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仕方ないのでkindleで読んでみようかと思ったら電子書籍化されておらず、紙本は絶版、アマゾンで古本が¥1600超、古本屋サイトではなんと¥3300...
そこで再び本探し、昨日ようやく見つけました。まだ50ページくらい読んだところですが、大筋以外の内容はほとんど忘れているので、初めて読んでるように新鮮な感じで読んでます。たしか今回で三度目のはずですが💦
新書版の扉裏に書いてある内容紹介文を書き写しました。
*終戦の前後、茨城県牛久沼のほとりに、釣った魚を生活の彼として、慎ましく生き抜いた母と子がいた。母は釣りに熱中する子に一喜一憂しながら、その生きざまを詩情ゆたかに描き本書を上梓した。そしてその青年こそいま世界に名声を博しているギタリスト、中林淳眞氏であり、本書こそ戦後期を飾る秀逸な随筆文学の結晶というべきであろう。
まったく読書家ではない私ですが、「秀逸な随筆文学の結晶」というのはなるほどそうなんだろうと思います。
終戦記念日間近のいま再読することになったのは偶然ですが、何時読んでもほんとうに良い作品なので絶版は惜しいです。再版か電子書籍化してほしいものです。
実は、この作品の舞台となっている疎開先が私のふるさ近くなので、作品内に描かれている場所、風景などがどこなのかぼぼ分かるんです。
さらに私も忘れているような当時の茨城弁(県南)が正確に書かれているのも嬉しいことです。
あの時代あの状況下での都会人と田舎人の触れ合いが、悲喜こもごも描かれてるところなど興味深く、作者の英美子氏の慎ましくも毅然とした人柄が偲ばれます。
きょうは曇り空でそれほど暑くないので、書き出しで描かれている疎開先の”腐れかけの建物”があった場所を見てきました。家から3kmほどのところです。もちろんその建物はありませんが、作品に描かれていた地形はそんなに変わっていなかったので、すぐ分かりました。
*"新川に突き出た三畝ほどの三角州”---建物があったのはポンプ場のところか、その奥の今は民家が建っている場所か?
*大師講の集まりで祀る弘法大師夫妻の石像というのはこれかも
*小貝川の土堤から眺めた"美しい文巻橋”---今は手前に歩道橋が作られているので美しくは見えない
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