見ていた先生が「◯◯、そこでずっと跳んでいても(評価が)3以上にはならないぞ!」と、大声で言いました。先生はそれ以上のことを言いませんでしたが、私はその時、「なるほどそういうことか」と思いました。
一般に、仕事や勉強やスポーツなどについて言えることですが、少しずつ難しいことにチャレンジしていかないと、いつまでたってもレベルアップはしません。
山登りについても、これと同じことが言えると思います。山登りの初心者が、低山の易しいルートを繰り返し繰り返し歩いてみても、せいぜい初級者止まりです。
大切なのは、自分の実力に対して、少しずつ難しい山あるいはルートにチャレンジすることです。この方法でレベルアップしていくのです。
例えば、高尾山→陣馬山→高水三山→大岳山→川苔山→鷹ノ巣山→雲取山というように。もちろん、歩くルートによって難しさが全く変わってきますので、これはあくまでも一例です。
ここで好ましくないのは、高尾山→雲取山というように、途中をすっ飛ばして、いきなり実力以上の難しい山にチャレンジすることです。ひとつひとつ段階を踏まなければなりません。その間にいろいろな経験をして、少しずつ学んでいくのです。
私は、「自分の実力をはるかに超える山行をしないこと」「下山ルートを予定より難しいルートに変更しないこと」を鉄則としています。この鉄則は、自らの失敗経験から導き出したものです。
低い跳び箱を何回跳んでも、たいしてレベルアップしないのと同じように、低山の易しいルートばかり歩いていては、いつまでたってもレベルアップは望めません。少しずつ難しい山やルートに挑戦して、自らのレベルアップを図りたいものです。(決して低山を甘く見ているわけではありません。念のため。)
かく言う私は、低山の易しいルートばかり歩いているので、なかなかレベルアップできないのが悩みのタネです。
以上、山登りのレベルアップについて、私の考えを述べさせていただきました。それではまた。
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