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昭和33年制作の茨城映画「筑波山」というタイトルで、アップロードは9年前、すでに見たという人もいるかと思いますが、こういう映像を探している人じゃないと、なかなか出合う機会がないかもしれませんね。私も偶然見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=1JcxMSSpiGA&list=WL&index=1
70年近く前の映像ですが、たぶん山の風景は今とあまり違いはないと思います。ただ今はもうない筑波鉄道を走る一両のディーゼルカーや、砂利道を走るボンネットバスの映像なんかは何とも懐かしく感じました。神社付近の旅館の風景も今とは隔世の感があります。
この映像とほぼ同じ年代に、私も両親に連れられて初めて筑波山に登ったので、写っているものはほぼ全部体験しているはずですが、あまりに昔のことで残念ながらよく覚えていません。
その時のことで記憶に残っている光景は二つだけ。一つはディーゼルカーの車中から初めて間近に眺めた筑波山の姿が意外だったことです。樹が生えてる... って当たり前ですけど、三歳の子供がそれまで朝な夕なに眺めていた筑波山は、はるか遠くの別世界に存在するもので、樹なんて生えてないと思ってたんでしょうね。
なにしろ見渡す限り田んぼと畑ばかりの真っ平らな土地しか知らないので、たぶん山というもの自体が想像の領域にあったわけです。たぶん絵本でも見てある程度は想像していたのかもしれませんが、樹なんか生えてないと思っていました。
それが、生まれて初めて間近に眺めた本物の山-筑波山は、うちの周りと同じように樹が生えている...
これは子供心に衝撃だったのでしょう。たしか車中で樹が生えてる、樹が生えてるって騒いだような気がするので、両親や周囲の人たちは困惑したでしょうね。
ほかに覚えているのは日が暮れてから眺めた夜景だけす。なぜか日中の景色も乗ったはずのケーブルカーもまったく覚えていません。
宿泊した筑波神社近くの旅館の前あたりからだったと思いますが、南側に広がる真っ暗な大平原のなかにポツンポツンと家の明かりがはるか遠くまで広がっていて、父親が「ほら、うちはあそこだよ、見えるか」なんて言われ、30�劼睥イ譴討襪里埜�えるわけがないのに、一生懸命どれ？あれ？なんて聞きながら探したことも覚えています。今ごろ留守番してるじいちゃんばあちゃんは何してるんだろう... なんて不思議な気持ちになったことを覚えています。
たぶん当時は街灯などもほとんどなく、つくば学園都市もなかったので、点々と灯る家の明かり以外は真っ暗だったなんて今では想像もつかないでしょう。
＊ウバユリ 姿はまさに姥って感じですが、夜になると良い香りを放つのが面白いです。
