1.気象データ
・温暖な状況が続き積雪が融解→気温が-10℃へ低下→積雪は再凍結し安定化。
・低温で多量降雪が続いていた→気温が-10℃ へ低下→積雪の安定化を遅らせる。
2.雪温
・-5℃以下:積雪の変態・焼結は進みにくい。不安定な積雪が存在する場合は、安定化が進みにくい状態にある。
・-5〜0℃未満:積雪の変態・焼結が進みやすい。積雪の安定化が進みやすい状態。
・0℃:積雪が融解している場合は急激に強度が下がる。
3.弱層の上の積雪層(スラブ)の厚さ
・10cm以上:人に危害を加える規模の雪崩
・20〜30cm:十分な殺傷能力を持つ雪崩
・100cm以上:人の刺激で雪崩が誘発される可能性は低いが、発生した場合は壊滅的な被害を及ぼす雪崩
4.数日内に発生した雪崩痕跡
標高、斜面方位、謝意面勾配等が共通する斜面で現在も雪崩が発生しうる可能性
5.クラック
・乾雪でクラックの発生:今、まさに雪崩発生の可能性あり。
・平地や緩斜面で歩行中にクラックが発生:斜度30〜50度では雪崩が発生する条件が整っている。
・足元から瞬時に広範囲に広がっていくシューティングクラック:雪崩の痕跡と同様に積雪が不安定であることを示す。
・融雪期に発生するクラック:積雪のグライドやクリープに伴って時間をかけて形成されるため、クラック形成=瞬時に雪崩発生ではないが、いつ雪崩が発生してもおかしくない。
・融雪が進んでいる場合:夜間に再凍結は期待できないので、雪崩の可能性は一定程度ある。
・クラック形成後に積雪:クラックが隠れた場合、ヒドゥンクレバスが形成される。
6.ワッフ音
・積雪歩行時に足元から「ワッフ」というこもった音が聞こえること。積雪内の弱層で破壊が起こることで発生する音。人の刺激で破壊されうる弱層が存在していることを示すサイン。
・足踏みで太鼓を叩くような音がする場合:比較的硬い雪の下に空隙が大きく脆弱な積雪が存在しており注意。
※あくまでも個人的な備忘録です。
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