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5年以上前の話です。地元の低山から、マイナールートを辿って下山している最中のことです。一般ルートを外れ、誰も歩かないと思われる踏み跡を追って快調に下っていました。途中からだんだん踏み跡が怪しくなり、急下降が始まりました。それがまたすごい傾斜で、立ち木につかまりながら滑るように下りました。
時折赤テープが貼られていたので、ルートは間違っていないと確信していましたが、自分にはちょっと厳しいルートだなと思いながら歩いていました。
傾斜がかなり緩くなってきたところで、突然腕にチクッと痛みを感じました。何だろう?と思っていると、またチクッ、チクッと痛みが走りました。何とハチに刺されていたのです。あっという間に、ハチの大群に取り囲まれていました。
それは、薄い黄色のハチでそれほど大きくはなく、奥多摩の大岳山山頂で見たことのあるハチでした。
たぶん知らないうちに、ハチの巣を蹴飛ばしたとかして、危害を加えてしまったのでしょう。怒ったハチたちが、群れをなして私に襲いかかってきたのです。あとで確認したら、頭と首を中心に10箇所以上刺されていました。
私は、狂ったように「わーーー!」と叫びながら走って逃げました。どのくらい走ったか覚えていませんが、何とかハチの追跡を逃れ、いつの間にか林道に降り立っていました。まさに「這う這うの体」で逃げ下りて来たのです。
そのハチがもしスズメバチだったら、私はおそらくあの世行きだったでしょう。今思い出しても、肝を冷やす出来事でした。
登山者のハチ(特にスズメバチ)による被害が報道されているのを、時々耳にします。一般登山道を普通に歩いている場合には、ハチに攻撃されることはまず無いと思います。知らずに危害を加えてしまった時に、彼らは攻撃してくるのです。
最近では、奥多摩のマイナールート・真名井北稜を歩いている時に、1匹のスズメバチが近づいてきました。通常こういうハチは、いわゆる「偵察バチ」なので、威嚇するだけで攻撃してくる事はまずありません。とは分かっていても、頭の近くをブンブンと凄い羽音を立てて飛ばれると、さすがに恐怖を感じます。
私は頭を低くして、スズメバチを刺激しないよう、足早に進みました。普通は、しばらくするといなくなるものですが、この時はしつこく付きまとわれ、何と30分以上悩まされました。こんなこと初めてです。
おそらく、巣作りの真っ最中とか、巣に卵がたくさんあるとか、警戒を強めている時期だったのでしょう。7月の中旬の事でした。
もう一つ、その時黒っぽいTシャツを着ていたのもいけませんでした。ハチには黒い物を警戒したり、攻撃する習性があると本で読んだことがあります。ですから山登りでは、黒い服は避けた方が良さそうです。
ハチに限らず、クマやヘビもそうですが、私達が彼らを恐れるように、彼らも私達を恐れているという事を肝に銘じて、山の中では行動したいものです。
一番良いのは、彼らと仲良しになることですが、それはちょっと無理な相談のようです。それではまた。
fgaktyさんが刺された蜂がスズメバチかどうかわかりませんが、1度目は大事に至らなくても2度目でショック症状が出て死に至る場合が多いのです。
これからはエピネンを持った方が好いですよ。
https://www.yamareco.com/modules/diary/93584-detail-83922
https://www.yamareco.com/modules/diary/93584-detail-127429
borav64mさん、こんにちは。
ハチに刺されたのが5年以上前の事とはいえ、やっぱり2度目はショックを起こす危険性がありますよね。急に怖くなってきてしまいました。
病院でエピペン注射液を処方してもらうのが賢明ですかね。
刺されたのは、スズメバチではないと思います。色が全く違いましたから。コメントありがとうございました。それではまた。
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