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私は、処方された痛み止めの薬を飲みながら、しばらく様子を見ていました。2週間ほど大好きな山歩きを休みました。
その後、自然公園や林道歩きをして少しずつ身体を慣らしていきました。坐骨神経痛の症状が軽くなり、身体の状態が良くなってきたところで、また山歩きを再開しました。
矢倉岳、笹子雁ヶ腹摺山、陣馬山、三ツ峠山と、何の問題もなく山歩きを楽しむことができました。私は、順調な体調の回復に正直ホッとしていました。
しかし、6月22日のお昼前、坐骨神経痛が突然悪化して、私は全く動けなくなってしまいました。止むを得ず同僚に救急車を呼んでもらい、新宿の病院に搬送されました。
救急外来で診療を受けましたが、どうしても歩けるようにならないので、しかたなく入院させてもらうことにしました。
そして6日間の入院中、病院のベッドの上で、ずっとのたうち回っていました。最初の3日間は、痛み止めの薬を飲んで寝ていただけです。薬の効き目が切れると、激痛に見舞われました。だいたい夜中に痛みが出ましたが、一番ひどかったのは、右の脛を剣山でザクザク刺され続けるような痛みでした。その時私は、朝まで歯をくいしばって痛みと戦いました。もう二度と経験したくありません!
4日目にMRI検査を受け、腰部椎間板ヘルニアの診断をした担当医の先生が、仙骨部硬膜外ブロックというブロック注射の治療をしてくれました。しかし、少しは痛みが和らぎましたが、歩けるまでには至りませんでした。
その翌日、思ったような治療効果を得られない担当医の先生が、ちょっとイラついたように、「もう少し強いブロック注射(神経根ブロック)をしましょう。」と言いました。
その日の午後3時頃、神経根ブロックの治療を受けた私は、明日退院できるかもな〜と思いました。ただ、何となくブロック注射の効果が期待したほどではないことを自覚していました。
翌日、病院としては治療に手を尽くしたので、あとは頑張って帰って下さいと、半ば強制的に退院させられることになりました。
2回のブロック注射のおかげで、右足を引きずりながらも20mくらい歩けるようになったので、私は言われた通り退院しました。
退院会計を済ませ、タクシーに乗って新宿駅東口まで行きました。さて、ここからどうやって帰るか座り込んでしばらく考えました。歩ける距離は20mです。それ以上は進めません。これでは電車に乗ることは不可能です。私は困り果ててしまいましたが、何か方法があるはずだと必死に考えました。
ここでうまい方法を思いつきました。 JRの改札口まで行って、車椅子に乗せてもらえないか頼んでみることにしました。すると駅員さんは、すぐに車椅子の手配をしてくれ、係の人が、中央線のホームまで私を乗せた車椅子を押してくれました。そうです、帰りの電車に乗ることができたのです!
最寄り駅に着き、電車を降りると、そこでもその駅の係の人が車椅子の準備をして待っていました。車椅子の使用は改札口まででしたが、私は改札口からタクシー乗り場まで必死になって歩きました。そして、何とか自宅に戻ることができました。
退院後、治療の為に1週間休暇を取りました。入院の期間を含めると、ほぼ2週間会社を休んでしまいました。有給休暇がたくさん残っているとはいえ、ちょっとまずかったですね。会社や同僚に迷惑をかけてしまいましたので。
今思えば、痛みの症状が治まった時、もう少し様子を見るべきだったかもしれません。もう大丈夫だと高を括ってしまいました。自業自得そのものです。
その後、超スローペースではありますが、徐々に坐骨神経痛は改善しています。今では、高水山〜棒ノ嶺をゆっくり歩けるまでに回復しました。
まだまだ万全の状態には程遠いので、身体と相談しながら山歩きを続けようと思っています。
それにしても、本当に苦しくて辛い6日間でした。今思い出してもゾッとします。それではまた😊
fgacktyさん、こんばんは。
自分が考えていたよりも、ずっと大変だったのですね・・・。
こんなに大ごとになっていたとは・・・。
ですが、また山歩きができるまでに回復されたとのことで、安心しました。
自分も右足骨折の際、手術後に麻酔が切れたときの痛みがひどくて、点滴、注射、座薬とあらゆる痛み止めが悉く効かず、苦しんだことを思い出しました。
ほんと、あんな思いは二度としたくないです。
MonsieurKudoさん、
おはようございます。
痛みの度が過ぎると、薬はほとんど効きませんね。
なった事はありませんが、癌性疼痛に比べれば坐骨神経痛などかわいいものらしいです。癌性疼痛の場合、物凄い量の薬が必要となります。もちろん程度はありますが。
たくさんのコメントありがとうございました。それではまた😊
大変でしたね。私も昨年暮れから正月にかけてやはり椎間板ヘルニアで右大腿から足首にかけて激痛、正月でしたので医者にも行けず、のたうち回っていました。どんな体勢をしていても痛みは治まらず、苦しい1週間でした。正月が明けて通院、その後、痛み止めを二週間ばかり服用、安静にしていたらおさまってきたので、少しずつリハビリを始めました。先日剱岳へも登ってきましたが今は特に再発はしていません。ただ、MRIの写真を見ると脊椎の軟骨が潰れて脊柱管が狭くなっているので、そこの神経がいつ圧迫される状態になるか、そうなると再び同じような痛みがあるいはさらにひどい痛みが出るということなので、戦々恐々としてはいます。fgacktyのようにブロック注射まではいかずに今のところはおさまってはいますが・・・
fgacktyさんも早く山に出かけられるようになるといいですね。無理をせず、しっかりと治してくださいね。お大事に。
todora5502さん、こんにちは。
todoraさんも大変だったのですね。坐骨神経痛というのは、なってみて初めてその異常な痛みが分かるような気がします。
私の場合も、椎間板が潰れてヘルニアが飛び出しています。担当医の先生によると、この飛び出したヘルニアを異物とみなした体内の免疫細胞が、これを食べてしまうそうです。だから、手術をしなくても自然に治るそうです。人体の仕組みというのは、本当に素晴らしいと思います。
問題は、潰れてしまった椎間板は二度と再生しないということです。私の場合、とにかく常に姿勢を正している事と担当医の先生に言われています。今は、先生のアドバイスを忠実に守っているところです。
ちょっと理屈っぽくなって、すみませんでした。励ましのコメントありがとうございました。それではまた😊
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